ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.10.4 6年半ぶりカドサイラ再開1クール目無事終了 

2023-10-04 23:19:27 | 治療日記
 昨夜は普段よりかなり早く眠ってしまったところ、夜中2時半頃お手洗いで目が覚める。その後、眠れなくなった。結局、4時位まで寝返りを打ちながら悶々と過ごし(スマホを見るのだけは我慢した。)、明け方少しトロリとしたかしないかで目覚ましが鳴った。嗚呼。あまり早く寝過ぎるのも問題だ。
 睡眠時間は合計しても5時間になっているかどうか。家族LINEに「おはよう」スタンプを送り、朝風呂に向かった。今朝も貸し切り。大きな湯船で手足を伸ばし、さっと上がる。上がったタイミングで1人入っていらした。
 今日は雨が降ったり止んだりの予報で肌寒いという。2人とも出勤だ。
 
 着替えを済ませ、身支度を終えて朝食ラウンジに降りる。8月末に宿泊した時より少し空いているか。テーブルを確保し、列に並ぶ。グレープフルーツジュース、クリームチャウダー、焼きたてデニッシュ、有機野菜たっぷりサラダや野菜メインのおかず等ちょっとずつ色々。ストロベリーソースをかけてヨーグルトも頂いた。ちょっと食べ過ぎかも。

 席を立ち、紅茶は部屋で朝ドラを視ながらゆっくり頂くことに。珍しく腹痛で目覚めてお通じのパターンではないと思ったら、食後、続けて3往復。相変わらず緩めである。
 昨日のうちに検査が全て済んでいるので、診察予約の少し前に病院到着でOKだ。部屋で紅茶片手にゆっくりTVを視ながら過ごす。
 最低限の物を入れた手提げを持ち、それ以外の荷物を預けてチェックアウト。綿の8分袖ブラウススーツに一重のジャケットを羽織ったが、ひんやりと空気が冷たい。ぱらぱらと小雨が降っている。傘を差している人は殆どいない程度。
 
 病院に到着すると、受付のIDカード機は長蛇の列だった。そのまま腫瘍内科受付へ直行。
 待合い椅子はそこそこ埋まっているが、ほぼ定位置を確保して、受付に並ぶ。保険証確認も昨日済んでいる。いつものコロナ関連問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加する。
 席に着いて、態勢を整えたら、すぐに血圧測定。102-64、脈拍が95。
 本日のお供は、昨日の続きの「赤ちゃんポストの真実」。それにしても寝不足で眠くて頭がぼーっとしている。
 
 先生が受付を通って診察室に入っていかれ、ほどなくして「中待合にどうぞ」に番号が出た。予約時間から15分ほど遅れていたが、一番バッターだ。荷物をまとめて中廊下へ行くと、診察室の扉が全開中。急いでご挨拶をして入室する。病院に到着してから先生にお目にかかるまで30分ほど。検査がないと実に早い。

 扉を閉め、荷物を籠に入れ、体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
 「さて、まず」と体温計を頂く。診察室での体温は6度8分。「どうでしたか。」と問われ、「(エンハーツ)最後ではありましたが、やはりしんどかったです。お腹がずっと緩いのと、このところ気圧の変化の所為か胸痛があり、ロキソニンを複数回飲みました。」とご報告。

 「採血のデータは大きな変化はありませんね、マーカーは・・・」とPC上のグラフを見ると、若干下がっている。相変わらず、といったところ。良かった。またしても上がっていたら、とちょっと心配していたのでほっとする。
 PCにはレントゲン画像が2種類(前回7月、今回10月)並んでいる。
 「CTで右上の影が大きくなっているようだという読影でしたが、ここでみると、肺の影の位置が内側にずれているようです。すべてが腫瘍の影ではなく、気管支が詰まってその先の奥の肺に空気が通らなくなり、(身体がその部分を吸収して)潰れ、無気肺(の影)が混じっているようです。3か月でうんと大きくなったようには見えない。左はあまり変わったようではない。」とのこと。無気肺については以前も言われたような気がするが、それほどの自覚症状はない。

 1月中旬以来8か月半ぶりの心エコーでは、心臓はちゃんと働いている、とのこと。機械が良くなって、色々細かい診断が出てしまうようで、4つのうち3つの弁(僧帽弁、大動脈弁、三尖弁)の機能不全というコメントがついていたのでぎょっとするが、要は弁が少し緩くなっているとのこと。それほど心配はないそうだ。
 ということで、予定通りカドサイラやりましょう、と。

