不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le ferie da consumare

2010-07-08 18:42:15 | 日記・エッセイ・コラム

今年も有休ぜんぜん消化できていません(笑)。
一度くらい「有休が足りない!!」と言ってみたいです。
売るほどあまっている私の有休、もったいない。

イタリアは休みが多くていいよねぇ、とよく言われますが
実際にはいわゆる国民の祝日は日本より少ないし
しかも振り替え休日という概念はないので、
土日に重なったら何のありがたみもないただの週末に。
今年は暦の並びが悪くて
ことごとく普通の週末になってしまっているのが現状。

さて、ちょっと前に発表になっていた
Expediaの調査結果。
世界12カ国の「グローバル有給休暇比較2010」。
日本人は12カ国で有休消化率最も悪い国。
しかも3年連続。
変わりませんねぇ、日本も。
それでも前年比で見ると若干ですが改善されているようで、
これは率先して休みを取るようになったというわけじゃなくて
不況の影響で、
仕事も減って休みをとらざるを得なかった人も
結構いたからじゃないのかな。

日本の有休消化率の高いのは30代(平均9,9日)。
40代(平均9,8日)、20代(平均9,1日)、50代(平均8,6日)。
有休をとらない理由。
1.仕事が忙しい(44,8%)
この不況に忙しいのはありがたいことだと思います。
2.休養や病気のために残しておきたい(39,7%)
妙に日本人っぽい。
3.上司や同僚に迷惑がかかるから(27,6%)
これもとても日本人的。
4.上司や同僚が取らないのでとりにくい雰囲気(23,9%)
めちゃくちゃ日本人。

うちのイタリア人の同僚なんて自分の休暇のことしか頭になくて
仕事のしわ寄せについてなんてほとんど考えてないと思われます。
まぁ、個人差があるので、ひとまとめにはできないけど。

有休なんだから本当は遠慮せずにとってもいいと思うんだよね。
でもかくいう私も、いないとオフィスが回らないだろうと
心配でおちおち休みも取れないのですけど。
しかも休みとってても
場合によっては携帯やメールで追いかけられるしねぇ。

12カ国の結果。
調査国-平均給付日数-平均取得日数-消化率
●フランス-35日-37日-93%
●スペイン-29日-32日-90%
●イタリア-27日-29日-92%
●デンマーク-27日-28日-91%
●ノルウェー-26日-28日-92%
●イギリス-26日-28日-91%
●ドイツ-26日-28日-92%
●スウェーデン-24日-27日-88%
●カナダ-18日-20日-89%
●オーストラリア-17日-20日-83%
●アメリカ-14日-17日-83%
●日本-9日-17日-56%

こうやって見ると
ヨーロッパは有休多いしとりやすいのね。
まぁ、イタリアも上位に食い込んでますわ、やはり。
しかし、日本の56%は
どうあがいても急には増えそうにないので
来年も最下位決定だねぇ。

有休が取れたら何がしたいかという質問には
1泊以上の国内旅行、アジアなど近場の海外旅行、
欧米などのロング・デスティネーションへの海外旅行
ということで
日本人はみんな休みは旅行に使うんだね。

エイビーロードの「海外旅行調査」によると
2009年に海外旅行をした人で
2010年も海外旅行に行きたい人は71,1%、
もしくはもう既に行った人は14,4%。
海外旅行に行く気はない人は14,5%。
そして行きたい方面では
1位にイタリア(37,2%)です。
まだ人気なんだなぁ、イタリア。嬉しいよ。
2位はフランスとオーストラリア同率(33,2%)
それもわかる気がする。
4位にスペイン(29,2%)
5位にイギリス(27,8%)
6位にアメリカ東部(25,8%)

でもこれは行きたい方面、あくまでも夢・希望。
実際の渡航先はどこかといえば
1位韓国(23,2%)
2位ハワイ・オアフ島(12,2%)
3位上海(7,9%)

渡航先満足度は同率(97%)で3箇所。
1位ハワイ・オアフ島
1位ハワイ・オアフ島以外
1位ドイツ

イタリアが渡航先満足度で
上位に組み込めるようになるには
かなりの努力が必要だろうなぁ。

今まさに皆さんイタリアを旅行してねって
ベルルスコーニがCMしていますが
施設の充実やサービスの向上、ストライキの回避などが
抜本的に行われないと満足度は上がらないよね。

私は有休もらったら、もれなく日本に帰りますけど
日本に帰らないなら
フィレンツェの自宅で犬猫と
のんびりしているという選択肢もありだと思う、
ちょっとお疲れの夏。