グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

 京都朝鮮初級学校襲撃事件で損害賠償命令

2013-10-07 17:14:43 | 全国から

在特会の行状に司法の鉄槌がくだされました。これもヘイトスピーチは、許さない差別であり人権侵害であるとの世論があればこそです。訴えを起こした京都調整初級学校と、そしてそれを支持した多くの市民の声が出させた判決のように思います。

京都朝鮮初級学校襲撃事件で損害賠償命令

判決要旨より

 被告らの示威行為が、器物損壊のみならず、名誉毀損にあたり不法行為であること、及び人種差別撤廃条約第一条の「人種差別」に該当し、違法性を阻却される余地はなく、被告らは連帯して損害賠償責任を負うものであり、損害は経済的損害のみならず、業務妨害及び名誉毀損による無形損害全般に及ぶ。
 人種差別による無形損害の額は、人種差別撤廃条約に基づいて判断すべきであり、人種差別行為に対する効果的な保護及び救済措置となるよう、金銭評価は高額なものとなる。


毎日放送 京都地裁 在特会に街宣禁止と賠償求める(映像有り)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000002552.shtml

読売 ヘイトスピーチ街宣差し止め・賠償、地裁が命令
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131007-OYT1T00527.htm?from=ylist

朝日 「ヘイトスピーチ」は人種差別 地裁が在特会に禁止命令
http://digital.asahi.com/articles/OSK201310070002.html?ref=com_top6_1st

毎日 京都地裁:在特会に賠償命令…朝鮮学校周辺の街宣も禁止
http://mainichi.jp/select/news/m20131007k0000e040156000c.html

産経 朝鮮学校への街宣は「人種差別」 京都地裁が在特会側に賠償命じる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131007-00000524-san-soci

日経 ヘイトスピーチに賠償命令 京都地裁、初の判決
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0701D_X01C13A0CC0000/

時事 在特会の街宣は「人種差別」=ヘイトスピーチと認定-賠償命令も・京都地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013100700032

京都 「ヘイトスピーチは人種差別」 京都地裁、在特会に賠償命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131007-00000011-kyt-l26

中国 ヘイトスピーチに賠償命令 在特会に街宣禁止も、京都地裁
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201310070090.html

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「君が代」不起立減給処分取り消し訴訟:奥野泰孝さん提訴

2013-10-07 15:29:47 | 「君が代」裁判

9月24日、グループZAZAの一員、府立支援学校教員奥野泰孝さんが、「君が代」不起立減給処分取消を訴えて大阪地方裁判所に提訴しました。朝日新聞はこれを大きく取り上げ世論の喚起を促しています。

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大阪市の競争教育・道徳教育と自尊感情

2013-10-07 07:47:43 | 大阪の教育

橋下市長のもと推し進められている競争教育ならびにそれを補完するような道徳教育がいかに子どもたちを追い込め、自尊感情を奪っていくか!

大阪市立中学校教員であり、「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク事務局の一員である松田幹雄さんが、所属するなかまユニオン機関紙に投稿された現場からの声を掲載します。

 
なかまユニオン機関紙(隔月連載 教育の現場から)より

 

大阪市学校教職員支部 松田幹雄

 

大阪市の競争教育・道徳教育と自尊感情

 

 8月号で、(※当ブログ掲載下記参照)(http://blog.goo.ne.jp/zaza0924/e/dee8c058a488fb9e5ec7559ba42742cf大阪市では教育基本条例とその下で策定された教育振興基本計画によって、数値目標が教育評価の基準とされたことを報告しました。同時に、規範意識の育成など道徳教育の充実がもう一つの柱とされていることも報告しました。橋下市長と市教委は、学校選択制の準備をしゃにむに進め、全国学力テストの学校ごとの結果公表を行うと言っています。公募校長を拡大し、校長がほしい教員像を示して募集する「教員公募制」を導入すると報じられています。そこには一貫して、子どもたちの競争環境を強め、追い込めば「教育の質」は向上するという考え方があります。道徳教育には、避けられない厳しい競争の中で生き抜く「たくましさ」の育成という役割があてがわれているように思います。どんな劣悪な労働条件でも、「逆らえば生きられない」「それが世の中だ」とあきらめて、我慢してはたらくような生き方が「たくましさ」と呼ばれ、道徳教育によって植えつけられようとしています。

 

一方、過度な日本の競争教育が、「自分はダメだ」「自分には価値がない」という否定的な自己評価を生み、それが子どもたちの意欲や創造力を奪っていることが指摘されています。意欲や創造力の源となっている「自分の存在には意味がある」「自分にはできることがある」という自己評価・自分を否定しない感情を「自尊感情」(自己尊重感)といいますが、日本の子どもたちの「自尊感情」が国際的にも飛びぬけて低いことが明らかになっています。いじめ問題が大きく取り上げられ、教育現場で避けて通れない問題と認識されるようになって、自尊感情はいじめ問題にも大きくかかわっていることが意識されるようになりました。

 

自尊感情は、自分が他の人から愛され、認められ、居場所(home)をもつことからはぐくまれるものです。そのままの自分を認め、愛してくれる人がいることが人間形成・教育の基礎となる自尊感情につながっていきます。このことは、特に、野宿者の人に対する襲撃を止めたいと取り組まれているホームレス問題の授業づくり全国ネットの取り組みの中で明らかにされてきています。道徳教育においても、自尊感情をとりあげざるをいなくなっていますが、その内容は、「(競争に勝つために)努力しようとする気持ちがあるから君には価値がある」(心のノートの教材)というもので、本来の自尊感情とは遠いものです。自尊感情にこだわって、教育のあり方を提起し、競争教育に異議申し立てをしていきたいと思います。

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