 今後も前日採血にしますか、と訊かれる。確かに済ませておけば、治療当日に採血結果が出るまでの最低一時間の待ち時間はなくなる。前日夕方の採血なら待ち時間は殆どないし、いずれにせよ前泊するので、問題はない。「はい、お願いします。」と応えてすぐ、次回は用事があり到着が遅くなることが判っていたので11月から前日採血にして頂くことに。
 前日夕方であれ当日朝であれ、よほど大きな体調変化がない限り採血のタイミングはどちらでも問題ないという。逆に今まで随分律儀に当日に全て検査をしていたのだなぁと思う。

 来週コロナワクチン7回目の接種予約をしていること、息子の挙式が来年10月末になりそうなので、それまでは地毛で頑張りたい旨お伝えする。また、特に問題はありませんでしたが、と健康診断やがん検診の結果票を念のためお見せする。
 薬の処方では、とりあえず吐き気止めは出しておきましょうとのこと。エルカルチン等が減り、すっきりしそうだ。

 化学療法室へ移動。正真正銘一番乗りか。どなたもいらっしゃらない。看護師さんたちは集まって朝のミーティング中のようで、とても静かだ。待ち人数0人だが、LINEの受付スリップは3番。腫瘍内科ではなく、既に開始している患者さんがおられるようだ。
 まず門前薬局にLINEで処方箋の写真を送る。処方箋が2枚。
 夫やお友達に報告LINE。15分ほどして看護助手さんから内側の一番奥の席を案内される。その手前の席にお二人いらした。

 お手洗いを済ませ、態勢を整えるか整えないうちにSさんが刺針に見える。殆ど痛みなくラッキー。もうお薬が届いていたのでまもなく始められますよ、とのこと。最速だ。病院に入ってからまだ1時間ほど。
 Hさんが担当します、と薬を持っていらっしゃる。今日はカドサイラ初回なので90分かけて落とします、と仰る。エンハーツと同じハーセプチン系の薬なので問題なく普通の速さかと思っていたが、そうでもないらしい。今日は2時間コースだ。

 次回からは30分に。前後に生理食塩水が10分から15分ほどなので、来週からは点滴時間は1時間で済む。採血も済ませておければ、午前中に余裕で終わってランチして帰ることもなくなるかも、と取らぬ狸の・・・である。
 開始して15分ほどして、変わりはないですか、とHさんが確認に見える。特に何も問題ありません、とお答えする。薬局からは薬の準備が出来ました、とLINE連絡が入る。こちらも早い。
 その後、初めましての薬剤師のSさんが学生さんを連れてヒアリングに見える。今日は学生Tさんから説明させて頂きますとのこと。カドサイラの治療スケジュールと副作用のペーパーを頂く。今日注意すべきは過敏反応や血管炎、数日後から血小板減少のほか、長く続けることで末梢神経障害、心機能、肝機能低下等が書かれている。

 「お腹は緩めで、今朝も泥状の便からほぼ下痢便が3回ありました。痺れは相変わらずです。吐き気止めはドンペリドンの手持ちがあります」とお話する。
 処方箋を見ると、これまで通りデカドロンが4日間、カイトリルが7日間出ているが、気持ち悪くなければ飲まなくてよいのかと訊くと、点滴ではこれまでのように前投与で吐き気止めのデキサートミックスはない。先生に確認しておきます、とのこと。ほどなくして、初回なのでとりあえず飲んでくださいとの回答があった。
 
 本は面白いのだけれど、とにかく寝不足が効いていて眠くてたまらない。お友達とLINE等をしたが、途中で諦め、40分ほど椅子を全部倒して眠ってしまった。
隣や後ろのカーテン越しに本人確認の生年月日が聞こえてくるが、昭和14年とか昭和21年とか、70代、80代の方たちが頑張っている。60になったばかりの若輩が顎を出していてはだめだなあと思う。それにしても70代後半の女性がこの薬を10年点滴しています、の声が聞こえた時はのけぞった。凄い。一つの薬が10年も効いてくれるなんて。
 
 最後の血圧測定は久しぶりにお目に掛かった看護師のSさん。112-70、脈拍は74。
 抜針は初めて名札が確認出来た看護師のMさん。殆ど痛みなく今日はラッキー。
 化学療法室滞在時間は2時間半ほど。お礼を言って身支度を整え、お手洗いを済ませて部屋を後にした。

 受付票を戻し、会計待合いに移動する。待合い椅子はそこそこの混雑。採血結果のデータプリントを見ると、白血球は6,800。好中球も3,500以上ある。相変わらずコレステロール等は高めだが気にしなくてよいとのことだった。
 10分ほど待って自動支払機で15万円弱をカード払い。規定量で投与すると、カドサイラは減量してきたエンハーツより高額だ。3週間に1度の投与を続けるとなると総額はこちらの方が大きくなりそうだ。

