大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

70で北岳を楽しむ[1]

2012年05月20日 | 南アルプス
もし俺が70まで生きていて山歩きする元気があったとしたら、一体どんなコース取りをすれば良かろうか?

絶対に確実な事は軽い荷物しか背負えないのとロングウォークが無理だという二点。

それに微妙なバランスが取れないようになっている筈だ。

さあ、こんな老人が北岳で安全に遊べるルートがあるのか?

まあ、山遊び自体がリスクのある活動なんだから、可能な限りリスクを抑えるコース取りだ。

大樺沢ルートか樹林帯の直上で行くかだが、当然樹林帯コースだろう。沢沿いのルートは濡れた石を踏んだり、小さなアップダウンもある。

これで御池小屋まで上がって泊まるので初日は終了。午前中に広河原まで入れば大丈夫だろう。

二日目は肩の小屋までだがそのまま直上するのは味気なさすぎだからちょっと捻る。

二俣へトラバースしてから右俣コースから登ろう。そうすれば花を充分楽しめる。花を見に行くんだからなあ。ここはのんびり歩かないと辛い。疲れる前に休み、水分と糖分、塩分を摂ろう。

小太郎尾根分岐に着けば甲斐駒、仙丈、鳳凰三山が目の前だ。

後は稜線の楽しいがちょっぴり辛い道を肩の小屋まで。これで二日目終了。

続きは次回。
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空から甲斐駒バッチリ

2011年10月20日 | 南アルプス
今日の飛行機から南アルプスが見えたと書いたが、山の同定が難しい。

いつもは下からか稜線からの姿しか見てないからなあ。

上からだと平板な景色だからなかなかはっきり分からない。

おまけに双眼鏡は預けたザックの中だし、
座席も真ん中でオバン二人に挟まれている。

幸いデジカメがウェストポーチに入っていたから、
窓際のオバサンが寝てるのを幸いに撮りまくった。
それを再生してズームしてみたら、あの甲斐駒ヶ岳が
白っぽく目立ち、一発で同定できた。

これが分かれば後は楽。
しかし、やっぱり空の上からの景色はイマイチだよなあ。

唯一まあまあなのはあの富士だ。
こいつは独立峰で際立ってるからクッキリ見える。

今日は山を見るなんて全く頭に無くて、飛び立って15分位してから
窓に山が広がったのに気付いた。

羽田から西に飛ぶ時は、大概が聖岳の上を飛ぶから、
双眼鏡を持って窓際の席に陣取る事。

当然右側で翼のかからない、前方か後方の座席だ。

当日なんてとても無理だから、予約の時に座席指定する一手。

それでもなかなか取れないが。

これから先、雪が付くと綺麗だからトライすべし。

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南アルプスの花

2011年07月30日 | 南アルプス
今までに歩いて写真に撮った花達を集めてみた。
花に詳しくない人の同定作業に少しは役に立つだろうから。
色別に並べてみた。名前が分らないのだからこの方が
調べ易いだろう。
塩見岳から北岳へ抜けたときと今回の小河内岳からアップした。

     

     

     


ミヤマホツツジ ハクサンイチゲ タカネツメクサ シコタンソウ ゴゼンタチバナ コケモモ

オサバグサ ミヤマミミナグサ ミヤマバイケイソウ ミヤマゼンゴ  ミネウスユキソウ ツガザクラ

ウラジロナナカマド イワオウギ イブキトラノオ チングルマ

上段右端のコケモモは良く撮れていないが葉っぱが同定の役に立つだろう。


     

ヨツバシオガマ タカネシオガマ タカネビランジ イブキジャコウソウ ハクサンチドリ ハクサンフウロ

      

 

ウサギギク キスミレ シナノキンバイ ミヤママンネングサ イワオトギリ イワベンケイ

キンロバイ マルバダケブギ


   

ミヤマハナシノブ キタダケトリカブト イワギキョウ タカネコウリンカ

ミヤマハナシノブとキタダケトリカブトは大樺沢二俣辺りで撮った。


歩いた時期と写真の出来が悪いのがあるから案外と少ない数だ。
これ以外にも花は沢山あるが自分で調べてくだされ。
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最悪のパーティーだった?!

