不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Lo Sciopero Nazionale dei Telespettatori

2005-06-25 19:00:26 | 日記・エッセイ・コラム
今年は京都との姉妹都市契約40周年ということもあり、
フィレンツェ市では、この時期に
京都市長を迎えてさまざまな催し物が行われています。
25日は姉妹都市契約調印式。

6月24日はフィレンツェの守護聖人
San Giovanni Battista(洗礼者ヨハネ)の日で
フィレンツェは堂々の祝日。
毎年この日の夜には花火が打ち上げられるのですが、
日本の花火を知っている人間にはとても「ショボイ」。
しかし、毎年欠かさず観てしまう…。

今年は京都市長を迎えての花火大会とあって、
フィレンツェ市もかなり力がはいっていました。
イタリア人と混じって花火を見ると
花火がしょぼくても、
イタリア人の反応を見ているだけで十分楽しい。

彼らは大きくて綺麗な花火が好き。
特にハート型なんてものだと大騒ぎ。
日本人的にはもっと小技を効かせた
洒落た花火がいいのですけど…。
イタリア人にそれを求めるのは酷かもしれない。

こんなショボイ花火でも
観客はアルノ川沿いに鈴なり。大盛況。
街中の皆が川べりに繰り出した!
(おかげで空き巣も大活躍したらしいです)

そんなわけで24日が祝日だったため
3連休となった人も多いフィレンツェ。
皆こぞって海に出かけているようです。

そんな中、24・25・26日にはイタリア各地で
「テレビ番組ボイコット」。
イタリアのテレビ番組が不毛でくだらないのは
視聴者であるイタリア人自身がよく分かっているようで
テレビ番組を酷評した上でストライキ。
3日間はテレビを見ないで過ごしましょうという運動。
決してテレビという存在が悪いといっているわけではなく
このメディアをもっと有意義に使えるように
製作側も考えてくれと訴えるもの。

各地で広場やオープンリアでのイベントが企画されたり
映画館では割引チケットを発売するところもあったり。

これは電気消費量の削減という意味では
チーム・マイナス6%」の活動にもつながる部分があり
もともとイタリアのテレビをあまり観ない私も
地球のためにも
意識的にテレビを避けて週末を過ごそうと思います。


「Spicchi*di*sole」の
Candela o La notte bianca?
「J'sてんてんてまり」の
ともしびの夜
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