不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I gatti neri portasfortuna o portafortuna

2010-06-23 18:56:37 | 日記・エッセイ・コラム

新聞に小さく載っていた記事。
イタリア人は平均的ヨーロッパ人より迷信深い。
確かにそうかもしれないなぁ。

鏡が割れると何年不幸に見舞われるとか
オリーブオイルをこぼすと7年不幸が続くとか
悪いことが起きそうなときは鉄を触るとか
いろいろ言うけれど
私なんかにしてみると
いろいろ言われすぎて何がなんだかわからない(爆)。

迷信なので根拠もないし、本当じゃないよねぇ
と思いながらも
ついつい信じてしまうイタリア人って
単純だといってしまえばそれまでだけど、
純粋だという見方もあります(笑)。

ヨーロッパで迷信を信じる人は平均40%、
イタリアは58%。
10人にほぼ6人は迷信を信じていわけですね、イタリア。
イタリアよりも迷信深いのはレトニア(60%)、チェコ(59%)。
逆にほとんど信じていないのは北欧諸国で
フィンランド(21%)、オランダ(25%)、
それからフランス(28%)、ベルギー(31%)。

と、この記事を見てから、
ヨーロッパでは黒猫が不幸をもたらすので
黒猫が虐待されているらしいという
先日のTweetを思い出して、
そうなのか?と改めて思ったところ。

私の友人は黒猫飼いたがる人多いし、
イタリアってそこまで黒猫を
毛嫌いしていないと思うんだけどな。

で、ちょっと調べたら
イギリスでは黒猫は幸運をもたらす
というか
黒猫がすべての災いを持ち去ってくれる
という解釈もあるとか。

そもそも黒猫が災難の象徴みたいに言われたのには
2つの説があるらしい。
一つは、その昔まだ馬車が主流だった時代、
街灯の明かりも薄暗い中
夜に馬車で道を行くと、
どうしても黒猫が見えなくて
轢いちゃったりすることもあったそう。
そうすると馬が興奮して大変なことになるので
なんだ、黒猫め!!で、黒猫はタブーとなった説。

もう一つはトルコの海賊は
船内のネズミ捕りのために
猫を船に飼っていたらしいですが
こちらは暗闇でねずみに見つかりにくいようにと
敢えて黒猫ばっかり飼っていたとか。
で、港に着くと海賊よりも先に
この黒猫たちが船から下りて街を行くので
黒猫の後にはトルコの海賊がやってきて
街が略奪されるということで
黒猫は危険のシグナル、で黒猫タブーとなった説。

どっちも遠い昔の話なんだよね。
でも迷信だからね、
こういうことに端を発しているものでも
信じている人もいるわけだ。

ま、それはそれであまりに現実的過ぎるよりも
よいのではないのかと思ったりもする。
精霊やUFOの存在を信じるかどうかということとも
ちょっと似ている気もするしね。
信じないよりは信じたほうが世界が広がるような、
そんな感じが個人的にはするのです。