個展作品の最後のものが、昨夜終わったのです
個展は23日からですのに
こんなに追い詰められて作品制作したのは初めてで、自分でも驚いています。
最後の作品はザクロを染めた糸でストールを織りました。
技法はキャンパス織りです。小さな模様が控えめに織りこまれています。
この糸は絹紡太カベ430dという種類で、いやもう細いのなんのって
泣かせてもらいました。
整経の段階で、すでにグッチャグチャ、もつれにもつれまくり、
緯糸にするのに杼に巻くと、これまたもっつらかり、それをほどくのに3日かかってしまい、
「もうやめよう。時間があるときにしよう!」などと 一人泣き言を言っておりました。
が、ここでやめたら女が廃る!とばかりに奮闘し、ジムも休んで3日間午前2時まで
織り機にかじりついて織り上げたのが、昨夜の10時です。
ま、昨日は藤澤ノリマサさんがTVで歌うので、その間、織り機から遠ざかりましたが
鎌倉音楽祭の収録番組、野外での空につき抜けていくような美しいテノールを聴かせてもらい
すっかり元気になった私は、再び、織り機に向かって最終を目指して頑張ったのです。
さて、ザクロは夫がパミールの旅で手に入れられなかった染材で、
浅草の染専門店で偶然手に入れることができたものを染めて形にしました。
染め工場責任者が「高価で私の1か月分の給料と同じですから譲れません」
と言われたそうですが、「誰もただで寄越せと言ったわけでもないのに」とは
夫の言葉でした。
まぁ、それだけ希少価値があるものなんでしょう。
浅草で売っていたものがどこのものかは知りませんが、実と皮を乾燥させたものです。
今日は、マフラーの作品一覧を作成し、値段も付けます。
そういう雑用が残っていますが、まずは一安心の今日です。
今夜は早く寝ようっと。