ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.10.12 オンライン瞑想ヨーガ指導者養成講座3日目のこと

2023-10-12 23:17:49 | ヨガ

 昨夜は部屋中すき焼きをしたお肉の匂いが充満して、さらにお腹一杯になる。食休みにソファで映画を観始めたら、そのままウトウト。諦めて早々に入浴することにしたが、今度は何やら頭痛が始まり、タリージェとロキソニンを飲んでベッドに入った。カドサイラ投与以来頭痛がやけに頻繁で、ロキソニンが手放せない。

 ころりと眠りについたが、明け方、頭が割れそうに痛くて目がチカチカするほど。目が覚めた。起き出して薬を飲もうかと迷ったけれど、いつのまにかやり過ごせてまた一時間くらいトロリとした。
 いつもの目覚ましが鳴り、夫が先に起きるのを確認したが、すっと起きられない。ようやく起きてリビングに行くと、息子が食事を始めていた。今日から夫は休務日、6連休だそうだ。

 息子を送り出してから和室で指導者養成講座課題の瞑想タイム。昨日ほどではないが、なんとなく最初、ガイドとタイミングが合わなかった。それでも最後はポカポカして無事終了。
 洗濯機を廻しつつ、朝ドラを視ながら夫と2人で朝食を摂る。頭痛は落ち着いたようだが、胸痛も心配なのでロキソニンを飲む。洗濯が仕上がり、夫と手分けをしてべランダに干す。さすがに2人でやれると半分の時間で済む。

 息子は、今日は仕事で遅くなるから夕食不要というので、2人分のお米だけ研ぐ。
 身支度やメールチェック等を済ませ、指導者養成講座開始10分ほど前に、Zoomを繋ぐ。HさんとTさん、私の3人の受講生が揃う。夫は隣の和室で静かに仕事をしてくれているようだ。

 オームを3回唱え、感謝のガイドを聴きながら、ゆっくり呼吸。背骨のS字カーブを整え、暫し休息タイム。
 ‟宿題をやってみてどうでしたか”のシェアからスタート。
 Hさんは「初回は寝る前ベッドの上で行ったが、安定が悪かった。マットの上でやり直したら姿勢が崩れるのが解消され、筒のようにエネルギーで満たされる感じが一瞬だけあった」との報告。Sさんから「それはとても良い感覚です。」とのコメント。
 私は「いつものように朝、和室で2回ともガイドの動画によって行ったが、どうもタイミングが合わず、このところの痛み等もあり、うまくいかなかった。」と報告。Sさんから「まさに学ぶことでやりにくくなる、ということか。重力を逆さに使って、下向きに前屈して深呼吸を2,3回トライしてみてください。」と言われる。
 普段はその姿勢(頭を下にして)で楽に呼吸が出来ないのだが、あら、不思議。詰まりが取れた感じで楽に呼吸が出来る。びっくりした。「完全呼吸を行う時、前回の講座で代替運動と教えて頂いた顎を上げて行うと、苦しい感じが判った。」ともお話する。
 Sさんから「既に自分一人で完全呼吸による瞑想が出来るので、ガイドなしでやってみるように。」とアドバイス。
 Tさんは「普段は朝行っているが、昨夜やったら、気負いがあったのかガイドの声を追いかけてしまい、ガイドのタイミングまで(息が)苦しくて持たなかった。虫の声が聞こえると、秋を感じてしまう自分を観察した。今朝はガイドを聴きながら一拍遅れで行った。最後はいつ止めていいのか分からず、自分でそうしていたいだけいたら、温かくなって満足した。初めて嬉しいと感じ、感想を一気に書いた。」とのこと。
 Sさんは「プラーティヤーハーラ(感覚のコントロール)では”満たされる“感覚が得られる、とされている。自分が講座をやっていて楽しい瞬間は、細かい質問を受け、それをシェアする時間である。」と仰る。

「7年前は30人弱の受講生がおられ、なかなか細かい質問をし辛いこともあったが、今回は少人数なのでその場で疑問が解決出来るのが、とても有難い。」と発言する。Hさんも「7年を経て訊きたいことは変わっているし、当時は言えなかったことも言えて有難い。」とのこと。同感である。