2011年07月29日 | 南アルプス
三伏のテント場でツェルト(2人用)を張っているのがいて、
言葉が九州弁だったので声を掛けた。
そうしたら福岡の産らしくて今は千葉に住んでいて(それにしても
すごい訛り方だった)今回は八女(お茶で有名)に住んでる友人との山行。

翌朝今日はどこへと聞いたら一人で下山するとの事。
何でも相方は一人で先へ行ったが彼は疲れて歩きたくないので残った由。
入山は2台の車で来て奈良田と転付峠からの田代入口に置いたらしい。
先に行った相方は当然ながら荒川から二軒小屋ルートで車へ。

相方はわざわざ九州からはるばるとやって来たので廻れるだけ
廻るつもりで空気パンパン。
片っ方の彼は疲れてもう歩きたくないモードにどっぷりなんだから
当然の結果。

しかし予想外の結末で車に戻るのが大変。
結局身延までJRで行き、バスで奈良田へ戻った。
俺達がバスで戸台に戻って広河原に出て、バスで奈良田へ行く手も
あると言ったが採用しなかった。

大体が山頂でも5分もいない相方と1時間はゆっくりしたい彼とでは
パーティーとしてはちと無理があっただろう。
大なり小なりパーティーに付き纏うマイナス面だが、これほど差があると
ちと歩み寄れないかな。
最初のコース設定に無理があったわけで、お互いの目的が違えば上手く
行くわけがなかったんだ。

俺の山仲間のY氏やK氏、I氏、S氏はちゃんと周りに気を配ってるし、
M氏は体力差があり過ぎるから端から単独行動容認している。
途中でパーティーがバラけるのが一番避けなければいけない事で、これに
まつわる失敗談は結構あるなあ。

そういう点では単独が一番無難な山スタイルだ。
勿論周りに迷惑を掛けないように色々とやらなくちゃあならないが。

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三伏峠から小河内岳の登山道に咲く花

2011年07月27日 | 南アルプス
意外と色々な花が咲いていて楽しめた。
長野側のガレの縁近くにシコタンソウが多く、
ミヤマダイコンソウも多かった。
俺の大好きな「ゴゼンタチバナ」がハイマツの下に
ひっそりと咲いていて嬉しくなった。

 

ミヤマバイケイソウはこれだけ集まると少し不気味だ。
右はミヤマゼンゴ。前者は水場手前の花畑近くにあった。後者は稜線上。

    

ミヤママンネングサ ミヤマミミナグサ ミヤマダイコンソウの群落 シナノキンバイ チングルマ

ミヤママンネングサの黄色がきれいだった。
ミヤマミミナグサはツメクサの一種と思っていたが帰って調べて分った。
ミヤマダイコンソウは接写のいいのが無くこれを載せた。
残りの二種はお馴染みだが、もう一つハクサンイチゲもあったがいい写真が無い。

接写が上手くできないカメラみたいで新しいのが必要かも。

    

ツガザクラ ハクサンチドリ ミネウスユキソウ キスミレ ゴゼンタチバナ

ツガザクラは滅多に見たことが無かった。あとは良く見る花だが
ゴゼンタチバナは清楚で大好きな花。ハイマツの下にずーっと咲いていた。

    

シコタンソウ シコタンソウ群落 イブキトラノオ イワオウギ ウサギギク

シコタンソウがこんなに多いところはあまり記憶に無い。烏帽子岳周辺に多かった。
イブキトラノオも旬であちこちにあった。
イワオウギは久し振りに見た。
ウサギギクも好きな花でこれは結構瑞々しかった。

  

ウラジロナナカマド オサバグサ 右端は薬師岳のオサバグサ

オサバグサの小ささにビックリ。あの薬師岳のと比べるとまるで小人と巨人だ。
ストックの横の小さな白いのが花だ。
このオサバグサは三伏峠への登り途中で出てきたし、オタカラコウもあった。

