不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Parmigiano Reggiano

2008-09-20 23:10:00 | 日記・エッセイ・コラム

先週に引き続き
Bolognaの外れにあるレストランの写真撮影。

伝統料理のTagliatelle alla Bologneseに
Parmigiano Reggianoを振りかけた写真がほしい!!
ということで再撮影。

Tagliatelle_alla_bolognese_21
こんな感じでよいですかねぇ。

実はトリュフふりかけバージョンもということでしたが
時期外れのためトリュフなし。
イタリアの良心的なお店では旬の素材しか使わないので
もちろんそういう回答もありえます。
日本サイドに念のため確認したら
今年はトリュフは目の張るような料金なので
出品しないので写真もなくてもよいですということで、なし。

この撮影はアポイント10:30。
こんなにおいしそうなボロネーゼが目の前にあっても
全然お腹がすいていません。
なので薀蓄を聞いて撮影して終了。
私の前でフロア・マネージャーはパクパクと食べ
「もう来週来るなよ、毎週こんな調子では太ってしまう」
と冗談を飛ばしておりました。

本当のボロネーゼは牛肉100%なんだそうです。
トスカーナのラグーは鶏レバーも混ぜるんだよねぇ。
お隣さんといってもずいぶん違うものです。

で、撮影終わってからボローニャの街をぐるりと回る
オープンデッキの観光バスに乗る予定でした。

しかし、駅にたどり着いたらお腹がすいた…。
こんなことならボロネーゼ無理して食べてくればよかった!
と思っても時既に遅し。

で、はたと思いつき、パルミジャーノ・レッジャーノ繋がりで
こんなもの食べてみました。
01
マクドナルドで新発売の
その名もパルミジャーノ・レッジャーノ・バーガー。
最初見たとき
280グラムもチーズが入っているのかと驚き
そんなはずかがないと思い直した代物です(爆)。
02
でかすぎです。
肉キライなので、こんなに食べたら消化できません。
その上、この後バスに乗るので、酔いそうです。
03
肉減量作戦のため解体。
チェダーチーズの代わりに
薄切りのパルミジャーノ・レッジャーノ。
こんなに薄くスライスするほうが難しいと思う…。

食の街ボローニャで
しかもお肉キライなくせに
いくらネタのためとはいえ
こんなランチを選択した自分がちょっと情けない。

まぁ、まずくはないけど、とにかく量が多い!!


Wanted Scegli il tuo destino

2008-09-17 14:42:06 | 映画

私は実に映画に影響されやすかったりします。
任侠映画を観てた後に映画館から出ると
肩で風切って歩き、なんか広島弁で話しちゃったりするような。

そんなわけでWantedを観た後も
大いに影響され、自分も身体を鍛えようと
おもむろにスクワット&腹筋&腕立て伏せを始めたりしました。
自分の体力のなさを実感してかなりショックでした。
寄る年波には勝てない…。
だからこそ、鍛えなくちゃいけないんだろうけど。

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Wanted Scegli il tuo destino

世界の秩序を守るため、1を殺して1000を救う。

裏切り堕落にまみれた汚れた現代を生きる
冴えない若者・ウェズリー。
彼の前に現れたナゾの女性・フォックスによって
彼の人生は180度転換、急展開で変化していく。

アキレスの時代から、
神に変わり「運命の意思」を実践するという
暗殺者の秘密結社。
その組織の次期王位継承者であるという事実を受け止め
自分の持つ潜在的超能力の覚醒に専念する。

スピード感があって、マトリックス的で
エンターテイメントとして面白い。
裏に秘められる複雑な論理と感情をどこまで理解するかは
観る人の心の状態に大きく左右されると思いますが。

xの上に立つ最期のモーガン・フリーマンの顔が
とても印象的。

日本では9月20日から公開ですね。
イタリアは夏休みに公開だったので、
もう上映していませんが、もう一回観たい映画。

地球の平和を守るとか、
そういうたいそうな運命を背負っているわけじゃないけれど
この世に生まれたからには誰もがみんなそれぞれ
小さな使命と運命を背負っているもの。
それを探し続けなくちゃ、いけないってことですね。


I creativi di Gucci si annoiano a Firenze

2008-09-16 07:01:17 | アート・文化

フィレンツェを代表する一流ブランドといえばGucci。
現在Gucciのメインデザイナーはローマ出身の女性
Frida Giannini(フリーダ・ジャンニーニ)です。

先日行われたローマのコンドッティ店
リニューアルパーティーで
Giannini率いるデザイナーチームもローマに滞在し
様々な刺激を受けたようです。
これを受けてGucci幹部は
デザイナー・スタイリストチームを
フィレンツェからローマへ
2009年春に異動させることを検討中。

現在Gianniniを含むデザイナーの多くは
本社が用意したPiazza Signoria(シニョリア広場)に面した
かつて銀行所有であった建物で仕事をしていますが
春以降はローマの
Castel Sant'Angelo(サンタンジェロ城)付近の
宮殿へ引越しする予定となっているそうです。

