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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

明日(6・9)の大阪「君が代」裁判を傍聴支援してください

2014-06-08 18:25:55 | 「君が代」裁判
 
「君が代」不起立減給処分取消訴訟口頭弁論傍聴と裁判集会参加のお願い


6月9日(月)  
13:10~    辻谷事案口頭弁論(大阪地裁809号法廷)
13:30~14:30辻谷事案裁判集会(労働者弁護団事務所)
14:30~15:30奥野事案裁判集会(   同上    )
16:00~    奥野事案口頭弁論(大阪地裁809号法廷)

大阪労働者弁護団アクセス

 

本年1月20日に、教職員に「君が代」起立斉唱を強制する、いわゆる「君が代」条例は憲法違反であると、不起立減給処分取消訴訟を起こしました。4月14日の第1回口頭弁論には多くの方に駆けつけていただき、本当にありがとうございました。

さて、明日6月9日、第2回口頭弁論が開かれます。この日は、同じく減給処分取消を訴えている奥野康孝さんの法廷も開催されます。それで、奥野さんと相談し、裁判集会は共同で開催することとしました。

条例施行後、府立学校教員で「君が代」不起立で減給処分を受けたのは、私と奥野さんの2人だけです。今春の卒業式「君が代」不起立被処分者のなかには、2度目の「不起立」の教員が2名いました。しかし、私や奥野さんとは違い、いずれも戒告処分でした。これは、差し止め訴訟が提起されたことも大きな要因ですが、府教委がこれ以上、減給処分を出し、提訴されることを嫌ったためではないかと考えています。

2012年1月16日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分取消について、分断判決を出しました。同じ不起立行為の処分に関して、河原井純子さんの停職一カ月は裁量権の濫用と取消を認め、根津公子さんの停職三か月は、裁量権の濫用とまでは言えないとして取消を認めませんでした。そして、不起立行為は、歴史観・世界観に由来する行為であることを認め、いわゆる累積加重処分による減給・停職処分を戒めました。

このとき、大阪維新の会は、既に「君が代」不起立免職条例案を公表していたのですが、大阪府松井知事は、報道陣の取材に応じて「不起立で免職を定める規定については考え直す必要がある」と答えましたが、橋下市長は、譲らず「機械的に、処分を加重しなければいいんでしょ」と答え、結局、数か月後、維新の会の原案通り同一職務命令に3度違反すれば免職、つまり3度の不起立でクビと規定した職員基本条例を制定施行させました。

このことから考えれば、教育委員会は、累積加重処分では、法的争いに勝ち目がないことは十分に認識しているはずです。しかし、橋下市長の言うところの「機械的な処分ではない」ことにする為の処分後の過剰な研修を大阪府教委は実施していません。「機械的な処分ではない」」という為には、処分後、量・質とも過剰な研修を実施し、それでも(不起立を)繰り返したと言うような、いわばアリバイ的な研修を課す必要があるわけですが、大阪府教委の研修は良くも悪くも短時間のお粗末なものでしかありません。

にもかかわらず、府教委は昨年の卒業式、2度目の不起立行為で、私と奥野さんに減給処分を下しました。その時点で累積加重100%処分です。私たち2名は2名とも訴訟を起こしました。

アリバイなしで減給処分を下した府教委は、法廷で、それが、最高裁が戒めた累積加重処分ではなく、減給処分を出すに相当する「過去の非違行為による懲戒処分等の処分歴や不起立行為の前後における態度等に鑑み、学校の規律や秩序の保持等の必要性と処分による不利益の内容との権衡の観点から当該処分を選択することの相当性を基礎づける具体的な事情が認められる場合」であったことを主張し、それを裁判官に認定させるために血みどろの苦闘をしかけてくることが予想されます。

つまり、最高裁のダブルスタンダード―市民の多くの声を考慮して、累積加重処分による減給・停職には、待ったをかけながら、一方では、「君が代」装置つまり「君が代」を使って学校の規律や秩序の保持等の必要性のためには「戒告⇒減給」処分というウルトラショブンも確保しておく―大阪地裁でもそれが踏襲される可能性があります。

そうさせないためには、本裁判に多くの方に注目していただき、条例により有無を言わさず「君が代」起立・斉唱を強制し、処分されたくなければ面従腹背で従えというような遣り方が果たして大阪の教育で許されるのかどうか、ともに声を発していただきたいと思います。それが裁判所にも必ずや影響を与えると信じます。そのためにもぜひ傍聴支援をよろしくお願いします。(原告:辻谷博子)
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全国ネットワーク(準備会)小野政美さんも府教委へ抗議要請!

