不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Te con le farfalle

2010-07-09 19:59:50 | 日記・エッセイ・コラム

別に蝶々に興味がものすごくあるわけではありません。
むしろ、蝶々は種類がいっぱいいることは知っていても
アゲハチョウさえ区別できません。

しかし、フィレンツェ市長が盛大に
プロモーションかけていたので
どんなすごいものなのかと思って出かけてみることに。

日曜日の午後。
Dscf9210_2
フィレンツェ市街地の北側にある居住区の中に
ひっそりと広がるGiardino orticultura。
列車でフィレンツェに入ってくると線路脇に見えたりします。

Dscf9211_2
この温室が実はヨーロッパ最大級を誇るものらしいのですが
これまでまったく有効活用されたことがなく
いつも入り口が閉じられて、中はがらんとしていたのですが
今回ようやく有効活用の道を見つけたらしいのです。
9月末までの期間限定ですが。

「蝶々とお茶を」と名づけられた展覧会。

朝からずっと電話して
ワンコ同伴可能か確認したかったのに
電話が繋がらず、
一か八かでレイラを連れてお出かけ。

到着してみたらやっぱりワンコはだめ。
そりゃね、珍種もいるらしい蝶々放し飼いの空間に
ワンコ連れて行って
もしものことがあったら大変だからね。

そのまま帰ろうかと思ったら
入り口のチケット売りのお姉ちゃんが
どうせそんなに長時間かからないから
その間私がワンコ見ていてあげるといってくれたので
小さいレイラを預けて一人中へ。

あ、入場料は8,00ユーロ。

Dscf9212_2
中に入ると蝶々が暮らしやすい温度&湿度に保たれているので
決して快適ではないかもしれませんが
外の太陽熱を浴びているよりはまし。
ひらひらと舞う蝶々を見ていると
不思議に涼しげな気分になったりして。

Dscf9215_2
花も一部は造花が混じってますが
ちゃんと蝶が止まって蜜を吸えるような生花もあり。

Dscf9218_2
明るくて広々した空間を優雅に蝶が舞っているいるのは
なんとも不思議な感じ。
フィレンツェじゃないみたいね。

Dscf9221_2
休憩できるように椅子もあちこちに用意されています。
この椅子きっと蝶々をイメージしているんだよね。
可愛いです。

Dscf9222_2
蝶々とお茶をというコンセプトですから
中にはバールも設置されています。

めいっぱい冷やされたアイスティーが
すごくおいしそうだったのだけど、
私と離れた瞬間から
ぎゃんぎゃん泣いてやまない
レイラの声が響いている温室で
みんなに気兼ねしながらお茶飲むのも気が引けたので
我慢して、一刻でも早く退散できるように
必死に写真を撮り続けました。

Dscf9224_2
すっごくグロテスクだよなと思ったけれど
繭やさなぎも見ることができるようになってます。
繭が無理やり木につけてあるのが気になりますけどね。

Dscf9225_2
こういう蝶々とかね。
見ていると怖いんです。

Dscf9231_2
中にはちょっとした噴水もあって涼しげな演出。
その周りを蝶々がひらひら。

Dscf9234_2
これはそんなに怖くないです。

Dscf9236_2
なので、いっぱい写真に収められていた・・・。

蚊帳がつられていて、
その中にも貴重な蝶々がいっぱいいるようでしたが
なんといっても何の説明もなく
非常にゆるい展示なので
蝶々に詳しくないとよくわかりません。

展示ルームの端っこには
蝶々ではないなんだか怖そうな毒もありそうな
昆虫が虫かごに入れられていたり
繭からシルクを紡ぐ工房みたいなものがあるので
子供の夏休みの自由研究にはもってこい。
(そんなものがイタリアにあるのか知らないけど)

大人が一人で行くには手持ち無沙汰な感じ。
ゆっくりお茶でも楽しめるなら
それはそれで
けだるい日曜日の午後の過ごし方としてはお勧めです。

結局滞在中ずっと泣き止まなかったレイラを連れて
庭園を散歩。

花市が開かれるときは
足の踏み場もないほど混雑しているけれど
何もない夏の午後には誰もいません。

Dscf9239_2
今チョンピの広場に置かれている
ロッジャのオリジナルはこちらです。
あんまり知られてませんけどねぇ。

もう一回くらい、
今度はレイラを連れないで出かけてみようかなと思ってますが、
8,00ユーロの入場料は高いよ。
その上、中でお茶飲むと別料金だしなぁ。