 続いてヴァシャーヴァティ、五感を使った瞑想の実践である。“動く瞑想”として瞑想ヨーガの60分クラスを体験し、“瞑想的に”動く。身体を動かす、息をする、マントラを唱えるという一つ一つの動作(今、やっていること)にだけこころ(気持ち)を向け続ける練習だ。難しいポーズが出てきて(あれ、分からないな)と思ってもそのまま流して身体を動かしていく。今動くことだけにダーラナ(一心集中)すると、心が鎮まる時間がやってくる。動いているだけで、他に何もないというのが“チッタブリッティニローダハ”である。心が留まっている瞬間に触れると付いてくる感覚が、シャーンティ(平和)、アーナンダ(喜び)だが、どこまで体験できるかはその日のコンディションにもよるので分からない。

 その後、クラス体験の感想とシェア。
 Hさんは「分かっている動きは心配ないが、そうでない動きは言葉を聞き逃さないようにした。プラーナを流すのは心地よく、自分を観察出来た。シャヴァーサナでは下半身の感覚がなかった。初めての感覚だった。」とのこと。Sさんからは「嫌な感じでなかったなら、それはとても良い感覚だ。」とのコメント。「今日は敢えていつもやらない動きをして、“聴かなくては”というようにした。初めてクラスを受ける人や嫌なことで頭が一杯の人には動きを一つ一つ追って余裕がないようにする方が良い。」とのこと。
 私は「シャヴァーサナはご褒美の時間に感じた。身体が床について全く凹凸がないような気がした。」と発言。
 Tさんは「聞きながら動くのは大変だったが、体重の分配に気づいて、バランスをとれて自分に足があって愛おしいと感じた。キールタンも好きで、何とも言えず嬉しく、口角が上がっているような気がした。」とのこと。
 ここで午前の部、2時間が終了。

 30分の休憩を挟んで、午後は3つの瞑想を体験する。ゆっくりランチをする時間はないので、フリーズドライスープを飲むだけに留める。夫は可哀想にその間にカップ麺をダイニングで食べ切れず、和室に持って退散していた。午後のクラスの途中でジムに出かけて行った。

 午後はプラーナ(エネルギー)をイメージする瞑想から。呼吸をしながらプラーナが動くのをイメージする。私たちは実際の肉体からはみ出して両手を開いた球体くらいの大きさがある、というイメージだ。
 私は「シャボン玉の中で浮いている感じがした。なんとなく隣のシャボン玉も揺れているような感じで、気持ち良かった。」と発言。
 Tさんは「言葉で表現できないふわーっとした感じだった。今は物理的に皆さんと離れているのにが、そばにいる感じがした。」とのこと。
 Hさんは「プラーナが赤い液体のような流れている感じがした。早い段階で身体の輪郭がわからなかった。」とのこと。Sさんからは「色がはっきりしていて視覚の才能に富んでいる。」とのコメント。
 Sさんは「今後指導していく上で、一緒に瞑想する人達は色々な体験をする。体験をシェアしておくと実に人それぞれで、正解はないと言うことが判る。その時の感覚を大切にしておくために毎回感想を聞きたい。」と仰る。
 パーソナルスペースとの関係について気になったので質問したが、「これと関連して説明されるのは聞いたことはない。」とのお答えだった。

 少し身体を動かしてから、セルフ(真の自己)、イーシュヴァラ・プラニダーナ(神への祈り)に全てを捧げる瞑想。
 Tさんは「仙人のようなおじいさんに色々渡しているうちに嫌な思い、辛かったことなどが出てきた。もがいたけれど、楽になった。録画で続きをやりたい。」とのこと。
 Sさんからは「お渡しする準備が出来ているものだけが出てきて、まだその段階にないものは浮かんでこない、と言われている。身体が軽くなったり、涙が出てくることもあり、大人はどうしてもそれを止めがちになるが、自然に出るものを止めない方が良いと言われている(しゃっくり、げっぷ、ガスなども)。」とのコメント。
 Hさんは「良い感情や感謝は出せたが、そうでないことは言語化するのが難しくて出せなかった。」とのこと。Sさんからは「言語化できていなくても“こんな感じ”で委ねて良い。」とのコメント。
 私は「足が冷たく、腰が痛かったので、それを委ねたが、それ以外は特に何も出てこなかった。イーシュヴァラのイメージはある。なぜか鼻水と涙が出て来た、少し寒かったのかも。」と発言。Sさんからは「何も出てこない人もおり、それはそれでよい」とのこと。
 
 最後はゆっくりタイム。ヨーガニドラー、寝っ転がり瞑想だ。Sさんのガイドで行うのはとても久しぶり。夜ヨガのクラスでは自分でガイドしているが、自分がガイドして頂ける側になるのは本当に嬉しい。サンカルパ(願い事、宣言)もしっかり決めて、ブランケットとクッションを用意してマットの上に横になる。

