檳榔樹(びんろうじゅ)を染めて 即 織りました。
正しくは檳榔子(びんろうじ)なのです。
檳榔樹とはヤシ科の植物で、その実を細かくして染めに応用したものが檳榔子です。
鎌倉時代から染めに使われていたと習いました。
タッサーシルク2000dと言う糸で1綛444.5mあります。
ミョウバン先媒染です。本来 檳榔樹をミョウバン媒染すると、色は薄黄色になります。
が、が、私は秘策をもって(ハハハ)薄ピンクに染めております。
織り幅 27㎝、織り丈 230㎝。
技法は『羅織り』から『籠もじり 3:2:3』です。
もじりを微妙にずらし、透け感を妖しくして、私らしく(?)織り上げております。
妖しいながらもこの薄ピンク、ベビーピンクのようで、またまた私らしく清純(?)です。
その実を糸にして織るんですね。 と聞いてもすぐに
ピンときませんですが。 でも作品になるととても風合いが
良くてきれいなピンク色が出ますね。染料はなんですか?
と聞いても素人ですから理解できるか分かりませんが。
ストールですか?いい色ですね 素朴で上品でさらっと
した感じがうかがえます。結構長さがあるんですね。
が、似て非なるものでした。
その種子で染めるんですか。噛みタバコの代用にする、というくらいだからとても安全な染料ですね。
さらに、出来上がった織物が素晴らしい。秘伝のピンク色がいいです!
夏の着物に羅というものがありますが、その織り方なんでしょうか。
糸はタッサーシルクという天蚕です。
天蚕は天然の蚕です。キラキラと艶がある糸です。
ストールですが、この糸は柔らかいので、首に沿うよう・・
と言われていて、大人気の糸なんですよ。
今は長いストールが人気で、何重にも巻いたり、首からかけるだけで長く垂らしたり、好みです。
知りませんでした。
いい色でしょう?
「檳榔樹でこんな色になるはずがない」なんて
言われたことがありましたが、なるんですよ。
羅織りというのは、着物の羅から来たものだと思います。
透けるように織るんです。
本来との出方が違うベびーピンクを引き出せる
工法を 自分だけの「 色」を
着物に羽織り透け透けがあって素敵ですね
このピンク大好きです。
梅雨も終わりに近くなったので、そろそろ染めの時期です。
今から、いろいろ染めていきます。