不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Ci vuole energia per il Mondiale

2010-07-01 19:14:58 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアはあっという間に敗退し、
私の夏はあっけなく終わり
日本もPK戦で残念ながらベスト8入りならずの
私のエネルギーだけ消耗した2010ワールドカップ。

応援するのもエネルギーが要りますが、
大会を運営するのにも相当なエネルギーが必要です。

南アフリカ政府のカーボン・フットプリント試算では
スタジアム建設から始まり7月11日に決勝戦終了するまでに
28トンの二酸化炭素を放出することになるのだそうです。
これは2006年のドイツ大会の8倍で、
歴代で最もエネルギー消費の高かった
2008年の北京オリンピックの2倍だそうです。

まず、大会会場となるスタジアムの建設、
それに付随する施設や道路の整備、
レストランやホテルでの消費活動、
平均して一人64試合を観戦したといわれるテレビの視聴、
そしてなにより全体の3分の2を占めるといわれるのが
人の流れに関連した二酸化炭素排出量。
参加国の多くから非常に遠い位置にある
南アフリカでの開催になったため
チーム、スタッフ、そして応援団の移動だけでも
かなりのエネルギー消費になっています。

今大会での二酸化炭素の排出量を他のもので比較すると
何に相当するかというと。
スペースシャトル打ち上げ6000回分。
エトナ火山の通常噴火活動3年分。
100万台の車の15000キロ走行分。
10億個のチーズバーガー。

ぴんと来ないけど、とにかく環境保全的には
かなりダメージを与えているってことですね。
しかし、そのダメージより
イタリア敗退で被ったダメージのほうが大きいよ
と思っているのがイタリア人。

スタジアム内でのブブゼラの騒音が
どんなものに相当するのかも知りたいかも。