2014-06-06 15:26:33 | 大阪ネット

東京、大阪で相次ぐ学校への「君が代」強制に対し、全国的なネットワークができつつあります。今回の井前さんに対する不当な処分強行のおそれについても、全国から抗議の声が起こっています。

「許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の教育破壊 全国ネットワーク」(仮称・準備会)の小野政美さんから、大阪府教育委員会への要請書をFAXで送ったとの報告がありました。ひじょうに理にかなった説得力のある抗議要請です。下記に要請書を掲載します。

小野政美さんからのメール

大阪で進行している、2014年入学式での、府立高校教員の井前さんに対する、「君が代」不起立処分の攻撃に対して、大阪府教委への、 許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の 教育破壊 全国ネットワーク(仮称・準備会)<「全国ネット」(仮称・準備会)>としての要請書を、本日、大阪府教委にFAXで送りました。

<要請書>

大阪府教育委員会教育長 中原徹様

2014年6月6日

許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の教育破壊 全国ネットワーク(仮称・準備会)


1.大阪府教育委員会は、大阪府立高校教員・井前さんの正当な意見表明=事情聴取に即刻応じなければなりません。
2.大阪府教育委員会、中原教育長は、架空の「職務命令」違反による「君が代」不起立処分を行ってはなりません。
3.大阪府人事監察委員会は違法な処分事案の審査を行ってはなりません。
4.大阪府教委は4月30日付文書を全面撤回し、井前さんに謝罪して下さい。



 私たちは、「日の丸・君が代」強制に反対し、安倍政権の教育破壊を止めるために、全国各地の現職教員・退職教員・保護者・市民などでつくる全国ネットワークです。

 さて、大阪府教育委員会は、本年4月30日付の大阪府立高校教員・井前さん個人宛て「事情聴取の実施について」という文書において、「平成26年4月8日(火)に行われた大阪府立高等学校の入学式において、国歌斉唱時に起立して斉唱するよう教育長及び校長から職務命令を受けていたにもかかわらず」と記しています。

 しかしながら、府立A高校校長は、卒業式前日の4月7日の職員会議では、「平成24年1月17日の教育長通達のとおり、入学式においては、式場内の教職員は起立し斉唱するようお願いします」と発言しただけで、教職員全員に対して「職務命令」という言葉を避け、「お願い」に留めたということです。4月7日の職員会議での校長の最終的判断は、校長自身からも府教委に、直接報告されていると聞きます。

 中原大阪府教育長は、4月3日の校長会で、「2013年度卒業式での不起立が6校6名という少数になったことから、起立斉唱の現認等について、今後は各校校長のガバナンスにおいて実施するように」との見解を示しています。

 この見解は、「口元チェック」通知の撤回であり、職務命令で「君が代」斉唱を強制することは学校現場になじまないことの証左にほかなりません。府立A高校では、中原大阪府教育長見解を受けて、職務命令自体が発せられなかったわけです。教職員に対する職務命令が発出されていない以上、命令違反で処分することは当然ながら不可能です。

 しかし、あらためて不起立教員が現れたことに大阪府教委は動揺して、出されていない職務命令を出されていたことにして、井前さんに対するなりふり構わぬ処分をでっち上げようとしています。

 また、処分対象側の意見表明の権利・機会としての「事情聴取」を、大阪府教委は「弁護士立ち会いは認めない」と、弁護士立ち会いを拒む法的根拠など無いにもかかわらず、意見表明の機会を自ら奪っておいて、事情聴取不出席の「職務命令違反」とし、大阪府教委自らが事情聴取を拒んでいるにもかかわらず、井前さんが事情聴取を拒んでいると強弁して、事情聴取不出席の「職務命令違反」だと言い、さらに、「4月30日付府教委文書」で、2回目・3回目の職務命令違反だと脅迫してきています。

 大阪府職員基本条例(第二十六条二項)は「(処分は)当該職員に意見を述べる機会を与える等、公正かつ厳正におこなわれなければならない」と定めています。また、人事監察委員会規則(第八条)には「(委員会は)当事者又は関係者の出席を求め、その説明又は意見を聴くことができる」としています。

 「職務命令違反五回、同一職務命令違反三回で免職」という職員基本条例のもとでは、どんな処分でも解雇につながる可能性がある状況の中、大阪府教委による違法な一方的処分は決して許されるものではありません。

 井前さんと弁護士は事情聴取として指定された5月23日大阪府教委に出向き、あくまでも弁護士立ち会いのもとでの意見表明(事情聴取)を求めました。しかし、教職員人事課はこの折衝を打ち切り、「これで三回目の職務命令違反ですから」と脅しながら「退去命令」を発しています。

 大阪府教委教職員人事課は、当該職員の意見表明の機会を奪ったまま、違法な処分を行おうとしています。大阪府では、これまで、「事情聴取」拒否を「職務命令違反」等とした加重された事例はありません。

 よって、私たちは、大阪府教育委員会に対して以下のことを強く要請するものです。

              記

1.大阪府教委は、大阪府立高校教員・井前さんの正当な意見表明=事情聴取に応じること。
2.中原教育長は、架空の「職務命令」違反による「君が代」不起立処分を行わないこと。
3.大阪府人事監察委員会は、違法な処分事案の審査を行わないこと。
4.大阪府教委は4月30日付文書を全面撤回し、井前さんに謝罪すること。

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井前さんを処分するな! 大阪ネット山田事務局長より

2014-06-06 10:52:26 | 大阪ネット

近々に大阪人事監察委員会が開催され、事情聴取なしで井前弘幸さんへの処分が強行されるかもしれません。これを見過ごせば、教育委員会の恣意的な、つまり裁量権を逸脱した処分を今後も許すことにもつながります。そういう意味でも、大阪府教育委員会の不当な処分は何としても止めさせなければなりません。山田光一大阪ネット事務局長からのお願いを掲載します。

