不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Collina di Clematis

2005-06-01 14:00:00 | 旅行記
静岡県内でイタリアをほんのり感じられるかもしれないところ。
伊豆半島の上、静岡県東部にある「クレマチスの丘」。

昔は何もないところで
クレマチスの丘と呼ばれる前は「駿河平」だったのに。
ここのあるビュッフェ美術館が好きでよく行った。
大好きだった人が連れて行ってくれたからなのかも。
今でもビュッフェ美術館に行くと切ない気持ちになる。


自然に恵まれた辺り一帯を、
行き過ぎず適度に整備して
花と美術と文学が楽しめる場所に
随分長い時間をかけて作り上げている感じ。
まだまだこれから発展するのでしょう。
でも今の緑の多い状態で
調和した統一空間に完成すればいいなと願うばかり。

私は植物に詳しくないので
クレマチスがテッセンから
改良されたものだなんて知りませんでした。
ちょうどこれからの季節にきれいに咲き誇るみたいですね。


クレマチスの丘でイタリアを感じたい方には
ヴァンジ彫刻庭園美術館がお薦め。
フィレンツェ近郊の出身のイタリアを代表する現代彫刻家。
これだけの作品を集めているところは他にはありません。
現代のミケランジェロという世界の評価を聞いて
「え?」と思ったりしましたが
確かに作風はまったく違うけれど
人間の本質を追い続けているポリシーは似通っているのかな。
イタリア的なおおらかさとまじめさが作品に滲んでいるので
とっても面白い彫刻家だと思います。
この美術館は屋外展示も多いので
ゆっくりじっくり天気のいい日に楽しむといいかも。
眺めもいいですし。


フィレンツェのポンテヴェッキオの近くに
ヴァンジのブロンズ像「洗礼者ヨハネ」があるのですが、
あんまり観光客の目にも留まらず寂しい。
なぜここに置いちゃったかなフィレンツェ市…。
巨匠の作品なのに。

あ、イタリアとクレマチスの関係はよくわからないけれど、
まぁいいか。

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