Japanese folk(Minyo)singer "Akiko kiyono"support blog
民謡歌手「清野明子」応援ブログ
当ブログは横浜市出身の日本民謡歌手、「清野明子」さんの応援を目的に活動しています。
東京の民謡
ある民謡の出版物に「東京の民謡」として25曲もの民謡が掲載されております。そのうち伊豆七島の民謡が11曲、現在の23区外のもの8曲、23区内のものが6曲です。江戸近郊の唄6曲は次のとおり。
① 大森甚句
② かっぽれ
注釈:上方から願人坊主により流布された住吉踊り。常磐津に近い。
③ 千住節
④ 東京音頭
注釈:西条八十作詞、昭和の新民謡
⑤ 豊島餅搗唄
⑥ 佃島盆踊唄
注釈つきの②と④は民謡のジャンルから除くと、大森甚句、千住節、豊島餅搗唄、佃島盆踊唄の4曲が江戸の民謡と言う事になる。また、江戸四宿(品川、千住、新宿、板橋)内に限れば千住節、豊島餅搗唄、佃島盆踊唄の3曲が江戸の民謡になります。次に佃島盆踊唄の歌詞を紹介します。
(ソラヤーハトセー ヨイヤナコラショ)
人も草木も 盛りは花よ ア コラショ
人も草木も 盛りは花よ
(ソラヤーハトセー ヨイヤナコラショ)
以下、お囃子は同じ。
心しぼまず 勇んで踊れ
心しぼまず 勇んで踊れ
思い草なら のぼうで囃せ
思い草なら のぼうで囃せ
招く薄に 気も軽々と ※薄=ススキ
招く薄に 気も軽々と
朝の朝顔も 宵から化粧
朝の朝顔も 宵から化粧
毎年七月に住吉神社境内で踊られ、京都本願寺「チンバ踊」を伝えたものと言われている。豊島餅搗唄はポピュラーな民謡ですが、佃島盆踊唄は聴いたことはありません。一度聴いてみたいものです。
江戸で民謡が盛んでなかった理由は、多種多様な娯楽が豊富に存在したためと考えられます。小唄、長唄、常磐津、義太夫、浪曲、歌舞伎などです。「木遣り」は民謡ではなく、木場職人の「神聖な儀式唄」と捉えたい。