やっぱりローマ教皇は特別な存在なのでしょうね。
特にこんなご時勢だし。
前教皇があまりに偉大だったので
新しく就任したベネデット16世の人気は
どうなるのかなぁと思ったけれど。
現教皇は生真面目な人なんだろうなというのが
私個人の第一印象だったのですが
基本的にその見方は外れてはいなかったらしい。
まぁドイツ人ですから。
毎週恒例のサン・ピエトロ広場での顔見世。
今週の教皇顔見世に多くの人が集まった広場は
一瞬「サンタ・クロース」がやってきたかと
騒然としたらしいです。(本当か??)
寒さが厳しくなってきたので
帽子を被って登場した教皇。
この帽子が赤いビロード生地に
白い毛皮で縁取りされているタイプのもの。
そして赤いマントを纏っていたので、
まさしく「サンタ・クロース」風。
ルネッサンスの時代などの絵画に描かれる
教皇の肖像画では
このタイプの帽子(Camauro)を被る姿もよく見られるのですが
最近の教皇はめっきり被らなくなりました。
しかし、生真面目な現教皇。
中世の時代の教皇のしきたりや慣習というのを
きちんと踏襲したい人でもあります。
中世の時代から歴代教皇が防寒のために愛用した
この帽子を彼自身もこよなく愛しているようなのです。
他にも、世界中を意欲的に駆け回った前教皇が
歩きやすいようにとトレッキングシューズなどを
履いていたのに対して
やっぱり中世からの慣習通りに
古めかしい赤い靴(Babucce)を履いていらっしゃいます。
彼自身の本当の意図はそうでなかったとしても
一般市民には「サンタ・クロース」教皇はうけました。
クリスマス前にこんなパフォーマンスも愛嬌があっていいかも。
サン・ピエトロ広場には今年も
30メートルの大きなクリスマスツリーが飾られています。
世界のすべての人に
小さな幸せが訪れるクリスマスでありますように。