記録によりますと平成22年3月に左眼白内障の手術をしました。
信号が光って見えず、運転が怖くなったのと、免許更新は受からないだろうと
思ったからです。
「右眼はまだ大丈夫です」医師が言うので左眼だけ手術を受けました。
元々、視力2.0という状態でしたので、目が見えないということは恐怖に近いものがありました。
近くに大学病院があり、そこで1泊2日の手術を受け、信じられないほど見えるようになり
喜んでいたのですが、今度は右眼とのバランスが悪くて、織り機に向かうと張った経糸が
歪んで見えるようになりました。
これは苦痛で、半年後にたいして悪くもない右眼の手術も受けました。
その後、眼鏡は遠近両用の眼鏡をしていましたが、毎年ドックで視力検査を受けると
昨年は左眼0.3、右眼0.6という結果になり、ドックの医師は「まずいですね」と言います。
そこで手術を受けた病院から貰っている『白内障について』という冊子を読んでみました。
そうすると「まれに術後5年前後に後発白内障という病気になることがある」とありました。
これは「人口の水晶体を入れるために曇った水晶体を粉砕したものが残り、細菌が発生して
視力が奪われる」という症状らしいです。
このときは「レーザー手術か再手術する」らしいと知り、これは私か・・と思いました。
放置していると網膜剥離にもなると書いてあったのです。
お正月に家に来た息子に この話をすると驚いた彼は「友人に大学病院の眼科医がいるので
相談してみるよ」と言ってくれました。
友人の眼科医というのは
幼稚園時代の友人で、長いこと疎遠だったのが、最近 FBで付き合いが復活したそうで、
我が家に近い大学病院の本院で眼科長をしているとかで「”優秀なヤツ”を紹介するよ」と
請け合ってくれました。
というわけで、昨日、突然の割り込みで失礼でしたが、この”優秀なヤツ”が『外来の日』
ということで診ていただきました。
ところが行ってすぐに視力検査を受けたら、両眼とも上から下までずーっと見えるくらい
私の視力は抜群だったのです!
何しに来たのか?というくらいでしたが、疑問に思っていることをお尋ねしました。
知らなかったのですが、手術は『遠くが見えるようなレンズ』を入れてあるとか。
今は遠近両用のレンズがあるそうですが、手術を受けたころは『遠』か『近』しかなく、
私は尋ねられることもなく『遠』を入れられたようです。
だから、視力が落ちているのは"近くを見る視力が劣っている”ということだそうです。
「遠くが見えるでしょう?でも本を読むときはどうですか?」と聞かれ、
「多少ぼやけています」と応え、それは遠くを見る視力はあっても、近くを見る視力が
衰えていることだそうです。
今の症状を改善するには近くを見る眼鏡を使うことなんですって。
ついでに、手術した両目の状態も診てもらいました。
一般の検査で使う瞳孔を開く薬より 強い薬を使って瞳孔を開いて写真を撮ったり
目の中を大捜索するように診られました。
結果は「両眼とも非常にきれいなレンズの状態で、網膜も心配なく毛細血管も
まったく心配状態ではなく、角膜も正常です。」と言われました。
安心しました。
持つべきものは親孝行な息子とその友人関係です。
家族にも心配かけてしまい、帰ると夫が安心したような様子でした。
白内障の手術は簡単になって即日帰るという病院もあるようですが、
なかなか容易いものではないということがわかりました。
あとは近くを見る専用の眼鏡を作らねば。