他に咲いていたが上手く撮れなかった花を載せてておこう。

オトギリソウ ハクサンフウロ タカネグンナイフウロ ミヤマキンポウゲ ツマトリソウ ミツバオウレン
コケモモ ハクサンシャクナゲ イワカガミ 

こうしてみると案外捨てたもんではない。

烏帽子岳への途中にある花畑は鹿柵のお陰で大分戻ってきているらしい。
ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ ミヤマバイケイソウなどが咲き乱れていた。


復活中の花畑

小河内避難小屋のK氏によるとクロユリの大群落があったらしいが鹿に食い尽くされた由。
南アルプスのあちこちにマルバダケブキの大群落があるが、鹿が食わないからなんだから
何か堪らんなあ。

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三伏峠でテント三連泊と小河内岳避難小屋

2011年07月27日 | 南アルプス
初日の登りで呼吸器不調で脚が上がらず14:05に
登り始めて着いたのが17:50と黄色信号。

こりゃテント担いではロングかつあの壁登りは無理と
テントとシュラフを置いて行くことにした。
それで三連泊を申し込んで二日目に荒川に行って三日目に
帰ってくる旨を髭のオジサンに伝えた。
幕営料600円と思っていたらトイレ代の100円加算で
700円だった。
人のいないテントだけがあれば遭難と間違われるからちゃんと
いっておかないとまずい。
テントは全部で15張り程度で充分余裕があった。
テント組はボットン(100円)だが宿泊客は水洗(200円)だった。
あの上ホロ避難小屋のと違って足場が広くて怖くなかった。

まあ二日目が捨て銭といえば捨て銭だが、撤収と設営の
手間を考えたらプラスの方が大きかろう。

さてそんな軽量化をしたにもかかわらず、二日目の「烏帽子岳」への登り
でハアハアいって脚も上がらない。
少しは調子が出るかと頑張るも好転の気配も無く、やっとこ
辿り着いた「小河内岳」山頂で断念、小屋でまったりに決定。
しかしまだ9時半だぜ、小屋番も呆れるだろうよなあ。

    
山頂からの避難小屋      堅牢な建物だ

俺もあのテント場でボケーとするのも面白くないし、あの
「阿房列車」も持参してなかったから帰るわけにはいかないもんなあ。

仕様が無いから戸を開けて入ったら中年女性が石油ストーブで暖まっていた。
とりあえず「休憩とラーメンお願いします」と頼んで一息ついた。
出されたカップヌードルを食べながら雑談して、こちらの状況も
話して泊る事にすると告げた。
そのうち姿の見えなかった旦那が現れて当たり障りのない事を
色々話していたら俺より年上の「山お姐さん」二人が到着して、
その後30代後半位の長身の男性が入ってきた。
それで終わりだろうなあと思っていたら5時近くになって
いかにも「山ボーイ」の格好だがガッチリして馬力の塊みたいなのが
飛び込んできた。
結局俺を含めて5人もの客だが、たぶん珍しい来客数だったろう。

     
小屋とトイレの影絵       トイレ横からの悪沢岳

小屋番は塩見小屋を長くやったK夫妻、山お姐さん達はKさんとNさん。
長身男性はS君、残念ながら「山ボーイ」は不明。
NさんがKさんを初めて山に連れて行ったとかで同じ神奈川の横須賀と
久里浜でS君は埼玉の川口。

俺とお姐さん達は軟弱そのものだったが、といってもお二人は結構な
荷物を担いで来たんだから、俺が一番のヘタレではあった。
しかし残る男二人はとんでもなかった。

S君は16日に広河原から入って赤石岳まで歩いてまた帰ってきた由で
「山ボーイ」は熊ノ平から三伏まで来たが2時くらいだったんでここまで
来たとの事。
後でS君と「普通は三伏で寝るよなあ」と呆れたもんだが、翌日の予定が
百間洞までとかというのにさすがと納得。なんでも「光岳」まで行くとか
いっていたが、本当にタフそうな奴だった。

