不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Via per Elba parte 4

2004-06-09 00:25:24 | 旅行記
普段は夜更かしなのに、ネットがないと早寝早起き。
翌日、目が覚めると快晴。
一日遊びまわるにはもってこい。
朝ごはんの前にまた友人Kと砂浜までお散歩。
朝日の砂浜もまた風情あり。
なんかこう、きりりとしたところがとてもいい感じ。

10.JPG
観光客が来る前に色々とまめに準備している
貸しボート屋のおじさんにも好感が持てる。

砂浜を後にして、通りに出て歩いていると
たくさんのホテルと貸しアパートが点在している中に
丈の高いクサが生えている場所があって
その近くで車を停めると、やおらおじさんが降りてきて
ポキッ、ポッキッ。
なにしているのかと思えば、
その丈のあるクサを手折っている。

私「なにしているの?」
おやじ「うん?サトウキビの収穫」
私「はぁ。おじさんが食べるの?」
おやじ「まさか、ウサギの餌だよ、ウサギの」
私「あぁ、そうなんだ。この辺では普通に採れるの?」
おやじ「最近は雨が少なかったら乾いちゃっているけどね」
私「じゃぁ、甘くないの?」
おやじ「俺が食べるんじゃないからなぁ…。」

実際後で違う場所で友人Kが手折ってみたら
青臭かった、そうだ。
そのままでは食べられません、やっぱり。

午前中は海の水が冷たかろうということで、
ちょっと車で近場の他の浜を探索に。

島をぐるりと周遊している主要道路には
とにかく自転車が多い。
そして上り坂に差し掛かると団子のように固まって
お尻をふりふりして
大きな塊がフラフラしながら登っていくので
カーブの多い狭い道では車で追い抜くのも一苦労。
しかし、みんなよく漕ぐ!すばらしい!
きっとここで消費した体力の分を
後できちんと栄養補給するんだよね。
だからこんなに有酸素運動しても決して痩せない…。

余談だけれど、ブッフェ方式の夕飯を食べていて
「どう考えてみても
ドイツ人やアメリカ人の食べている量と
我々の食べている量には明らかに差がある。
その差が歴然としているのに
二食込みの宿泊費が同料金なんておかしい。」
という論議で大いに盛り上がったのでした。
だからといって奴らに負けじと食べても
我々の胃袋には、悲しいかな、限界はあるのです…。
まぁ、そんな価格のことに目を吊り上げずに
おいしいものを適量いただくのが正しいという結論。

午前中いくつものきれいな浜を見て
午後はホテルの前の砂浜で日光浴。
砂浜の人口分布でいったら
80%を占めると思われるドイツ人は
もちろん思う存分、海水浴も楽しんでいましたが
マイノリティーな我々日本人には水が冷たすぎ!

「奴らと我々の皮膚の厚さにも歴然とした差がある」
という議論でも大いに盛り上がることができます。