趣味と健康日記

清野明子(民謡歌手)の応援、登山、スポーツなど趣味と日々の健康を記す日記です。

JALで楽しい旅に出かけましょう。

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民謡(Minyou)の話 Vol.11 「道南口説」

2007-11-29 14:19:44 | 民謡の話

Japanese folk(Minyo) singer "Akiko kiyono" support blog

日本民謡歌手「清野明子」応援ブログ

 

 北海道南部に「道南口説」と言う民謡があります。北海道においては「江差追分」と並ぶ人気の高い唄です。先ず歌詞を紹介致します.

オイヤ 私しゃこの地の荒浜育ち

声の悪いのは親ゆずりだよ

節の悪いのは師匠ないゆえに

ひとつ歌いましょ はばかりながら

オイヤ 上で言うなら矢越の岬よ

下で言うなら恵山のお山

登り一里で下りも一里

恵山お山の権現様よ

オイヤ わずか下がれば湯茶屋がござる

草鞋腰に付け椴法華(とどほけ)通りゃ

恋の根田内 情けの古武井

思いかけたる あの尻岸内(しりしない)

オイヤ 着いたところは湯の川村よ

おまえ砂盛り わしゃ高盛りよ

ついに見えたよ 函館の街

今夜の宿りは新川茶屋で宿るさ

 CDジャケットの「道南口説」を始めて見た時、口には出せなかったが「いやらしい唄」と言う印象を持ちました。北海道の南、道南地方で男性が女性を口説く唄だと思いました。口ずさんでいるうちに思ったのは「道南観光案内唄」と言う事でした。しかし、歌詞を慎重に調査していくと「祝い唄」的な要素があることが判りました。昔(江戸時代高田屋嘉平衛が活躍していた頃)越後などから渡ってくる「ごぜ」と言われる盲目で三味線の弾き語りをする女性たちによって唄われていたものが伝えられ、現日本民謡協会会長の佐々木基晴氏により発掘された、謂わば「角付け」の唄だったのです.

 詩の中の「荒浜、矢越(白神)、恵山、椴法華、根田内、古武井、尻岸内、湯の川、鮫川、砂盛、高盛、函館、新川は全て地名です。また、「上で言うなら」とありますが「上海岸」の事で松前を中心にして日本海側を言っています。東側は「下海岸」と言い函館、恵山などがあります。「長万部」辺りの東西に細くなった場所から南側が「道南」になります。

 私の民謡に対する考え方は「こだわりを持って」にあります。最近「清野明子」さんの「道南口説」を聞きましたが、迫力があって本家「佐々木基晴」氏に劣らない「道南口説」でした。機会がありましたなら是非聞いて欲しいです。

Please support Akiko kiyono. If there is an appearance request, I visit it in parties of the one except the Japanese. Of course I am charged a fee. I pass it on if I have you contribute it to a comment column.

The blog of Akiko kiyono is the next URL.

http://blog.goo.ne.jp/akkora_yakkora/

 

The request to NHK is the next URL

https://www.nhk.or.jp/minyo/mail.html

The repertory of Akiko kiyono has "Dounan kudoki" "Akita Hunakatabushi" "Honjo Oiwake".

 追加 (200711292050i)

「口説」に関する「清野明子」さんのコメントがあります。

 


民謡の話 Vol.10 「三味線の面白機能」

2007-11-27 14:59:10 | 民謡の話

 民謡に欠かせない楽器、三味線の面白い機能を照会します。

三味線には「さわり」と言う特殊な機能が付いています。棹の先端、糸巻きに近い部分にその機能があります。棹の裏側に「ネジ」が付いていて、それを回し、先端が糸と触れ合う事による音の微妙な変化を狙っているのです。一言で言うなら「ビビリ音」を故意に出す訳です。糸との隙間を調整し、曲にあわせた「ビビリ音」を演出するのです。この「仕掛け」は一の糸(一番太い糸)だけに付いています。当然開放弦の場合のみ機能します。ギターなどの弦楽器では「いけない音」とされています。それを三味線では「日本の雰囲気」を醸し出す一助として利用しているところが面白い。

