不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Pur risparmiando, avere la doccia calda

2006-10-19 13:19:31 | 日記・エッセイ・コラム

日増しに寒くなるフィレンツェで
私の中であっついシャワーの重要度が上がってきています。

イタリアの家でもホテルでも「浴槽つき」のバスルームは
あまり多くなくて、もっぱらシャワー・オンリー。
例外にもれず我が家はシャワー・オンリー。
伊豆で育った私としては
本来ならナミナミの熱いお湯をはった浴槽につかりたいのですが
まぁ、シャワーだけでも不自由はないのです。
なんなら伊豆に帰ったときに贅沢に日替わりで温泉通いすれば
それで一年分は我慢しちゃうので。
ということで12年間シャワーだけの生活で文句もなく暮らしています。

しかし、シャワーがぬるいのはやっぱり困る。
夏ならちょっとぬるめでもいいけれど、
家自体があまり暖まらないイタリアの家屋で
厳しい冬を乗り切るためにはせめてシャワーは熱々でないと。

我が家のシャワールームの工事が完了(?)して
新たに取り付けられた給湯タンク。
(うちのシャワールームの工事についてはこちら。)
私はこの温度設定メモリを最大にしてあります。
なのでシャワーを浴び始めたときは
いい感じの熱いお湯が出るのですが
シャワーを浴びているうちにだんだんぬるくなり
最後には人肌よりもぬるく、水に近い温度になってしまう。

以前のタンクのときには
熱湯がタンクいっぱいに溜まるまでに1時間かかり
それで充分一人がたっぷりお湯を使ってシャワーができて
台所での洗い物にもお湯が使えるほどだったのに
今のタンクは熱湯が溜まるまでに30分、
しかしお湯が途中で尽きるという始末。

考えられるのはタンク容量が小さくなったか、
設定温度自体が異なっていて最大温度が低くなっているということ。
タンクの大きさは見た感じ同じだと思うんだけどねぇ。
以前よりも早くお湯が溜まるのはありがたいんだけど。

我が家のシャワールームはベランダの端についていてほぼ外!
室内にはないため冬の間は家の中を暖房で暖めても
暖房設備から切り離されたシャワールームは外気とほぼ同じ温度。
そう、我が家のシャワールームはめちゃくちゃ寒いんです。
なので私はシャワールームに入ってから出るまで
ずっとシャワーからお湯を出しっぱなしにして
身体のどこかにお湯が当たるようにしておき
シャワールーム全体が熱気で包まれて
気温が下がらないようにしているのです。

でも今のタンクでそれをやると
シャワーの最後には水シャワーになってしまい却って寒い!
なので仕方なく途中でお湯を止めて体を洗い、
シャンプーをしているのですが、
その間にシャワールームの温度は確実に下がります(笑)。
でも最後に熱々のお湯で身体を温めて
シャワールームから飛び出してリビングに駆け込めます(爆)。
そのうち慣れるんだろうなとは思うけど。

これが瞬間湯沸かし器なら
使いたいときに使いたいだけ熱湯が使えるのにね。
我が家のような貯め置き給湯だと問題が色々あります。
みんな瞬間湯沸しにしたらいいのにと思うんだけど
イタリア家庭ではまだまだ貯め置き給湯も多いんだよねぇ。
今回給湯器変えるときにも
一応瞬間湯沸かし器にしませんかと提案してみたんだけど
どうも建築構造上取り付け不可となったらしい。
それじゃぁ仕方ないよね…。

しかし、こんなことがあってからシャワーの途中で
水&熱湯の放出を留めるので
なんと水の使用量が減りました。(当然か)
地球にもお財布にもやさしくなったよ!!これはよいことだ!