もちろん本社機能および生産部門は
これまで通りフィレンツェに残り
約50人のデザイナーチームが移るだけで
フィレンツェのVia Tornabuoni(トルナブオーニ通り)店が
本店であることに変わりはないのですが、
フィレンツェにはクリエイティブな仕事をする人間にとって
創造的刺激が少ないということを証明した事象であり
モノ作りも経済の主軸であるフィレンツェとしては
憂慮しなくてはいけないのでは。

過去3ヶ月で11%の売り上げ増、
過去3年では46%の増益となっているGucci社内では
フィレンツェではデザイナーたちは息苦しく感じ
彼らの創造性は死にかけているといわれているらしいのです。

ファッション業界での
クリエイティブな仕事の刺激を求めるのであれば
ローマよりミラノではないかという気もしますが、
Gucci幹部はミラノはビジネスの中心地ではあるが
ローマのような奥深い文化や歴史がないと判断。
ファッションだけでなく、文化や生活スタイルなども含めた
国際的な文化の交流が頻繁に行われるローマのほうが
幅広い刺激が溢れているということで、ローマに決定。
また現在のメインデザイナーが
ローマ出身であることも大きく影響しています。

地元であるフィレンツェ、
そして生産工場のあるScandicci(スカンディッチ)では
本社機能や生産部門への影響が懸念されてもいますが
実際にはスカンディッチの生産工場は
現在1000人の従業員を抱え稼働中で
更に工場拡大の予定となっているので、しばらくは安泰。

一時期低迷したGucciの人気は
Domenico de Sole(ドメニコ・デ・ソーレ)と
Tom Ford(トム・フォード)の組み合わせで息を吹き返しましたが
当時本社・生産はフィレンツェに、
トム・フォードのデザイナースタジオはロンドンにありました。
そのときの距離差を考えればローマとフィレンツェの距離など
たいしたものではないとGucci本社が考えるのも尤もです。

Gianniniの参加により、
かつての華やかで独創的な作品は減り
よりポピュラーなデザインになりましたが、
それにより一般的なイタリア人にも受け入れられるようになって
Gucciは完全に生まれ変わったといわれています。
この事実を本社としても無視することはできず、
彼女の仕事がより充実するような方向を
選んだということなのでしょう。

しかし、フィレンツェとしては実に残念な結果でもあります。


Gelato al Balsamico

2008-09-13 20:15:00 | Squisito!

ここ3年ほど11月の
大阪・梅田阪急百貨店のイタリア・フェアに
フィレンツェの職人と一緒に出かけていましたが、
今年はフェア自体には参加しません。

でも今年の企画に合わせた
写真撮影をさせてもらっています。

その第一弾としてボローニャの
Da Sandro al Navileというトラットリアで撮影。
職の宝庫ボローニャの人気店ということで
もちろんボローニャ料理の代表である
Tagliatelle alla Bologneseや
Tortellini in Brodoなども撮影させてもらいましたが
私が実物見られて一番嬉しかったのは
Gelato al Balsamico。
バルサミコ風味のジェラートです。

ボールに入れたクリーム味のジェラートと
片手に12年ものバルサミコと泡だて器をもって
ホール・マネージャーが登場。
01
テーブルでジェラートにバルサミコを加えて
泡だて器を使って見事な手さばきで混ぜ上げてくれます。
02
それをグラスにうねうねと注いでいきます。
03
こうして出来上がったのが
バルサミコ風味ジェラート。
04
これは結構量があります(笑)。

バルサミコが苦手な私でもぐいぐいいけるので
バルサミコ好きな方には絶対オススメ。
ほんのり甘酸っぱいバルサミコの味が残って
絶妙の味に仕上がっています。
05

毎回オーダーが入ると
この一連の作業をお客さんの前で披露してくれます。
こういうサービスがイタリアらしくていいなぁ。

きっとこのジェラートもホール・マネージャーとともに
11月の阪急百貨店でお目にかかれるはず。
私はいないけど、是非遊びに行ってください。


Carta di Soggiorno Elettronico

2008-09-12 23:12:00 | 日記・エッセイ・コラム

9月12日に召集命令がかかっていたので、
朝っぱらからQuesturaに行ってきました。

8:05に来いと令状には書かれているのに
扉が開いたのは8:30過ぎですから、さすがです(泣)。
そういうところは相変わらず旧態依然という感じですが
それでも以前に比べたら
少しはシステマティックに整備されて
長い列は順調に消化されていくので驚き。

F853という番号をもらい移民局の奥のほうで待機。
約2時間待って私の番。
もう一度確認のために指紋チェックされて
サインしたら終了。

晴れて個人情報が電子化されて詰め込まれた
クレジットカード・サイズの滞在許可証をいただきました。

長い道のりだった・・・。
でも色々あったとはいえ、昨年12月20日に申請、
一年待たずにもらえたのが奇跡。
5年有効のCartaなので、
これでしばらくは煩わしい手続きからは解放されます。