不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il Mio Compleanno

2005-06-04 22:03:00 | 日記・エッセイ・コラム
この年になると誕生日のお祝いも特にいらない。
でも、この世に生を受けたことに感謝する気持ちは
きちんと表明しないとね。
両親に感謝。
この世界で生きる機会を与えてくれたことに、
そして好きなことをやれる環境を与えてくれたことに。

各地の友人からのメッセージとともに
ネット上のあちこちに登録してあるので、
誕生日DMが山ほど届きました。
その中の一つ
ネットアンケート調査会社「スコープNet」のDMには
こんなことが書いてありました。


以下転載。
●あなたが生まれた日の曜日は?
あなたが生まれたのは「金曜日」でした。
ちなみに来年の誕生日は「日曜日」
再来年の誕生日は「月曜日」です。

●あなたの誕生石とその意味をご紹介します。
ムーンストーン、真珠
健康、長寿、富

●あなたのラッキーカラーです。
ちょっとしたものでも身につけてみてはいかがでしょう。
白 銀 若草色

●記念日には法律で決められている祝祭日、昔からの風習、
各種団体が広報・販促のために独自に制定しているものなど、
いろいろあります。記念日の決め方も、故事や言い伝えから
取り入れたもの、発祥や事件など歴史的事実に基づくもの、
数字の語呂合わせまで様々です。今日は何の日でしょう。

<虫の日>
「む(6)し(4)」の語呂合わせから

●あなたとおなじ年に生まれた赤ちゃんにつけられた名前の
トップ10です。あなたや同級生の名前はありますか?
左が男性、右が女性の名前です。~明治安田生命調べ~

1位 誠    陽子
2位 哲也   智子
3位 剛    真由美
4位 直樹   直美
5位 健一   裕子
6位 英樹   由美子
7位 学    純子
8位 浩二   由美
9位 崇    恵子
10位 淳   久美子


●10年前の誕生日に売れていた曲は!!

1位[es]~Theme of es~ (Mr Children)
2位KNOCIN’ON YOUR DOOR (L⇔R)
3位ロビンソン (スピッツ)
4位WOW WOW TONIGHT (H jungle with t)
5位いちばん近くにいてね (大黒 摩季)
6位太陽のSEASON (安室 奈美恵)
7位TOMORROW (岡本 真夜)
8位ズルい女 (シャ乱Q)
9位Something there (CHAGE&ASKA)
10位君がいたから (FIELD OF VIEW)


10年前に売れていた曲。
神様は入ってないのね(泣)。
あ、活動休止中だったかも。
私はイタリアに来る年だったのです。
だからこれくらいから
日本の音楽シーンに非常に疎くなりました(笑)。


固執しなくてはいけないものと、そうではないもの。
その区別がきちんとできる一年にしなくちゃなぁ。


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Villa medicea a Cafaggiolo

2005-06-04 16:54:40 | アート・文化
私をイタリアと結びつけた原点は神様。
しかし、いくら神様にこだわっていても
大学を卒業するための卒論テーマは
さすがにそれでは通らない。
そんなわけで
私のもう一つの原点は卒論テーマでもあり
それ故にフィレンツェを拠点とする要因となった
メディチ家。

誕生日に何をしようかなと思ったときに
原点を顧みたいなと思ったのでメディチ家三昧。
朝から神様を熱唱し
そしてメディチ・リッカルディ宮殿へ。
新しい試みが導入されていて面白かったので
ついつい2時間も楽しんでしまった。
01


そして午後は郊外へ。

フィレンツェの北25キロくらいのところにあるCafaggiolo。
Mugello(ムジェッロ)と呼ばれる一帯の小さな。
ここに数あるメディチ家の居城の一つがある。
Villa Medicea di Cafaggiolo。
10

元々メディチ家はムジェッロ出身。
諸説あって定かではないけれど
Galliano辺りで炭焼きをしていたとも言われます。
そのGalliano(ガッリアーノ)に程近い
Cafaggiolo(カファッジョーロ)の居城は
確かに昔は城だったのかもしれないけれど、
他の「要塞」並みのメディチ家の居城に比べると
華奢で、どちらかというと「別荘」の風体。

Cosimo Il Vecchio(コジモ・イル・ヴェッキオ)が
お抱え建築家Michelozzo(ミケロッツォ)に依頼して
元々あった中世の城を手直ししたもの。
ミケロッツォらしい洗練された建築様式。
最盛期には130弱の部屋数があったというこの別荘は
メディチ家が仕事を離れて狩りをしたり、
友人や要人を招待して宴を開くためによく活用されたとか。
Lorenzo Il Magnifico(ロレンツォ・イル・マニーフィコ)は
幼少時をここで過ごして、詩を編んだり
成人してからは当時の著名人を迎えて議論を交わしたり
非常にこの地を好んでいたよう。

メディチ家の頃とは様相が変わってしまった裏庭。
フィレンツェのPalazzo Pitti(ピッティ宮殿)の裏の
ボボリ庭園ほどではないけれど、広大な緑。
この裏庭に樹齢何百年というセコイアの木。
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メディチ家の中には
コジモ2世だったかな、植物オタクがいたので
彼が集めたのではないかとも
ロレーナ家に所有が移ってから
植えられたものではないかとか
色々いわれています。
キアンティ出身でニューヨーク湾を確認した
Giovanni da Verazzano(ジョヴァンニ・ダ・ヴェラッツァーノ)が
そのときにアメリカから持ち帰ったものだという伝説も。
そうだとすると1524年頃の話。
まぁどっちにしても樹齢は相当いっている…。


例の如く、こういう古い邸宅に入ると
かなり高い確立で嫌な気分になる。
今回も二階のある一角で
どうしても拭いきれない嫌悪感。
コジモ一世の子供周辺にまつわる
不運な殺人事件が起きたのはこの別荘。
まぁ、仕方ないけどね。
メディチ家の歴史は血で血を洗う歴史でもあるので…。


現在修復が完了したので
非常にきれいに手入れされて
結婚式のセレモニー会場などとしても活用されています。
一般公開は
水曜日・金曜日14:30-18:30
土曜日・日祝祭日10:00-12:30,14:30-18:30
入場料5ユーロでガイド付きで宮殿内を見て回ることができます。
詳細はこちら


フィレンツェからはSITA社のバスでアクセスできますが
土日のバスの本数は激減するので
平日に訪れることをお薦めします。
今回バスの乗り継ぎと運行時間のため
私はハラハラの連続でした(笑)。
一時はフィレンツェに戻って来れないかと案じてしまった…。



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