 写真が小さくて見にくいかもしれません。ご容赦下さい。クリックすれば大きくなります。

この写真をアップするのが結構大変でした。「WORD」上で図形処理し、それを携帯で写真に撮り、メールでパソコンに送り、OUTLOOKから「PICTURE」ホルダーにコピーしてからようやく「新規投稿欄」にアップしました。そろそろデジカメを買わにゃーいけんね!我らが清野明子さんの写真も撮れません。撮っても真っ黒で申し訳ありません。

ヤッコラあっこのブログのURL

 http://blog.goo.ne.jp/akkora_yakkora/

NHKへ民謡をリクエストする場合のURL

https://www.nhk.or.jp/minyo/mail.html


速報!「明太子の話」

2007-11-24 19:46:05 | 独り言

 最近清野明子さんのブログ中「明太子」の話で盛り上がりました。内容は「明太子の意味は、太った明子ではないか」と言うような事だったと思いますが、あまりに面白かったので、悪乗りしてコメントなどしてしまいました。しかし冷静になって考えてみると笑うことが許されるのは「清野さんの気の置けない友人達」であって、私の様な爺さんにはその権利がないのではないかと思います。一歩間違えば「セクハラ」になりかねない重要な問題であると気付きました。従ってこの場をお借りしてお詫びさせて頂きたいと思います。大変申し訳有りませんでした。 それに関しましては、大事な証言をしておきたいと思います。私は清野さんが決して「太ってなどいない」事を見てしまったのです。過日、「壷天」におけるコンサートの時、あの狭い舞台の椅子と壁の間をいとも簡単に、きびきびと、素早くすり抜けて奥の楽屋に消えた清野明子さんは十代の身のこなしでした。ジーパンにスニーカーでしたが、カモシカの様でした。「さすが!鍛えておられる」と言う印象だったのです。従って、「太っている」などと言う事はとんでもない話です。 それにしても、友達とはいいものです。清野さん!友人は大事にして下さい。

  この話に興味のある方は次のURLをクリックして下さい。気さくで明るい民謡歌手「清野明子」の楽しいアットホームなブログです。

http://blog.goo.ne.jp/akkora_yakkora/

 


民謡の民謡 Vol.9 「中山晋平と民謡」

2007-11-22 13:51:52 | 民謡の話

 先日、伊香保、四万温泉方面に行って来ました。新発見は「水沢うどん」と「伊香保竹久夢二記念館」の存在です。うどんは「讃岐うどん」と「稲庭うどん」に並び「日本三大うどん」に数えられているとの事でした。知りませんでした。夢二記念館は昭和56年にオープンし、画家、作詞家「竹久夢二」が遺した作品を展示しています。ここでもう一つの発見がありました。「夢二と晋平」の接点です。「証城寺の狸囃子」で有名な作曲家「中山晋平の楽譜の挿絵を夢二が書いた事実です。「絵コンテ」も展示されていました。中山晋平は「野口雨情」らとのコンビで童謡、校歌、流行歌などを書いた明治、大正、昭和を生きた偉大な作曲家ですが「新民謡」と言う分野を開いた功績は大きい。その代表作には、「船頭小唄」、「天龍下れば」、「上州小唄」などがあり、新民謡だけでも282曲にものぼります。

 野口雨情の出身地が茨城県、中山晋平が長野県、そして二人を取り持つかの様に画家「竹久夢二」の第二の故郷(夢二の出身地は岡山県)とも言うべき伊香保に「記念館」がある事も興味深い。

 現在群馬地方は紅葉真っ盛り、平日なら車は「スイスイ」温泉最高、もうすぐ積雪、行くなら今週末がお勧めです。清野明子さん!食欲の秋「美味しい物」を食べて来年の「GARYUコンサート」に備えて下さい。楽しみにしています。頑張れ我らがAKKO


民謡の話 Vol.8 「宇和島さんさ」

2007-11-17 16:13:24 | 民謡の話

This blog is written by a fan of Miss Akiko Kiyono. 