S君も休みは殆ど山で遊んでるらしくて、今回は「聖岳」「光岳」をやって
降りたかったらしいが道が駄目で引き返してきたらしい。
あの「壁登り」はやっぱり辛かったと言っていた。
なんでもいつも酒を奢ってくれる女友達に「たまには花の写真でも撮って来たら」と
言われて荒川岳の登りで「やけに広い花畑があったんで撮って来た」と言っていたから
帰りの電車の中で見せてもらって仰天。物凄い広さに花、花、花だった。
あれ程の規模はなかなかお目にかかれないぞ。
大雪と違っていろんな花が混生しているがその広さが半端じゃない。
鹿対策の防護柵ができていたらしいが、鹿をどうにかしないとえらい事になる。
鹿にやられた花畑の嚆矢は「聖平の花畑」とK氏が言っていた。

それともっと大変なのは「西洋タンポポ」の除去だなあ。
国立公園の植物なんで除去不能などと暢気な事を役人は言っているが早く
引き抜かないと他の花が駆逐される。
九重の一人一石運動みたいに一人一株運動でもやれば少しは減ると思うがなあ。
昔Y氏と行った忠別避難小屋周辺の西洋タンポポを引き抜いて層雲峡の
「ビジターセンター」に持って行って怒られたんだった。
ブラックバスみたいにならない内にやっつけないと酷い目に会うぞ。







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三伏峠から小河内岳

2011年07月27日 | 南アルプス
三伏峠から荒川岳南面花畑を見ようと歩いたが
呼吸器不調と脚の重さで断念し、小河内岳避難小屋で
まったりのトホホな山行となった。
その換わりにこじんまりとした綺麗な小屋で小屋番夫婦、
山お姐さん二人、バリバリの山青年と山談義を楽しんだ。

それにしてもあの荒川岳のカール壁は迫力あり過ぎ。
なかなかスッキリしなかった天気が続いたが、幸運にも
泊った翌朝に晴れて素晴らしい眺望を楽しんだ。

山岳展望四点(クリックで大画面)

   

左から「雲の中の塩見岳」「荒川岳北面」「聖岳と大沢岳など」「富士」

雲の絡んだ塩見はなかなか。
カールより左の尾根のほうが歩き易そう。奥に赤石と聖。
黒い赤石から百間洞への先の聖達はデコボコでかすぎだろう。
毛無山塊を手前に富士。


その時に真正面に見たカール壁に愕然としてしまい
登らずに良かったと胸を撫で下ろす始末。
まるで垂直の壁にしか見えず、どうやってあんな所に
道を付けたんだろうと不思議だった。
それと小河内岳を降りてからの2時間ほどの樹林帯の歩きに
嫌気がさしたのがダメ押しだった。
しかし結構な歳のオジンが行くのに出くわしたんだから
やってやれないことはないんで、自分の体力の無さに
情けなくなるばかり。
身の丈に合った遊びをやるといいながらだからちと
だらしない。
来年の夏再チャレンジしてあの花畑を必ず見に行こう。
山青年に見せてもらった写真を見て感激、絶対に
生で見ないと一生悔やむに決まっている。

来夏の歩き方は

1.さわら島からの入山
2.小屋に食事付きで寝る
3.一日8時間の行動時間

この3点を守ってやる事にしよう。


花や登山道、山談義などは順次アップ予定。
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畑薙にバスが入れないぞ!

2011年07月22日 | 南アルプス
台風6号の豪雨で路肩が崩壊したらしい。
しずてつバスのHPに書いてあった。

南アルプス南部の「聖岳」「赤石岳」「悪沢岳」などは
マイカーしか無理になった。
復旧の目処は立ってないらしいから当分駄目なんだろう。

という事は随分と静かな歩きが南の南ではできるわけだ。

山の天気予報を見たら、行きたい「白馬・朝日」方面は
イマイチだし、「蝶ケ岳」方面も同様。
念のためと思って見た「聖岳」やら「悪沢岳」方面が
一番スッキリした天気予報だった。

という事で調べてみらこんな事態になっていた。
今年は東海フォレストも売り上げ減少で大変だ。

そこで急遽「荒川岳南面カールの花」を見に行く事にした。

三伏峠小屋に幕営、翌日あの荒川岳の壁登りをやって
荒川小屋で寝る。
翌日三伏まで引き返して鳥倉口まで下山だ。
しかし一気に鳥倉までは無理で三伏でテントを張らねば
ならないから、結局は23-26の3泊4日だ。

