不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 12.11.2012

2012-11-12 21:40:00 | Tra la mente e il cuore

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YouTube: Venuto al mondo - Trailer Italiano (2012)


随分長いこと映画館にいってないなと思っていた矢先、
久しぶりに観たいなと思って観に行った映画。

日曜日の夜に観るには重すぎたけれど、
よい映画だった。
個人的にSergio CastellittoとPenerope Cruzの共演だから
気になったというのもあるけれど。
Castellittoの息子も出ていて、そっくりなの。

細かい言い回しまでは忘れてしまったけど、
こんなやり取りがあった。
- Perche' sei sempre cosi' felice ?
- Perche' la tristezza mi fa schifo.

今は随分控えめになったけれど(?)、
私があまりに前向きすぎた頃
よく言われた台詞に似ている。
私の場合、
なぜそんなにいつもポジティヴなのという質問に
ネガティヴは身体に悪いからという返答だったけれどね。

ポジティヴすぎるのもどうかと思う。
幸せすぎるのもどうかと思う。
何事もほどほどというのがよいのだと
年を重ねて思えるようにはなってきた。
相反するものが存在するからバランスが取れるのだし、
心の中にもそういう動きがあった方が
きっとうまくやっていける。
どちらかに偏ったらやはりどこかで支障が生じるんだろうなと。

ただ、すべては心の在り方次第だとも思うので、
常に悪いことばかり考えていたり、
常に悲しみに包まれていたり
常にやる気がなかったり、
そんなふうだと、
いいことなんかいつまで経っても巡ってこない。
それでは
人生なにが楽しくて生きているのかわからないじゃない。

だったらバカみたいでも
常に良いことばかり考えて
常に幸せに包まれて
常にやる気に満ちていた方が
私には合っているんだよねって。
そして時々それを、より味わうために
悲しみや悪いこともあったら
アクセントになるかもねっていう
そういう捉え方でいいんじゃないの。

映画がきっかけで
映画とはまったく違うところで
自分の心の扉を開いていく作業。
それもまた面白い。

めちゃくちゃ重い映画を観たあとに
その重さを消化できずに
一つづつ自分の心の中に溜まった澱のようなものに
対峙していく時間。
この作品を咀嚼できるまでにどれくらいかかるんだろうなぁ。


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2012-11-12 18:04:04 | Tweet Log