不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Panzano in Chianti

2005-12-04 23:13:00 | まち歩き
イタリアに来たばかりの頃からお付き合いのある友人から
メッセージが届いていた。
彼はアーティストであり、キュレーターであり、偉大なるグルマン。
私の中で「常に怪しげで美味しいものを追い続ける人」。

その彼がどうやらまた新しい企画を動かして
美味しいものを探求しているらしい。

もともと友人3人で
ベジタリアン料理のレストランを経営していた彼。
だから彼らのお手製のものを
商品化するという話にはちょっと心が躍る気分。

メッセージには
「Panzanoのクリスマス市の機会に
Dario Cecchiniのお店の前に出店」と簡単に書いてあった。
久々のキアンティ、行こうかな。

日曜日の朝、雨も上がっていたので
中距離バスに揺られて山の中へ。
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雨上がりのつややかなキアンティ。
空気がきりっと引き締まった感じ。

PanzanoといえばDario Cecchiniといわれるほど有名な
ダンテを暗誦する肉屋。
毎月第一日曜日にはそのお店の周辺に市が立つ。
たいていは食材を扱う露店が並ぶのだけれど、
今回はクリスマス前ということもあって、
名目上はクリスマス市。
でも雨上がりのせいか出店も少ないし人出もまばら。
常々この肉屋の前は風の通りがよくて
冬は寒いと聞いていたけど、めちゃくちゃ寒かった!
お店出す人も大変だ。
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お肉屋のシンボル「ビステッカ・フィオレンティーナ記念碑」の
横に掲げられた雑誌の切抜き。
Dario Cecchini & Jean Michel Carasso。
美味しいもの好きの二人は
友人JMCが出版した本の宣伝もかねて
フランスの雑誌に掲載されたのだそうだ。

そんな友人JMCが売っていたのは
瓶詰めのエスニックなソースやリキュール。
試食したものはどれも私好みで美味しかった。
彼はユダヤ教信徒であることと
無国籍なものが好きなのもあって
どうしても、
オーソドックスなイタリアンではないものが得意。
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今度こっそり遊びに行って
直々にレシピを教えてもらおうと思った。
さすが「美食家」の立派なお腹!

結局彼のお店からは
ナポリ周辺でよく食べられるお菓子だけを購入。
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それから
近所の出店で辛いチンタ・セネーゼのサラミと
今年絞りたてのオリーブオイルを購入。

このオリーブオイル、
ラベルが手描きだったことに大うけして
勢いで買ってしまいました。
まぁ、きっとおいしいでしょう。
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久々のキアンティ。
ほのかに色味の変わった山々が
なんとも心と目に嬉しい日曜日。
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友人がくれた名刺は素敵なデザインだった。
サイトも作成中というので見てみたけど。
Coming soon
いつ完成するのかな??


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