不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 23/11/2012

2012-11-23 19:25:48 | Tra la mente e il cuore

昔はよくCentroのバールで
小さなケーキをいくつか買って帰って、
自宅でお茶を淹れて食べたりしていたのに、
そういえば、最近そういうことしていないなぁ
と思って、昨夜仕事帰りに買ってみた。

オーナーが変わる前のRobiglioの
ミニシューの乗ったミルフィーユが大好きだったのに、
オーナー変わってからすっかり味が落ち、
ミルフィーユ自体なくなってしまった。
もしかしたら復活していないかなぁと期待を込めて
Robiglioにも寄ってみたけど、
やはりお目当てのものはなかったので
Paszkowskiにしました。

イチゴタルトを二つに
シャンテリクリームの細長いシュークリーム。
Paszkowskiの包装が透明なセロファンになっていて
リボンもピンク色でなんか乙女チックになっていた。

Nfc__1476


昨夜は食欲なくて食べられなかったので、
今朝、朝ごはんに。

Nfc__1479

あまり甘くないイチゴタルトをひとつ食べて
パラフィン紙をかけておいたら
なんと予測もしない出来事が。

Nfc__1483

チッチーノがおもむろにイチゴタルトの上で円くなりました。
ふくよかなお腹でむにゅぅっと押し潰されたイチゴタルト。

Nfc__1484

C 「にゃんだな。
そんなに大事なものならさっさと片付けておくにゃ。」
C 「だいたいにゃ、
自分だけおいしいもの食べようなんていうのが
間違っているにゃ。」
C 「なんなら、ちょっとつぶれて食べやすくなったにゃぁ。」

と、まったく反省の色もないチッチーノ。
Nfc__1482

さすがにイチゴタルトの上に
そのまま乗るほどおばかではなかったので、
毛だらけタルトは免れたけど、
なんかおいしさ半減の気分(笑)。

しかし、怒る気もなくなるんだよね、
チッチーノにやられるとさ。

そしてこの一連の出来事の間、
レイラはお布団のなかにいて
まだ湯たんぽとぬくぬくしていたのでした。


Tweet della giornata

2012-11-23 18:04:04 | Tweet Log



Tra la mente e il cuore 22.11.2012

2012-11-22 23:18:00 | Tra la mente e il cuore

いい夫婦の日だからということで
FBで見かけた糸井さんの名言。
「こいつといっしょに、幸せになろう」とか、
「こいつに幸せにしてもらおう」というよりも、
「こいつとだったら不幸になっても後悔しない」
という相手とめぐりあえたら、最高なんじゃないかなぁ。
糸井重里 コピーライター

私が「いい夫婦だな」と思うのは、
なんてことはない一番身近な両親だったりする。
それって私が恵まれた家庭で育ったことの証でもあると、
本当に心から感謝している。

彼らにしても
喧嘩もするし、
お互いの愚痴もこぼしているのは知っているけど
個性の違いを尊重しあって
できる範囲で支え合って
毎日を暮らしている二人の姿には
学ぶところが多かったし、
そのおかげで(あとは吉川さんのおかげで)
今の私が出来上がっている。

そして、母がよく言っていた
「苦労は苦労だと思ったときに苦労になる」とか
「つらいと思えば、
そのときからつらさばかりが目に付く」という言葉を
ふと思い出した。
ちなみに、私が余り否定的な考え方に陥らないのは
こういう母に育てられたからなんだと思う。

恵まれた家庭に生まれ、
末っ子でたくさんかわいがられていた母が
わりと破天荒だったであろう若き日の父と結婚したことで
自ら苦労を背負うようになったんじゃないかと
私は想像していたりもする。
でも、少なくとも私が知る限り、
母はそれに対して不平を述べたこともないし
いつも父を支えながら、
限られた時間の中でちゃんと自分の楽しみも見つけていた。
彼女の中に
「苦労を苦労と思わない」
という強い決意があったのかもしれないし
もしかしたら糸井さんの言葉にあるように
「こいつとだったら不幸になっても後悔しない」
という相手とともに
人生を歩んでいるからなのかもしれないし。

いつだったか、友人に
「もしパートナーが
事故や病気で動けなくなってしまったらどうする」
と、とんでもない質問をされたことがあった。
彼女は
「申し訳ないけど別れる。
私にはそこまで責任もって添い遂げる自信がない。」
といっていて、
私は彼女に対して
「それなら誰とも付き合わないほうがいいよ」
って言った覚えがある。
「そこまで愛せないなら、
一緒にならないほうがお互いのためだから。」
彼女はしばらく悩んでいたけど、
そのときの彼とは
なんてことはない痴話げんかで別れてしまった。
そんなもんだって。

人生何が起こるかわからない。
どんな不測の事態にあっても
心を共にして支えていける、
そしてどんなことも一緒に乗り切って行ける
と思える相手に出会えることは
確かに人生でも最高の喜びのひとつかもしれないよね。


Tweet della giornata

2012-11-22 18:04:05 | Tweet Log



Cappella Sistina

2012-11-21 22:17:52 | アート・文化
レオナルド・ダ・ヴィンチが新しい技法を試みたばかりに
完成直後からの剥落がひどく、保存状態が極めて悪かった
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の
最後の晩餐は
修復が完了してから、完全な温度&湿度管理を行い
その状態を保持していくために
入場を制限していることはよく知られています。

ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂(Cappella Sistina)の
天井フレスコ画は
1512年10月31日に完成し、
ユリウス2世(Giulio II)が完成祝福のミサをあげています。
2012年はそれから500年の記念の年に当たります。
それもあって
観光客はもちろん信者さんの訪問数も今年は増えているようです。

年間500万人以上の入場者があるというシスティーナ礼拝堂ですが、
1994年にColalucci(コラルッチ氏)による修復が終わった時点で
やはり湿度&温度を管理する空調設備が取り付けられていますが、
既に20年も前の話。
当時の最新技術を搭載したシステムだったとしても
現状の人の出入りによる空気の動きを管理していくには
少々無理があるようです。

20年前に比べると増大している日々の入場者の入れ替わりにより
礼拝堂内に蓄積される埃の量も増え、
人体が絶え間なく動くことで礼拝堂内の空気圧も変動し
二酸化炭素の充満度も高くなり、
入場者の多い時間帯は礼拝堂内の気温が上昇し、
休館時は気温が下降し、不自然な気温の変動を招いています。
こうしたいくつもの要素が
繊細なフレスコ画に与える影響は大きく
早急に何らかの手を打つ必要があるといわれています。
現ヴァチカン博物館の美術監督局長である
Paolucci(パオルッチ氏)は、
2013年中に新しい空調設備システムを導入するか、
それが実現できないのであれば、
入場者数を制限するより他に方法がないと明かしています。

ミラノの最後の晩餐のように
独立させて隔離できる環境であれば
入場制限も容易なのかもしれませんが、
サン・ピエトロ寺院の一部であり、
現在はヴァチカン博物館からのアクセスがメインになっている
システィーナ礼拝堂は、その位置的構造からみると
入場者数を制限するのも限界があるのではないかと思います。
システィーナ礼拝堂入場予約という別枠を作るとしても
そこに行き着くまでには
ヴァチカン博物館もしくはサンピエトロ寺院を
通過しなくてはならないので、
時間的にも順路的にも非効率なのではないかと思うのです。

世界のヴァチカン市国、経済的に苦しいわけではないので
現時点での最新技術を搭載した空調管理システムを導入して
フレスコ画の保存と観光客&信者のニーズを満たしてほしいものです。

既に日本企業にも打診はされているのかもしれませんが、
こういう部分で日本が技術提供できることも多いと思います。