それでも苦労してテントを担ぐ価値は充分にあるぞ。
なにせ交通費と幕営料だけで済むんだから凄い。
往復18キップだし1万円もかからないじゃないか。
二日目の荒川小屋で夕食と翌日の朝食を食べても1.5万も
しない。

ひょんな事からあの巨大花畑を見ることができるが
残りの北アルプスは天気次第だなあ。
まあここで楽しんだら「蝶ケ岳」からの「穂高」「槍」を
見るだけでもう充分かも。
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南の縦走は旧盆休みに決定

2011年02月21日 | 南アルプス
今日、今年の休みのスケジュールが出た。

8月の旧盆の休みが13日からの5連休。
これに1日休暇を付けて予備日をつくろう。
1日位は雨が降るだろうし、そんな日には絶対に
歩きたくない。
展望はないし、花も雨に打たれて見られた物じゃないときたら
何の楽しみもないからなあ。

地図を良く見ると三伏峠小屋と荒川中岳の間の小屋二つが
素泊まりのみというのが絶妙だよなあ。
椹島や荒川小屋から三伏は滅多にいないから、荒川小屋の
手前に食事提供の小屋を出しても三伏からだったら素通りだ。
しかし高山裏の小屋だけで充分だと思うがなあ。
東海フォレストさんの考えがよく分らん。

結局7月の海の日の三連休は一泊二日でどっかに遊びに
行く程度だなあ。
どうせ何処も混み混みだし、近場の谷川岳や巻機山あたりが面白いかも。
やるとしたら六日町で寝て清水からのルートで登ろう。
本当は白馬鑓温泉に行きたいんだが、なにせ超満員で”芋の子洗い”
状態が分りきっているんじゃなあ。

しかしこの2月は歩かなかったなあ。
まあ、雪が厭な「コタツ猫」状態なんだから仕様が無い。
暖かくなる3月中旬あたりから真面目に歩こう。
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机上登山 ⑤ 茶臼小屋から畑薙ダム

2011年02月20日 | 南アルプス
さあ、いよいよ長かった縦走の最終日だぞ。
山歩きで一番辛い下りだが、これをやらないと下界に戻れないんだから仕様が無い。

14:00までにバス停に着かなくてはならないからいつもの通りに
早立ちしなければ駄目だ。
最悪5:30には歩き出せるように4:00起床だろう。
ウソッコ沢小屋までは尾根道なんで暑そうだ。
急な道だから膝にこないように時々は後ろ歩きで降りよう。
あの地獄の「越後・丹後山」からの下山でもこれのお陰で歩き通せたんだ。
勿論のこと左右が切れ落ちていない安全な場所で無いと無理だが。

コースタイム2時間で「横窪沢小屋」だ。
井川山岳会の管理する小屋で、良さそうな雰囲気だが二度と寄ることも
無さそうだなあ。
ここで水の補給をして「ウソッコ沢小屋」までまた一頑張りだ。
この小屋は相当に古くてボロボロだが、当然ながら客が少ないので静かな夜が過ごせるぞ。

いままでで一番凄かった小屋は倒壊寸前といった風情の中アの「旧池山小屋」。
なにせ床には穴があちこちに開いているは、かしいでいるは、ゴミまであるはと
とても寝られる状態じゃなかったがどうしようもなかった。
比較的綺麗なところに新聞紙を敷いて寝袋で寝たが、さすがにこんな小屋には
二度とお目にかかれていない。

この「ウソッコ沢小屋」を過ぎれば途中まで沢沿いの道だから少しは涼しいだろう。
最後の「ヤレヤレ峠」という地名が厭らしいなあ。
どんだけひどい道なんだと突っ込みたくなる名前だ。
まあしかし此処まで来ればあの大吊橋はもうすぐだ。
橋を渡りきってから1時間の車道歩きは余計だが、日傘を差してノンビリ歩こう。
バスに乗り込む前にせめて身体を拭きたいが、途中で誰か見つけて上手く車に
便乗できれば風呂で汗を流せるし最高なんだが。

