4月7日ーフィレンツェへ
朝早くにバスでテルミニ駅へ移動し、ここから高速鉄道フレッチャ(旧ユーロスター)に乗りました。
高速鉄道フレッチャ
座席指定席で快適でした。
私は外国で鉄道に乗るのが大好きです。
海外の人の様子も見られるし、何といっても車窓の美しさ
バスから見るのとは、またひと味違います。 ただ、もうボォーっと見ていました。
ただ、いやぁイタリアなんだなぁということが またありました。
発車が迫っているのに、ホーム番号も決まらず、やっと掲示に出てホームへ行くと
時間が来ても入線せず、やがて掲示に「5分遅れる」→「10分遅れる」果ては「ホームが8番から10番へ変わる」
日本の新幹線でそんなことありますか
大きな荷物はバスに乗せて先行してフィレンツェへ行ってくれて、ホント助かりました。
ボォーっと景色を眺めている間に 電車はフィレンツェ駅に到着。
フィレンツェ
ドゥオーモ
代表的なものはドゥオーモと洗礼堂とジョットの鐘楼です。
いずれも中には入りませんでした。
ジョットの鐘楼は85m、400段かの階段があり、お金を出して上れるのですが、
ここで疲れては後の体力が持ちません。
宗教の話とドアに彫られた宗教画を見るのみです。
そして、お待ちかねのウフィツィ美術館へ。
コジモが作ったこの美術館は、数え切れないほどの名画と彫刻が展示されていて
しかも、フラッシュなしであれば、どれだけ写真をとってもいいのです。
どうしても観たかった3点の名画
『ヴィーナス誕生』-ボッティチェリ作
そして『春』・・・これは見惚れるあまり、写真を忘れてしまいました(笑)
解説すると「ヴィーナスを中心にした女たちの絵、しかも女たちは、全員妊婦なのです。
それは女性が一番美しいのは ”妊婦の時” なんだそうです。
そのうちの一人に〈風の神・セフィーロ〉が風を吹き付けると彼女は花を纏うのです」
ボッティチェリの絵は、本当に美しいです。
『受胎告知』-レオナルド・ダ・ヴィンチ作
大天使ガブリエルから「キリストを身ごもっていますよ」と言われる聖母マリアです。
オリジナルを観られたことに感激しました。
ほかにもたくさん見ましたが、それらは私にはどうでもよく、この3点だけは観たかったのです。
皇帝ネロ
この悪名高き皇帝は大理石に 彫られ、この時代まで生きています。
全能の神ゼウス
前回でも書きましたが、気に入ったものしか写真を撮っていません。
それから、このウフィッツィ美術館は最初は役所だったということで、
「ここからメディチ家の人は橋の上に回廊を作り 家をつなぎ 外を通らずに自宅に帰っていた」
という映画を見たことがあり、
現実のものを、ぜひ見たかったのです。それが ↓ です。
ヴェッキオ橋 のヴァザリーの回廊
命を狙われることを避けるため、メディチ家の人間は長い回廊を歩き 家に帰っていたのです。
この左横にメディチ家の家があり、今もイタリアの国旗とメディチ家の旗がひらめいていました。
まったく映画の通りの姿だったので、ミーハーの私は感激しました。
そして、ウフィツィ美術館を出たら入口に『ダヴィデ』の像のレプリカがありました。
『ダヴィデ』の像のレプリカ
本物は国立美術館にあるそうです。
こんな風雨にさらされるところに出されてあるわけないと思いました(笑)。
本日の観光はここまでです。
このあと、フィレンツェの街の自由行動となります。
ウフィツィ美術館をじっくり観るだけで、すっかり疲れましたが、
私たちには買い物をしなければならない理由がありました。
出かける前に、お嫁さんから「フィレンツェに行くならプラダの財布がほしいなぁ」
と言われ、夫はすっかり鼻の下を伸ばして買う気になっていたのです。
そこで、添乗員さんからブランドもの商店街を紹介してもらい、出かけたのですが、そこがわからん!!
散々迷った挙句、ある商店に飛び込み、仕事中のお兄さん3人組に尋ねました。
一人が夫の英語に応えている間、残った一人のお兄さんが、私にニコヤカに近づいて大きく手を広げ
大きな声で「元気ですか!」
もうビックリしましたが、これって猪木の例のヤツでしょ?
笑うしかありませんでしたが、残った一人が手をたたいて大笑い。どうやら日本人だとわかったみたいでした。
結局「プラダに行きたいのか」ということで、外へ出て丁寧に教えてくれました。
めでたく(?)プラダで財布を買い、ついでにサッカーのTシャツを息子と婿に買おうということになり、
チームの公式な店に行きましたが、そこがFlorentinaの公式店で、店主のおじさんは 何を言っても
「フロレンティーナ」と叫ぶばかり(笑) すごいです。
お土産については、最終の旅日記で紹介します。
それに、ここでもガッカリのことを書かねばなりません。
「フィレンツェは美しい街だから、楽しんできて」と出発前に友人たちから聞いていたのに、
町の中心に、怪しげなテントの露店が多数並び、男の人たちはアラブ系の人たちでしょうか、
日本語で「安いよ~」とか「半額!半額!」と怒鳴って腕を引っ張らんばかり。
そこを何とか通り抜けて市場があると聞いていた場所は中国人に買われていて、
フィレンツェの野菜市場とは程遠い印象になっていました。
いったい、イタリアはどうなるのでしょうか。
BAR(バル)に行くとスタッフから「ジャパニーズ? チャイニーズ?」と聞かれ
「ジャパニーズ」と答えると「OK!」とにこやかに迎えられるということもありました。
本当にヤレヤレです。
フィレンツェ泊
次回はピサ、トスカーナです。