不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La creativita

2004-06-15 15:43:00 | アート・文化
「J'sてんてんてまり」~歩く人~にトラックバック

イタリアも街のあちこちに落書きの多い国だ。
それが時には
とんでもない芸術性を帯びていてドキッとさせられることもある。
ただの殴り書きであることも多いけれど、
いずれにしても
そこには「何かを訴えたい」という欲求が隠されているのは確か。

今朝、ビリーさんの散歩の途中で見かけたおじいさん。
彼はビニール手袋をして刷毛をもって
一心不乱に壁を塗っていた。
どうやら選挙からみで
色々と訴えたい心が街に溢れ出していたここ数日
おじいさんの家の扉の両脇にも
スプレーで「心の叫び」が書き付けられてしまったらしい。

書き付けた人の心の叫びがわからないわけではないだろうけれど、
おじいさんとしては家の壁に落書きがあるのも許せなかったのだ。

落書きするのも創造力の表れ。
それをクリーム色のペンキで塗りつぶしていくのも
一種の創造力の表れ。

schizzo.JPG

その昔、
ミケランジェロは彫刻家として
真っ白のカッラーラ産の大理石を目の前にして
「ここに目がある」、「ここに手がある」といって
デッサンも下書きもなく
おもむろに石に彫刻刀を打ちつけて掘り出した
という逸話が残っている。

物を創る人というのはそういうものなのかもしれない。
自分の意思とは無関係のところで呼び覚まされた感覚に
ただひれ伏して製作していく。
それこそ神業なのだ。

残念なことに私にはそういう才能が与えられなかったらしい。
まぁいいか。
自分の意思でモノを作るのもまた面白いってことで。


Euro2004

2004-06-15 03:11:23 | スポーツ
「犬との生活」~スウェーデンvsブルガリア~にトラックバック

Euro2004。
思いもしない展開の試合が連日繰り広げられていて
結構面白いですね。

イタリアVSデンマーク戦があったのですが、
我が家のテレビはずっと調子が悪いまま
(アンテナ線のせいだと思うけど直せない・・・。)
放置されているため今はビデオもしくはDVDの再生専用。

幸いにも友人宅から「テレビ観戦しに来ない?」
とありがたいお誘いがかかったので出かけていくことに。
友人宅に辿り着くまでに
イタリア代表ユニフォーム(バッタモノも含め)を着ている人。
Nesta1名
Del Piero2名
Totti2名
Nestaの背番号背負っている人、
なかなか地味でいいなぁと思ってしまった。
因みに私がワールドカップのときに購入した
イタリア代表のユニフォームには
Angelo di Livioの名が。マイナー。

自宅で観戦(テレビは映らないけど)している場合は
たとえ映像が映らなくても
中庭を囲んだあちこちの家の歓声で
イタリアが勝っているのか負けているのか、
一体どういうシーンが繰り広げられているのか
たいていのことは手に取るようにわかるのですが、
友人宅は静かでした。
きっと周りの住人が外国人ばかりなのです。(たぶん)

イタリアはっきりいって
苦戦しているようにしか見えませんでした。
グループの中では最も力があると目されていると思うのですが。
大丈夫なのかなぁ。
フォーメーションおかしくなかったかぁ?

その後に行われたスウェーデンVSブルガリア戦の
スウェーデンの動きの速さと守りの堅さに驚愕。
今回の試合で5点も取っちゃって勢いもついているので
18日のイタリアVSスウェーデン戦、心配。
Forza Italia!