静岡への長いバスの旅を終えて、家に辿り着くのは21:00頃だ。
このバスが荷物代を徴収するのが頭にくるよなあ。
厳密なサイズの規定があるか最初に突っ込んでみる手はあるなあ。
膝の上に載せても取るなら理屈が通らないし、やってみる手はある。
調べてみたら重量が10K超えると運賃の半額を取られるらしいから多分OKだ。
しかしそれなら体重の重い奴からも徴収しないとおかしいだろうぜ。
ザックを背負って70KGまでは運賃のみ、それを超えたら10KG毎に1,000円
割り増しとかにしないと理屈に合わないだろうが。

この縦走をやり遂げればもう南アルプスの長丁場の縦走はない。
気に入ったところに一泊二日や二泊三日で遊べばいいわけだ。
まだ見ていない「タカネマンテマ」や「ミヤマアケボノソウ」などの花を見に
北岳肩の小屋のテント場での連泊が楽しそうだ。
あの「鳳凰三山」はもう一度花の時期に歩いてみてもいいなあ。
南御室のテント場で寝て、前回同様に「ドンドコ沢」から青木鉱泉に降りるだろう。
余計なバス代もかからないし、わざわざ広河原へ降りることもなかろう。

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机上登山 ④ 兎岳避難小屋から茶臼小屋

2011年02月16日 | 南アルプス
さあ、あの96年の赤石からのエスケープから15年振りのリベンジだ。
コースタイムは前日とほぼ同じ8時間30分という長丁場だぞ。
しかし待望の「聖岳」の頂を踏むんだから辛いとか言ってる場合じゃない。

昔勤めていた会社の先輩Ku氏が行方不明になったのは99年の夏だった。
T氏と白根三山の縦走をやった一週間後位に聖で遭難(?)したのだった。
当時64-5歳だったと思うが、とにかく足腰の強い人だったんでなんで”遭難”と
不思議な気持ちだった。
一緒に尾瀬で遊んで帰りのバスに乗り遅れまいと必死で歩いた大清水への道では
結局追い着けなかったんだ。
当時の俺は「バリバリの山狂い」だったんだから、その強さがわかるだろう。

そんな人が聖なんかで遭難するわけがないと思ったし、今でも遭難したのが
信じられない。
遭難なら聖平小屋からの聖沢沿いの下山路での滑落だろうが、ほとんどそんな
事故は起きていないんだよなあ。
予定ではその道は歩かずに茶臼への道を採るんだが、三日目に百間洞の小屋に寝た
場合は同じルートを歩くわけだ。

さて聖の登りと下りはザレ道が長くて歩き辛いらしいが、歩幅を狭めてコツコツと
歩くしかなかろう。
岩場なら大歓迎だがザレはどうしようもないよなあ。

頂上で上手い具合に晴れてくれれば大展望を満喫できるんだがなあ。
なかなかそう上手くいかないのが現実で、赤石の時もガスの中で何にも
見えなかったんだ。

聖平への下山路は最初のザレた道がいやらしく、その後も樹林帯に入るまで辛そう。
水場が小聖との鞍部にあるから水はそんなに持たないで済む。
聖平小屋で大休止して茶臼を目指そう。
樹林帯の歩きで太陽に照らされないから少しは楽だが蒸し暑いかもなあ。

途中の「上河内岳」は縦走路から往復20分らしいから行ってみよう。
眺めが結構よさそうで、エアリアには「兎岳」「赤石岳」が美しいと書いてある。
「竹内門」や亀甲土を見て最後の宿の茶臼小屋に到着だ。
最後の夜くらいはビールでも飲んでみてもいいなあ。
多分「茶臼岳」はどうでもよくなっているだろう。

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机上登山 ③ 荒川小屋から兎岳避難小屋

2011年02月15日 | 南アルプス
今年の夏山の最難関の歩きの日だ。
赤石岳はまあ良しとしてもその後に控えている脇役達が
それぞれに手強いんだから辛い。

大沢岳(2,819)中盛丸山(2,807)
小兎岳(2,738)兎岳(2,818)
の4つだが、その前に小赤石と赤石がある。

大きな登り返しが5つもあるんだから大変だ。
赤石からの百間洞への大下りで結構痛めつけられているから
その後のアップダウンがボディーブローのように効くわけだ。
ここを乗り切れば残るは「聖岳」を踏んでの茶臼小屋までと
畑薙第一ダムへの下山だ。

