超能力
っていうのは
平均よりもつきぬけた能力
ってこと
と誰かがいっておりました。
スプーン曲げられなくても
死者の霊が見えなくても
ひとよりなにか秀でていれば
それは超能力です。
ということで
わたしの超能力のひとつを
今日はご紹介します。
それは
子どもの布団を見つけられる能力。
うちの保育園では
毎週、自分の子供の布団のシーツを親が交換しなくてなりません。
押し入れがいくつかあるんですけど
そのなかに30人分の布団がおしこめられています。
わたしは四カ所の押し入れの扉を開けただけで
瞬時に
そこに自分の子の布団があるか
分かるのです。
とくに目立つ布団
というわけではありません。
むしろ薄くてペラペラなので
たいてい存在感のある布団のあいだに押しつぶされて
見えません。
でもなんか分かる。
ここにはない。
ここにはある。
ある。
と思った場所をさぐると
100発100中
出てきます。
四カ所といいましたが
二つの場所に
自分の身長よりはるかに高い山が
二山ある。
それぞれ襖を開けると山がボンっと出てきます。
この能力は
徐々に培われてきました。
4年間かけて。
4年前は
10分さがしても見つからない
という事態がしょっちゅうでした。
シーツ交換は恐怖の時間。
でも今は山を四つ見上げて
すぐ
ですから。
ごそごそと
布団の間をさぐると
すぐにあります。
3分もかかりません。
小学生になる準備のため
今月からお昼寝の時間がなくなりました。
シーツ交換の時間がない
というのは楽ですけど
わたしの超能力が発揮されることも
もう、なさそうです。