不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La Vita notturna

2006-10-23 00:51:29 | 日記・エッセイ・コラム

私はお酒も飲まないし、歌も歌わないし、踊りもしないので
フィレンツェの夜を楽しむといえば
映画に行くか友人宅でおしゃべりするか。
さもなければ家でビリーとチッチーノを相手に遊んでいるか
ネット徘徊しているか。

先日は友人のカメラマンの展覧会だよというお誘いで
いわゆる夜の遊び場的なところへ行ったわけです。

Cristiano_01
ビリヤードの台なんかも置いてあるわけですね。
この横にはちゃんとカルチェット(サッカーゲーム)もあったし
イタリア人的友人との夜の楽しみ方の一端を見たかも?

それでも私が行った時間は19時過ぎでまだ酔いの口だし
早々に引き揚げてしまったので
イタリア人が遊び始める時間帯ではなかったんだけどね。

Cristiano_03

Cristiano_04
まぁ、イタリア人にいわせれば
「人生は23時から始まる」らしいので。
私の人生はほとんど始まらないうちに
幕を閉じているわけですが(笑)。

写真展は絞りで遊んだ夜のフィレンツェ。
テーマは面白いし、
彼の写真はすごく人柄が出ていて好きなのに
展示会場が穴倉で薄暗くてかび臭かったのが残念。
展示されていた作品もわずかだったしね。
Cristiano_02
また今度ステキな展覧会をやるときには遊びに行きたいな。


Mercato Internazionale a Santa Croce

2006-10-22 22:29:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年で7回目になる「国際マーケット」。
毎年この時期になるとサンタクローチェ教会の広場に
屋台がずらっと並んで
ヨーロッパ各地の名産や特産を楽しめます。

毎年欠かさず行っているのだなぁと思いながらもちろん今年も。
土曜日は雨降りだったので諦め
日曜日に天気がよくなったので
お昼ご飯を食べに出かけてみました。

Mercato_int_02
すらりと並ぶ屋台に人だかり。
結構ワンコをつれて遊びに来ている人も多くて
行く先々でワンコににおいをくんくんされました。

まず腹ごしらえということで例年通りドイツの屋台で
白ソーセージとザワークラウトのパニーノをゲット。
長いソーセージが挟まったパニーノ4,00ユーロ。
屋台の真ん中に設置されたコンロで
ソーセージなどを焼いているのはかなり見応えあり。
動画はこちら

こんなブタさんの丸焼きも。
結構衝撃的な姿。
子供が「かわいそう」とコメントしている横で
お母さんが「おいしそう」といっているのを耳にして
人生の複雑さを思いました(笑)。

Maiale_arrosto

さすがにソーセージを食べた後に豚さんは食べられないので
食後のデザートにベルギー・ワッフル。
フィレンツェの街中で売っているワッフルのまずさに辟易しているので
こういう機会にちゃんとしたワッフルが食べたい!

Waffel
ベルギーチョコレートをかけてもらって2,00ユーロ。
まずまずのお味でしたが。

これも気になった食べ物。

Gnocchi_patate

クラウトの脇で焼かれているのは「お芋のニョッキ」。
これも食べてみたかったけど、
私が買いに行ったときは
「まだ火が通っていないから5分後に着てね」ということで
そのまますっかり忘れてしまった。また来年!

食べるものを売る屋台が8割くらいを占めていますが
中には珍しい各国の特産品を売っていたりもします。
今回ナイフやアクセサリーやおもちゃ、帽子などの屋台のなかで
個人的にすごくうけたのがこれ。
「ハンガリーの犬」

Cane_ungherese_1
ただの毛糸の塊がぶら下がっているのかと思ったら
マリオネットになっていてワンコなの!
かわいいけど洒落で買うにはちょっと高い!

にんにくもこれだけ並んでいると結構絵になるしね。

Aglio
ドラキュラは到底寄り付かないだろうねぇ。
これだけのにんにくの上に
バックにはサンタ・クローチェ教会の大きな十字架。

色々食べて、覗いて楽しんだあと
お土産にはドイツのブレツェンとオランダの鉢植えラベンダー。

Brezen


La moda tradizionale

2006-10-20 09:17:25 | 日記・エッセイ・コラム

ずっと前から気になっているもの。
秋から冬にかけてのちょっと寒くなりだした頃に
フィレンツェ市民が揃って着込んでいる
ちょっと薄手のキルティング加工されているコートやベストたち。

今日も朝から銀行に行ったら
銀行職員のコートがけには
色・サイズ・デザインの異なる3着の
「キルティングコート」がかかっていた。

流行なの?もう10年以上も。

それでも最近のものは
色合いもデザインもおしゃれになったから許せるけど。
ちょっと前はいけてないものばっかりで、
それでもみんな着ていたんだよね。
温かいのかなぁ??

