不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Un buco nella strada

2004-06-14 15:00:18 | まち歩き
イタリアの街、
特にフィレンツェのような文化遺産の山ほどある街では
一年中どこかの教会や建物の正面の修復や掃除などをはじめ
諸々の修復&保存工事が続けられています。

そして、これも頻繁ですが、
道路に穴掘っていろいろな管を通してみたり、つないでみたり。
路上駐車が当たり前なのに
更に道路工事を行うことで、街の中はカオスへ突入。
というのが日常です。

修復や保存のための工事は、
古きよき時代を後世に受け継ぐためにも
必要不可欠な大仕事だと思うので、良しとします。
で、道路に穴を開けて工事するのは、
文明文化の進歩と共に
新しい技術を導入するという名目なので、良しとします。

ただ…
道路に穴を開けたまま放置するのは辞めていただきたい。
工事の途中でお昼の時間がやってきたり
友達に越えかけられコーヒーを飲みに行ったり
そんなのはイタリア人の生活の中ではごく当たり前のこと。
でもせめて道路にあけた穴には蓋をしていってください。
怖いから。



buco.JPG

ということで、
今日も一つぽっかり地面に開いた穴を見て
イタリア人って…。と思ったのでした。
まぁ、こんな穴に落ちる奴はいないと思うんですけどね。
日本だったら
関係者以外は絶対近づけないようになっているか
必ず監視員がついているところです。
イタリアではみんな一斉にお昼ごはん食べに行きました!
って感じです。


Via per Elba parte 6

2004-06-14 04:19:03 | 旅行記
UNOでぼろぼろに負けたにもかかわらずご機嫌な翌日。
朝食を済ませると荷物を載せて、全員車に乗り込んで
エルバ島周遊の旅へ。

宿泊していたLaconaから時計回りに海岸線をまわって
夕方のフェリーの出るPortoferraioまでの行程。

途中たくさんの美しい浜を堪能。
天気は前日に比べると下り坂だったものの
場所によって
透明のブルーから濃いブルーそしてエメラルドグリーンまで
海は様々に色を変えて美しく輝き
あぁ、海はいいなぁという気持ちに浸ったのです。

その途中の岩場。
27.JPG
写真では生憎(?)はっきり見えないのですが
この岩場、ヌーディストビーチ。
知らなかったのでかなりの衝撃でした。
エルバ島は実は実践ナチュラリスタが
好んでバカンスに来る島でもあるらしいのです。
そんな人たちの楽園がこの岩場。
Scogliere del Seccheto。
御影石の大きな岩がいくつも重なり
日光浴にももってこい。
海からにょっきりとせりあがった台地になっているので、
飛び込むとかなり気持ちよさそう。
もちろん豪快な裸のおじさまがたが
次々にポチャンボチャンと飛び込みを楽しんでました。

「KarKar Studio」の~人間の裸・・・~に
さりげなくトラックバックしますが
日本人としては羞恥心を捨てきれず、
なんだか見ている方が気恥ずかしくなってしまうのですが
彼らはいかにも堂々と豪快に当然のごとく
自然の姿で太陽の恵みと潮の恵みを受け止めていました。
そういうのが羨ましくもあったりしますが、
やっぱり自分にはできないかなぁ。

その岩場に降りるには主要道路の脇にある
駐車場兼展望台の柵の隙間から伸びる獣道のような
小道を100メートルほど歩いていけばよいだけ。
かなり高齢のカップルが多かったけれど
若いカップルや家族連れも
トップレスだったりヌーディストだったり、思い思いの格好。
おばあちゃまの豪快な姿が目に焼きついて離れない・・・。

そんな姿を見ているうちに
いや、誰も知り合いがいないから平気かもとか思ったりね。

日本人のこの裸体に対して抱く
異常ともいえる羞恥心はなんなのでしょうね。
西洋人ってその辺は本当にあっけらかん。



Via per Elba parte 5

2004-06-14 03:59:10 | 旅行記
冷たい海と冷たいホテルプールで体が冷え切った私は
プールサイドでなんと熱い紅茶を飲んでしまいました。
なんとも似合わない・・・。
南の島の太陽とさざめく風、そして輝くプールの水面に
白いデッキチェア、熱い紅茶と寒さに震える日本人!!

プールから上がって熱いシャワーを浴びて
友人と二人でわざわざ持参した「浴衣」を着込んで
ホテルレストランへ。
好奇の目に晒されながら
(これは、もちろん予想していたので気にならないけど)
食べ放題の夕食をイタリア人やドイツ人に混じって食べ
そして食後の散歩兼デザート探しにまた砂浜に繰り出し、
満足するとホテルに戻って、その後はUNO大会。
わざわざこのためにフィレンツェの自宅からUNOを持参した私。
20回戦で負けた人が
翌日の帰りの船の中でアイスをおごるというルール。

負ける自信あったんですけどね・・・。
負けましたよ、かなりの大差で。
どうも私はゲーム全般で弱いのですね。

友人たちには弱いくせに闘いたがるとよく言われます。

UNOって名前からして
イタリア生まれなのかしらこのゲームと思うのですが
このゲームに熱中しているイタリア人って見かけたことないな。
もちろん売っていますけどね、UNOイタリア版。
ちょっと絵カードとかのデザインが違う程度の差です。
立派なケースつきでかさばります。

今気になって調べてみたら
イタリアオリジナルではないんですね、名前に騙されてはいけない。
やっぱりこういうゲームはアメリカ生まれなのですね。
1971年オハイオ州の床屋さんマール・ロビンスの発明だそうです。
Unoったら私と同い年じゃないの、親近感!

エルバ島の話なのにUNOの話で終わってしまった。
ので続く・・・。