 ブログを書いていると読んで下さる方がいるのだろうか?と心配になる事があります。因みに当ブログの平均「PV & IP」は「40 & 20」程です。毎日二十人を超える方が読んで下さっている勘定になります。その読者のためにも面白い話を書くように努力したいと思っています。

 さあー、気を取り戻して「民謡の話」を書きます。今日は異色の民謡「宇和島さんさ」について話をしようと思います。

竹に雀の 仙台様も ションガイナ  ※「竹に雀」は仙台伊達家の家紋

今じゃ此方(こなた)と エエエ 諸共(もろとも)によ

 

 しかと誓いし 宇和島武士は ションガイナ

死ぬも生きるも エエエ 諸共によ

 

君は小鼓(つづみ) 身どもが唄い ションガイナ

締めつ ゆるめつ エエエ 諸共によ

 

 笠を忘れた 旅路のしぐれ ションガイナ

雨に濡れたは エエエ 諸共によ

 

  この唄の特筆すべき事は、武士により作られている点です。1749年参勤交代で出府した折に、仙台藩と宇和島藩との間で本家、分家の争いが起こり、この最中に両家が顔を合わせる酒席で仙台藩藩士が唄った「さんさ時雨」に対抗して宇和島藩藩士でお庭番の吉田万作がほぼ即興で唄ったのが「宇和島さんさ」の始まりとされています。 宇和島伊達氏の生い立ちは伊達政宗にさかのぼり、その長子伊達秀宗を祖としている。伊達正宗長子を藩主に仰ぐ宇和島と六十万石の仙台の家格をめぐる争いがあったのだろうと推察致します。

  「宇和島さんさ」はシンプルなメロディで簡単、誰にでも唄えますが、聞かせる唄を謡うには大変難しい民謡です。是非格調高い「宇和島さんさ」を聞いて下さい。我らが清野明子さんにはいと簡単な唄だとは思いますがこの「宇和島さんさ」も唄って欲しい民謡の一曲です。民謡歌手はバラエティの様に毎日TVに出演できる様な状況にはないので、皆さんに披露するチャンスが少ないのです。それで先日の「NHKへの投稿」をお願いした次第です。「塵も積もれば山となる」今後も時々お願いしようと考えています。その時には宜しくお願い致します。お願いばかり多くて恐縮に思っています。

さて、前節の”受けなかった”「私の愛車」ですが、車種を特定できましたか?貼付した写真がその車です。

 


時には 「RELAX」

2007-11-15 22:51:30 | 乗り物

 友人に「四角張って面白くない」って言われました。

改行せず連続して文章を入力するからだそうです。

ですから、今日は入力BOXの端まで使用せずに改行します。

文字サイズも大きくします。 

私の愛車は「R34 GTV」知る人ぞ知る、車種の型式番号

STRAIGHT 6

2500CC

DOHC 200PS

NATURAL ASPIRATION

4 WHEEL MULTI LINK SUSPENTION

4 WHEEL DISK BRAKE(FRONT VENTILATED)

SUPER HICAS(PART 4WS)

FRONT STRUT TOWER BAR

LIMITED SLIP DEFERENTIAL(LSD)

FR LAYOUT

RACK & PINION BY POWER ASSIST

STEERING SHIFT 4AT

225/45ZR17

 R34の最終モデルを待って買いました。

暫くは手放せないほど好きです。

清野明子さんの唄と同じくらい好きです。

以上の事が理解できる方は相当な「車通」です。

さあ、車種は何でしょう!

 因みに、昭和48年ごろにはISUZU製ベレット1600GT

と言う車に乗っていました。 

今日は男のロマンについて書きました。ぎこちないね!