 外に出ると、小雨が降っている。薬局へ移動すると、お二人待っておられたが、すぐにIさんの声で「○○様~」と呼んで頂けた。頻繁に様子伺いのLINEを下さっているので、5週間ぶりの感じがしない。
 既に、今回からカドサイラに変更とLINEで連絡済みだ。1つ1つ薬を確認するが、ここからまた時間がかかってしまった。デカドロンの量はエンハーツと同様に4日飲み続け、途中から遅発性吐き気止めのカイトリルが1週間加わる。
 とはいえ、初回カドサイラを投与した時は、最初は殆ど副作用がなく、吐き気止めナウゼリンのお世話になったのは最後の方だけだったという記憶がある。今日院内の薬剤師さんにも話したことを繰り返して報告する。

 8年半前から6年半前までの古い記録は2階の倉庫にあるとのことで、遡って確認して頂くと、やはりそうだった。翌日、翌々日とデカドロン4㎎を飲んでから、土曜日からはデカドロンが2㎎に減量されるが、デカドロン3mgの処方箋には治療3日目、とある。なので、これまでカイトリルにも記載されていた治療3日目から1週間はデカドロンが半減された土曜日から飲んでいました、と言うと、一般的には治療当日が1日目なので、カイトリルは明後日金曜から飲まないと3日目にはならないという指摘が。

 Iさんが「今から主治医に電話をして確認も変更できますよ。」と言ってくださるので、今日も申し訳ないが、お願いする。結果、カイトリルは金曜日から飲むことになる。眠れなくなり、浮腫みも酷く出るデカドロンは削除してよいということになった。気持ち悪ければ手持ちのドンペリドンを飲んで良いことに。

 確かに吐き気が出る予測でステロイドを飲んでしまうと、実際に吐き気が出ていて薬が効いているのか、吐き気が出ていないのかどうかが分からない。出来れば薬は少ない方が良いので、良かった。Iさんが頑張って粘ってくださって感謝である。そんなこんなで薬局には1時間ほどの滞在になった。薬が35日分から21日分に減ったこともあり、電子マネーで3,000円弱の支払い。
 今日は早く帰れるかしら、と糠喜びしたが、今日の病院と薬局での滞在時間は普段とあまり変わらず、5時間強。外に出ると雨が酷くなっていた。小さな晴雨兼用日傘ではちょっと厳しい。

 ホテルに戻り、預けた荷物を受け取り一つにまとめる。
 あまり空腹を感じないので、そのまま乗換駅まで行くことにした。ちょうど快速電車が来て、席を確保して文庫の残りを読み始めたが、やはり眠くてたまらない。

 久しぶりに乗換駅のショッピングセンターのレストラン街に行ってみる。朝しっかり頂いたこともあり、あまり空腹でもないし、食べたいものが思い浮かばない。確かオムレツレストランがあったなとお店の前に行ったらなんとエスニックレストランに変わっていた。これはラッキー。
 久しぶりに焼きたてナンと2種類のカレー、氷なしのマンゴーラッシー等を頂いてお腹一杯。私鉄に乗り換え、最寄り駅に到着すると雨は止んでいた。まだ元気だったのでそのまま自宅まで歩いた。万歩計は5,000歩強。
 
 帰宅後は生協のお届け物を収納する。それなりに大量で(自分が頼んでいるのだが)やはり疲れる。収納を終えたら、がっくり。眠くてたまらない。
 色々片付けて、夫が帰宅するまでソファで横になろうと思った途端に出張直帰の夫が普段より1時間早く帰宅した。はあ。

 結局、その後2時間半ほど眠ってしまった。お腹も空かない。夫は生協から届いた麺とおかずを食べていたが、私はシャインマスカットとオーロラ梨だけちょっぴり頂いた。
 母にMeet通話。昨日コロナワクチン接種で朝は珍しく腕が上がらなかったが(よほど今まで何も副反応がなかったらしい。)、今はもう大丈夫とのこと。お天気が悪かったのでずっと家にいて、お友達とちょっと電話で話しただけだという。寝起きでボーっとしていたので愛想なく会話を終了。明日はまたデイサービスの日だ。

 気のせいかなんとなくお腹がもたれている。疲れてはいるけれど、エンハーツの副作用ほどでないことが救いだ。
 明日は午前午後と瞑想ヨーガ指導者養成コース再受講の初日。オンラインなのでマイペースで参加出来ることが何よりである。
コメント (4)
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