山田光一大阪ネット事務局からのお願い

皆さんへ

 この間、「大阪ネット」の活動にご協力、ご支援いただき感謝しております。


 さて、井前さんに対する不当な懲戒処分策動に対して、連日、添付のチラシを市民、府庁職員に配布し、また人事監察委員会、府教委教職員人事課に対する働きかけを強めています。

 そこで皆さんにお願いです。近々人事監察委員会が開かれ井前さんに対する処分が検討されるという情報が伝えられています。

 府教委教職員人事課あてに、「井前さんの処分はおかしい」「井前さんを処分するな」との主旨の電話・FAX(担当部署は最も嫌がるらしいです)・メールを今週中に集中していただけないでしょうか。

連絡先は、

大阪府教育委員会 教職員室 教職員人事課 

管理・公務災害グループ
TEL:06-6944-6896、 FAX:06-6944-6897
メール:http://www.shinsei.pref.osaka.lg.jp です。

一つよろしくお願いします。今後も続報をお知らせします。
 
本日(6/6)も12時00分より府庁前でマイク宣伝とチラシ配布を行います。

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大阪「君が代」減給処分取消訴訟傍聴のお願い

2014-06-04 22:45:02 | 「君が代」裁判

~みなさまへのお願い~

2011年6月、全国でも例をみない大阪「君が代」強制条例が施行され、翌2012年4月には、「君が代」処分条例とでも言うべき職員基本条例が施行され3度の「君が代」不起立で免職が規定されました。

そして、条例を錦の御旗とした「君が代」処分の嵐が大阪で起こり、これまでの議論や対話をすべて反故にして、中原教育長を筆頭に大阪府教育委員会は、不起立現認、そして処分を繰り返して来ました。さすがに、多くの批判を浴び昨年打ち出した「口元チェック」方針は取り下げましたが、「君が代」によって子どもを一元的にまとめていく姿勢を捨ててはいません。

「君が代」条例は、その目的を、次代を担う子どもに対して「伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資すること」と明確に規定しています。教員に「君が代」を強制する狙いは、実は子どもたちに「愛国心」を植え付けることにあります。

2度の不起立により減給処分を受けた府立支援学校教員奥野泰孝さんは、昨年9月24日、大阪地方裁判所に処分取消の訴えを起こしました。そして、それに続き、私こと辻谷博子も今年1月20日に、「君が代」条例は憲法違反であると、同じく処分取消の訴えを起こしました。共に司法の場でたたかう私たち二人の法廷が同じ日に開催されることになりました。どうか、多くの方々の傍聴支援をお願いします。そして、「愛国心」によって子どもたちを一元的にたばねていくような教育の遣り方に共に反対の意を示してくださるようお願いします。

大阪「君が代」減給処分取消訴訟

口頭弁論と集会の案内

6月9日(月)

◆13:10~       

辻谷博子事案(大阪地裁809号法廷)

◇13:30~15:30   

裁判集会(大阪労働者弁護団事務所)   

◆16:00~        

奥野泰孝事案(大阪地裁809号法廷)

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東北からも府教委へ怒りの電話が!

2014-06-03 23:51:42 | 渡部通信

東北の渡部秀清さんからのメールを抜粋して掲載します。

 

大阪の仲間が井前さんへの攻撃に対して支援を求める下のような要請を出しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以下の情宣・集会へのご参加をよろしくお願いします。
5日(木)・6日(金)12~13時に、府庁前でビラ配布
4日(水)16時半~18時に、府庁別館前での集会(+ビラ配布)

さらに、以下の拡散をお願いします。
●府教委教職員人事課あての電話・FAX(これを担当部署は最も嫌がるらしい)
 ・メールで「井前さんを処分するな」要求を集中する。
 連絡先は、大阪府教育委員会 教職員室教職員人事課 管理・公務災害グループ
    TEL:06-6944-6896、FAX:06-6944-6897
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本日午前中、大阪府教委へ電話しました。
以下がそのやりとりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「井前さんの件で、東北地方から電話しました。
大阪府教委のやっていることは、繰り返し職務命令を出し
井前さんを脅している。これは職権乱用です。
また、弁護士の立会も認めない、これは人権無視です。
井前さんは何をやったというのですか、思想信条に基づいて
「不起立」しただけではないですか。
それに対し、このようなことをやっている大阪府教委は
何をやっているのかわかってるのですか。
橋下のいいなりになっているだけではないですか。
こんなことは許せない。」と話し、
「どうなんですか」と聞くと、

「個別案件なので、個別案件なので」と繰り返すので、

「どうしてこれが個別案件なのですか。決して個別案件ではない。
みんなに関わることです。ちゃんと検討しているのですか。」と言うと、
「今検討しています」と言うので、

「こんなことが起きていることに私は非常に怒っている。」言うと、

「伝えます」と言うことでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
話にも何にもなりませんでしたが、とにかく怒りの声を
各地からも大阪府教委にいろんな形で届けましょう。

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