でも、やっぱり最後には「民謡」

 

「清野明子」さんの唄を聴きたい方は次のURL(NHK)に投稿してください。

https://www.nhk.or.jp/minyo/mail.html

リクエスト欄に「清野明子の本荘追分」又は「清野明子の秋田船方節」のいずれかを記入して下さい。

NHK-FM放送(82.5Mhz)

毎週日曜日 11:00~11:50(再放送 翌々週の月曜日 5:00~5:50)

一度彼女の唄を聴いてみて下さい。宜しくお願い致します。

 私も聞きたいですが、是非皆さんにも聞いて欲しい。

聞かせてあげたい。


民謡の話 Vol.7 「師事と束脩」

2007-11-14 23:25:01 | 民謡の話

 近代、高校又は大学に入学する時には「入学金」を支払います。習い事をする際にも先生によっては要求があるかも知れません。この入学金、入門料の事を昔は「束脩」(そくしゅう)と言ったのです。これは昔中国で師事する時に先生に対する入門料として、「乾肉」を束ねて贈ったもので、金銭を納める事を言います。素人の私に現在の民謡界の事は知る由も有りませんが、プロにならんとする様なレベルでは行なわれているのかも知れません。 今日、春風亭小朝師匠が離婚されましたが、男女共にある時機に達すると独立心とか別世界に目覚める様になります。そんな時に民謡或いは三味線は打ってつけの「習い事」です。そんな夢中になれるような事があれば離婚なんてしなくても済むではありませんか。三味線は唄えないと弾けないように楽譜が書かれているので、もし将来三味線を習いたいと言う希望があるなら、まず民謡を聴くことをお勧めします。CDを一枚買ってみるか民謡のコンサートに行くかしてみて下さい。若い時に習っていると断然有利です。NHKの大舞台で三味線の大合奏に参加できるかも知れません。今、津軽三味線などは若い人に大変人気です。老人だけの楽器ではありません。一度ライブを聞いてください。身震いするほどいい音を出します。日本人の魂を揺さぶる様な響きです。

「清野明子」さんの唄を聴きたい方は次のURL(NHK)に投稿してください。

https://www.nhk.or.jp/minyo/mail.html

リクエスト欄に「清野明子の本荘追分」又は「清野明子の秋田船方節」のいずれかを記入して下さい。

NHK-FM放送(82.5Mhz)

毎週日曜日 11:00~11:50(再放送 翌々週の月曜日 5:00~5:50)

一度彼女の唄を聴いてみて下さい。宜しくお願い致します。 私も聞きたいですが、是非皆さんにも聞いて欲しい。聞かせてあげたい。


民謡の話 Vol.6 「民謡とクラシック」

2007-11-12 15:58:43 | 民謡の話

 今日は日本民謡とクラシック音楽について簡単に書いてみようと思います。「津軽じょんがら節」が唄われ始めたのは、1600年前後と言われています。三味線の日本本土到来は中国、沖縄経由ですから1570以降になります。その頃ヨーロッパでの音楽活動はと言えば「バッハ」は1685年~1750年、「モーツアルト」は1756年~1791年に活躍していました。従ってそのおよそ100年前、既に「津軽じょんがら節」が唄われていた事になります。ただ、「じょんがら節」は越後(新潟)が発祥のようです。越後の人達が津軽に移住した歴史があります。西暦1600年と言えば正に「関が原の戦い」が行なわれた年です。 宮中、神仏閣で演奏される「雅楽」は世界で最初の「オーケストラ」と言われており、民謡もそれに劣らず古い歴史を持った日本古来の文化であると言えます。 因みに、民謡と言う言葉は1906年(明治39年)頃から使用され始め、それまでは「田植え唄」「草取り唄」などの労作歌、婚礼歌などに付随する「躍り歌」とされていたようです。先日の小平での舞台における「清野明子」さんの「津軽じょんがら節」の勢いを思い出しました。 清野明子」さんの唄を聴きたい方は次のURL(NHK)に投稿してください。

https://www.nhk.or.jp/minyo/mail.html

リクエスト欄に「清野明子の本荘追分」又は「清野明子の秋田船方節」のいずれかを記入して下さい

 NHK-FM放送(82.5Mhz)

