2022年グループZAZA連続講座
丁章(チョン・ヂャン)さん講演会
〜無国籍の在日サラムを生きるとは〜
丁章さんは、1968年生まれ。韓国籍の母と朝鮮籍の父の間に生まれた朝鮮籍の在日3世だ。朝鮮籍とは、朝鮮民主主義人民共和国の国籍ではなく地域名であり、事実上の無国籍である。有国籍者に比べ、海外渡航等に困難が生じるが、朝鮮半島の統一への願いと、国籍の有無によって人間の幸福が侵害されるようなことがあってはならないという考えから、無国籍サラムとして生きているという。サラムとは朝鮮語で「人」を意味する。
今年2月、丁章さんを編集責任者とする「オール東大阪教科書運動報告集 教育の独立を取り戻すまで」が、第4回「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」優秀賞を受賞。そして3月、「朝鮮籍とは何か」(李里花編 明石書店)に収録された著作「なぜ無国籍の『朝鮮』籍を生きるのか?」が注目され、ハワイ大学シンポジウム「EMPIRES IN MOTION(うごめいている帝国-日帝の陰における人間移動と文化生産)」の講演者として招聘されました。
2022年のZAZA連続講座は、丁章さんに、一人の人間としての個人史を軸に4回に分けて「無国籍の在日サラム」のおもいを語っていただき、ともに考え合えたらと思います。
第1回5月15日(日)午後2時~ エルおおさか6階 大会議室
テーマ「私が詩人になるまで
~なぜ、本名を名乗るに至ったのか。
民族教育などさまざまな出逢い〜
(予告)
★第2回 8月21日(日)午後2時~ エルおおさか5階 視聴覚室
テーマ「無国籍者の視座から」
★第3回 11月6日(日)午後2時~ 国労大阪会館3階 大会議室
テーマ「東大阪に住む民として」
★第4回 2023年1月22日(日)午後2時~ エルおおさか5階 視聴覚室
テーマ「私が詩人になってからのこと」
各回 資料代500円
◆リモート(ZOOM)での参加もできます。リモート参加の申し込みは、imae@shore.ocn.ne.jpまで、第何回講演のお申し込みかを明記の上、お名前とメールアドレスをご連絡ください。(締め切りは各回の2日前です。) 後日、参加方法等の詳細について返信いたします。
また、今後もコロナウイルスの感染拡大は予断を許さず、講演会の延期や中止もあり得ますので、当ブログやチラシ連絡先でご確認ください。
なお、ZAZA(ザザ)は「座座」「すわる仲間」というような意味です。2012~19年の卒業式・入学式で、「君が代」不起立を理由に懲戒処分や再任用取消を受け、人事委員会や裁判で処分や再任用取消の撤回を求めて闘っている小中高支援学校の教職員のグループがZAZAです。