趣味と健康日記

清野明子(民謡歌手)の応援、登山、スポーツなど趣味と日々の健康を記す日記です。

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民謡の話 Vol.25 「伊勢音頭」

2008-03-26 01:22:54 | 民謡の話

Japanese folk(Minyo)singer "Akiko kiyono"support blog

        民謡歌手「清野明子」応援ブログ

当ブログは横浜市出身の日本民謡歌手、「清野明子」さんの応援を目的に活動動しています。


 江戸時代の旅と言えば「お伊勢参り」があります。江戸っ子が家族、親戚一同を伴って品川に出て
棒場台」から泣きの涙で別れ、東海道を上り一路伊勢を目指すわけです。路銀はと申しますと、当時1泊200文で食事代などに100文かかり、占めて300文、片道15日としますと4貫500文、復路を含めると9貫になり、約2両余の旅費が必要だったことになります。

 さて、その旅先の伊勢で座敷唄として唄われていたのが「伊勢音頭」でした。元は遷宮式に必要な神木を曳く時に唄う「お木曳き木遣り」だそうです。お伊勢参りの旅人は、茶屋などでこの唄を覚えて各地へ持ち帰ったそうです。江戸っ子の場合、上りはは東海道、下りは中山道を通り、信州善光寺に参って帰るのが常とされていたようです。

伊勢はナー 津で持つ
津は伊勢で持つ
(ヨイヨイ)
尾張名古屋は ヤンーレ 城で持つ
ソレ コリャコリャ
ヤートコセーノ ヨーイヤナー
アリャリャ コレワイセー
コノー ヨイトコーセー

お伊勢戻りに この子が出来た
お名を付けましょ 伊勢松と

伊勢へ七度 熊野へ三度
愛宕様へは 月参り

伊勢は良い処 菜の花続き
唄も懐かし 伊勢音頭

伊勢の豊久野 銭懸け松
今は枯れても 名は残る

お伊勢音頭に 心が浮いた
わしも踊ろか 輪の中で

※「銭懸けの松」は旅の安全祈願のためにお賽銭代わりに「草鞋(わらじ)」を道中の豊久野集落にあった松の枝にかけた風習との事です。また前文にある「棒場台」とは落語の六代目円生師匠が語った言葉であり、漢字は定かではありません。品川「やつやま橋」付近にあった「棒台」(磔台)の事ではないかと考えています。それとも「望場台」でしょうか。