毎週日曜日 11:00~11:50(再放送 翌々週の月曜日 5:00~5:50)

一度彼女の唄を聴いてみて下さい。宜しくお願い致します。

私も聞きたいですが、是非皆さんにも聞いて欲しい。聞かせてあげたい。


民謡の話 Vol.5 「Supplement」

2007-11-10 23:19:06 | 民謡の話

 民謡の歌詞は多種多彩です。CDに収められている民謡でも歌い手により歌詞が異なることも多々あります。また、歌詞の順番も一定ではありません。鹿児島県民謡「串木野さのさ」に至っては歌詞が120番以上に達します。一方、秋田県民謡「秋田船方節」などは歌詞が物語風になっていて、順番などは変えようもなく殆ど固定されています。民謡は演歌、ポップスのように一曲を一人の歌手により唄われるのではなく、一曲を多くの歌い手により唄われCD化されています。従って、聞き比べをするのも「民謡の楽しみ方」の一つです。同じ唄を10人の歌手により唄われている例も稀ではありません。私はそう言う中で、若手NO.1と言われる「清野明子」と言う「類い稀な」民謡歌手を知ったのです。是非あの「力強い高音」を聞いて欲しいと思っています。

 

11月17日(土)神奈川県民謡協会・秋季大会1日目(入場無料!)                    保土ヶ谷公会堂にて~午前9:30より開演           

清野明子さんは13:30頃~優勝者特別番組コーナーにて「秋田おはら節」を唄います。


民謡の話 Vol.5 「楽しい民謡五編」

2007-11-09 00:06:18 | 民謡の話

 今回は北(きた)東北の楽しい民謡の歌詞を五つ照会します。

 青森、秋田の「訛り」が特徴的ですが、内容は庶民の生活が滲み出ていて大変面白いと思います。筆者が小学生の頃、母が「弥三郎節」を唄っているのを聞き、民謡に対する興味が膨らんだ事を思い出しました。この種の唄は地元出身の歌手により唄われる事が多いようです。我らが清野明子さんによる「秋田たんと節」は未だ聞いたことがありません。一度聞いてみたいものです。

1 南部俵積み唄(青森県) ※長者を褒めちぎるところが面白い。

ハアー春の始めにこの家(や)旦那様は七福神のお供してコラ俵積みに参りた

ハァーこの家旦那様の奥のお屋敷見てやれば、

腰の曲がったおじ様とコラ、

白髪生えたる婆様が千両箱に腰おろしコラ、

万両箱に肘をかけ金の屏風をたてまわしコラ、

金の火鉢に金茶釜、金の楊枝をくわえてコラ、

備後表の御畳(おんたたみ)でんでん甲羅の虎の皮コラ、

これにおすわり旦那様めでたいなめでたいナ、

この家旦那様は億万長者と申される。

ハアーこの家旦那様のお屋敷をば見てやれば、

蔵の数が四十八コラ、

いろは蔵とはこのことだ一の蔵は銭蔵コラ、

次のお蔵は金(かンね)蔵次のお蔵は宝蔵コラ、

次の蔵から俵蔵、俵蔵には米を積むコラ、

七万五千の御俵をば七十五人の人足で

大黒柱を取りまいてコラ、

背戸から千石窓から万石、ヤッコラセの掛け声でコラ、

棟木までよと積み上げた、さても見事に積み上げたコラ、

お褒め下され旦那様コラ、

お祝い下んせ母(かか)様、

ハー目出度いな目出度いナ、 この家旦那様は億万長者と申される

2 弥三郎節(青森県) ※嫁舅の関係が今も昔も変わらない。

一つァエー 木造新田の下相野 

村のはンずれコの弥三郎ァ家 コレモ弥三郎エー

二つァエー 二人三人と人頼で

大開の万九郎から嫁貰た コレモ弥三郎エー

三つァエー 三つ物揃えて貰た嫁

貰てみたどごァ気に合わね コレモ弥三郎エー

四つァエー 夜草朝草欠かねども

遅く戻ればえびられる コレモ弥三郎エー

五つァエー えびたり揉んだり嘲けたり

日に三度の口つもる コレモ弥三郎エー

 