 終了後の感想では、Hさんは「サンカルパを唱えるタイミングでは意識がなく、慌てて念じた、気持ち良かった。」とのこと。
 私は「久しぶりで本当に幸せだった。意識はしっかりあって、サンカルパも唱えられた。」と発言した。
 Tさんは「起き上がって来る時の気持ち良さが良かった。最後に伸びをしたときに自分の身体が大きく、存在感があるように感じた。」とのこと。
 Sさんからは「“気持ち良い“を体感すると全てのことが一回終わる、“昔の自分はもういない”となる。」とのコメント。
 私が「Tさんの貴重なタイミングに同席出来て幸せだった。」と発言したところ、Hさんも同感してくださった。
 次回は来週火曜日。アーサナ中心になるので、その準備を、とのこと。名残惜しく終了のスイッチが切られた。

 気づけば今日も3時近い。乾いた洗濯物を取り込み、畳む。夫がジムから戻ってくるのを待って、気分転換に駅前までお茶に出かける。ほぼお昼抜きなのでお腹はペコペコだ。
 ファストフードで麺にドーナツまで頂いてしまったら、夕食が済んだような満腹に。ドラッグストアで昨日一人では買えなかった重い物を買い込み、夫の自転車籠に入れてもらってぶらぶら帰宅する。本当は夕食を作るつもりでいたが、夫もお腹一杯というので、ベーカリーでサンドイッチを買って軽く済ませることにした。
 あたりはもう暗い。仕事をしていた頃は定時でもこんなに暗かったんだなぁと思う。この季節は毎年何やら急かされる感じがしていた。

 夫は疲れたのかリビングでうたた寝を始めた。
 上の階の奥様から息子に結婚祝いを頂戴したので、お礼の電話。
 母にMeet通話。今日はデイサービスで割と早めに帰宅出来て、食事も済んだという。明日はヘルパーさんが来た後、午後はお友達と約束があるそうな。

 その後、オンラインでClub CaNoWのセミナーに参加した。今日は治験シリーズ2回目で、<納得いく治療選択を! がん治療の選択肢を広げる - 治験参加への道しるべ編 - >「治験参加でつまずきやすいポイントを解決しよう!」がテーマだ。
 “治験に興味を持ち、参加したいと感じても、「自分から医師に治験について相談するのはハードルが高い…」「治験に参加して副作用がでたら治療はどうなるの?」といった不安から、参加の一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。治験に参加するまでには「治験を探す」「治験を見つける」「参加の意思を医師に伝える」「治験に参加する」の4つのSTEPを辿ります。がんの治験についてフォーカスした全2回シリーズの第2回、今月は治験参加までの道のりでつまずきやすいポイントの解決策、具体的な病院選びのコツについて近畿大学病院 がんセンター長の中川和彦先生にご解説いただきます。”との触れ込み。

 登壇者は、近畿大学病院 がんセンター長の中川和彦先生とがんと働く応援団アドバイザー、キャリアコンサルタントの石川邦子さん。お二人から直前メッセージが届いていた。
 中川先生:「治験参加の実際編です。患者さんが治験参加されるプロセスの説明と具体的に起こりうるお困りごとについて説明します。沢山のご質問を頂ければ幸いです。」
 石川さん:「治験というと色々不安もありますよね。情報を探して見つけて興味を持ったら専門家(主治医)に色々教えてもらいましょう。そしてご自身の納得のいく治療を選んでいきましょう。私の好きな言葉は、『知識は患者を強くする』です。悔いのないように自分で決めていきましょう。」とのこと。

 1時間半弱のセミナーは実践的で、とても参考になった。中川先生は終始とても誠実にご説明され、質問にお答えされていた。
 私自身、現在はカドサイラを再開したばかりなので、今すぐ治験に応募する、ということはないだろう。けれど、人体実験の性質はあるものの、医学の進歩にかかせない治験について、タイミングがあえば大切な選択肢の一つとしておきたい、と考えている。

 夫は2時間以上たっぷり寝ていた。セミナーが終わって起こしてから遅い夕食。息子は先ほどこれから帰ります、と連絡があった。夕食も済ませたようだが、お疲れ様である。
 明日は昼から7回目のコロナワクチン接種だ。今日は早めに休んで体調を整えておきたいと思う。
コメント
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