La moda tradizionale
A Firenze nei primi freddi
si vertono tutti questi tipi di capi imbottiti.


Pur risparmiando, avere la doccia calda

2006-10-19 13:19:31 | 日記・エッセイ・コラム

日増しに寒くなるフィレンツェで
私の中であっついシャワーの重要度が上がってきています。

イタリアの家でもホテルでも「浴槽つき」のバスルームは
あまり多くなくて、もっぱらシャワー・オンリー。
例外にもれず我が家はシャワー・オンリー。
伊豆で育った私としては
本来ならナミナミの熱いお湯をはった浴槽につかりたいのですが
まぁ、シャワーだけでも不自由はないのです。
なんなら伊豆に帰ったときに贅沢に日替わりで温泉通いすれば
それで一年分は我慢しちゃうので。
ということで12年間シャワーだけの生活で文句もなく暮らしています。

しかし、シャワーがぬるいのはやっぱり困る。
夏ならちょっとぬるめでもいいけれど、
家自体があまり暖まらないイタリアの家屋で
厳しい冬を乗り切るためにはせめてシャワーは熱々でないと。

我が家のシャワールームの工事が完了(?)して
新たに取り付けられた給湯タンク。
(うちのシャワールームの工事についてはこちら。)
私はこの温度設定メモリを最大にしてあります。
なのでシャワーを浴び始めたときは
いい感じの熱いお湯が出るのですが
シャワーを浴びているうちにだんだんぬるくなり
最後には人肌よりもぬるく、水に近い温度になってしまう。

以前のタンクのときには
熱湯がタンクいっぱいに溜まるまでに1時間かかり
それで充分一人がたっぷりお湯を使ってシャワーができて
台所での洗い物にもお湯が使えるほどだったのに
今のタンクは熱湯が溜まるまでに30分、
しかしお湯が途中で尽きるという始末。

考えられるのはタンク容量が小さくなったか、
設定温度自体が異なっていて最大温度が低くなっているということ。
タンクの大きさは見た感じ同じだと思うんだけどねぇ。
以前よりも早くお湯が溜まるのはありがたいんだけど。

我が家のシャワールームはベランダの端についていてほぼ外!
室内にはないため冬の間は家の中を暖房で暖めても
暖房設備から切り離されたシャワールームは外気とほぼ同じ温度。
そう、我が家のシャワールームはめちゃくちゃ寒いんです。
なので私はシャワールームに入ってから出るまで
ずっとシャワーからお湯を出しっぱなしにして
身体のどこかにお湯が当たるようにしておき
シャワールーム全体が熱気で包まれて
気温が下がらないようにしているのです。

でも今のタンクでそれをやると
シャワーの最後には水シャワーになってしまい却って寒い!
なので仕方なく途中でお湯を止めて体を洗い、
シャンプーをしているのですが、
その間にシャワールームの温度は確実に下がります(笑)。
でも最後に熱々のお湯で身体を温めて
シャワールームから飛び出してリビングに駆け込めます(爆)。
そのうち慣れるんだろうなとは思うけど。

これが瞬間湯沸かし器なら
使いたいときに使いたいだけ熱湯が使えるのにね。
我が家のような貯め置き給湯だと問題が色々あります。
みんな瞬間湯沸しにしたらいいのにと思うんだけど
イタリア家庭ではまだまだ貯め置き給湯も多いんだよねぇ。
今回給湯器変えるときにも
一応瞬間湯沸かし器にしませんかと提案してみたんだけど
どうも建築構造上取り付け不可となったらしい。
それじゃぁ仕方ないよね…。

しかし、こんなことがあってからシャワーの途中で
水&熱湯の放出を留めるので
なんと水の使用量が減りました。(当然か)
地球にもお財布にもやさしくなったよ!!これはよいことだ!