3 秋田たんと節(秋田県) ※夫婦の複雑な関係を唄っている。

ハァー一つ人目の関所を破り

連れて行くのが 現われた現われた

「コラ お江戸得へ行くとて 津軽へ行った

(ア ドシタ)

津軽にお江戸があるものか」 (ソレ)

劫恥(ごうはじ)さらして タントタント

あいこの上作 その訳だんよ

ハァー二つ二人の口約束を

何処のどなたが しゃべったやらしゃべったやら

「コラ 家の嬶(かかあ)の寝ているに

起こして聞かせて 腹立たせ」

ある事ない事 タントタント

あいこの上作 その訳だんよ

 ハァー三つ道引く 和尚さん方よ

今の浮世は あれじゃものあれじゃもの

「コラ 南無からかんのん とらやあや

何遍申しても 後生ならぬ」

姉ちゃに色目コ タントタント

あいこの上作 その訳だんよ

 

 4 おこさ節 ※男女の逢瀬を唄ったものと思われる。

お前来るかと 一升買って待ってたヨ、アラ オコサノサ

あんまり来ないので、コラヤノ ヤッコラ飲んで待ってたヨ

オコサデ オコサデ ホントダネ

 

わしとお前は 火ばしにおとるよ、アラ オコサノサ

火ばし夜昼、コラヤノ ヤッコラ二人ずれ

オコサデ オコサデ ホントダネ

 

風に灯りを 消させておいてネ、アラ オコサノサ

忍び込むのが、コラヤノ ヤッコラ窓の月ネ

オコサデ オコサデ ホントダネ

 

5 秋田音頭 ※秋田の名物を面白おかしく案内したもの。

ヤートセー コラ秋田音頭です (ハイ キタカサッサ コイサッサ コイナー)

コラ いずれこれより御免なこうむり 音頭の無駄を言う(アーソレソレ)

あたりさわりもあろうけれどもサッサと出しかける(ハイ、キタカサッサ、コイサッサコイナー) 

     以下、掛け声同様

コラ秋田の女ご 何してきれいだと聞くだけ野暮だんす

小野小町の生まれ在所 お前(め)はん知らねのげ

 

コラ秋田の国では 雨が降っても唐傘などいらぬ 

手頃な蕗の葉 さらりとさしかけ サッサと出て行くかえ

 

コラ何につけでも一杯呑まねば 物事はかどらね 

呑めば呑むほど気持ちコ開けて 踊りコなど出はる

 

コラ俺家(おらえ)の婆様と となりの婆様青森見物に

めくされまなくで函館見つけて アメリカあこだべげ

 

コラ秋田川端 日暮れに通たば蛍コ飛んで来た

蛍と思って ぎっしりつかだきゃ となりの はげ頭

 

コラ秋田名物八森鰰々(ハタハタ) 男鹿で男鹿ブリコ

 能代春慶(しゅんけい)桧山納豆 大館曲わっぱ

 

あとがき

これらの5編は曲も素晴らしく、本当に楽しい民謡であります。この種の民謡が唄われた背景を考えてみると、昔の遊興環境の不足と男女関係の不文律により、家庭においては皆このような状況で生活していて「貴方の家だけではありません」と言う事を公言した唄であるようにも考えられます。男尊女卑の時代にあっての女性の反発であった様にも創造できる。また、漫才的な要素を含んでいる所も面白い。 清野明子さんには、このような楽しい唄もレパートリーに入れて欲しいと思います。皆さんも清野さんを応援してください。