ピーク到着の度に甘い物と水の補給をする事。
適度な塩分も摂らなければ駄目だし、塩コンブと飴玉か
ブドウ糖を舐めながら歩こう。
それと極力日傘を活用してダメージを少なくする事。

これを守ればそんなに苦労しなくていいと思うし、
最大の問題の水場も兎岳近くにあるから何とか歩けそう。
この水場で3Lも汲めば翌日の前聖の先の水場までは充分だろう。

兎岳への最後の登りをこなしたら、すぐに兎岳避難小屋に到着だ。
荒れた小屋の中にシェルターを作ってくれたのでゆっくり寝られる。
夕方の赤石、悪沢方面の景色や夜の満天の星が楽しませてくれるだろう。

という感じだが、こんなに上手くいくかどうかは分らない。
天気もあるし、体力の問題もある。
疲れて駄目だったら百間洞の小屋に転がり込むしかないなあ。
しっかり鍛錬して兎の小屋まで辿り着こう。

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机上登山 ② 三伏峠から荒川小屋

2011年02月05日 | 南アルプス
さあ、二日目は荒川岳への壁登りだ。
その前にあの樹林帯の黙々歩きが待っているが。

朝飯はしっかり食わないと後の歩きが辛いから
餅入りのラーメンかカレーが良さそうだ。
米はアルファ米でなくて「さとうのごはん」にしよう。
これにゆで卵とピーマンでも添えれば結構豪華だ。

食べ終えたら紅茶とチョコレートでゆっくりすべし。
胃が落ち着いてから歩き出さないと足が上がらない。
このテントの片付けも大分慣れたと思うが最低15分は
かかるし、ザックのパッキンとかも入れると結局1時間近く
かかるんだよなあ。

そんなこんなで出発には1時間半くらいかかるだろう。
長年の習慣で目覚まし無しでも4時には目が覚める。
ベロンベロンに酔っ払ってもそうなんだから、人間の身体は
良くできていると感心する。
しかし4時半には出発したいから3時には起きないとまずい。
北アルプスの「笠ケ岳」と同じ状況だが、あの時はその日の
下山だったからなあ、厳しさが格段に違う。

さて、高山裏避難小屋の先の水場までは6時間のコースタイム。
烏帽子岳、前小河内岳、小河内岳、大日影山、板屋岳と五つの
ピークを越えて行くんだから一仕事。
定期的な休憩と水の補充と飴やブドウ糖を歩きながら
しゃぶればガス欠にはなりにくかろう。
この水場に12時までに辿り着けなければ「聖岳」へは無理。
もしできなかったら荒川小屋で寝て、「赤石岳」から椹島へ
エスケープするしかなかろう。

水場でフリーズドライとラーメンの本格な食事を摂って最低
30分はのんびりしないと歩き出しても足が上がらない。
この水場から「荒川前岳」まで約700Mの標高差を
登らなくてはならない。
ここは標高を稼ぐほどに良くなる「塩見岳」方面の眺望を
励みにしながら、浮石に気をつけてのんびり歩けばいい。
当然ジグザグの道だろうから、コンスタントな歩きで
地道に高度を稼ぐしかない。

ここを5時間程度でこなして「荒川前岳」の山頂を踏んで、
あの待望のお花畑だぞ。
時期的にはチングルマあたりの開花期だろうか、残雪の
量に左右されるから行ってみてのお楽しみだ。
山頂で南アルプスを丁度真ん中から眺め回す大展望を
ゆっくり楽しむおまけが付いている。

なんとか歩き通して18:00までに荒川小屋のテント場に
辿り着きたいなあ。
しかしこの日はハードだよなあ。
4時半に歩き出して18時の到着だと約14時間の行動時間。
多分もう少し短いだろうが、最低12時間は行動するだろう。
この日の疲れ具合でエスケープするかそのまま歩き通すか
決定しよう。
もしエスケープとなったら、「聖岳」は結局登らないままと
いうことだなあ。
この山を単独でやる気はまったく起きないから仕方が無い。

こりゃ、3月からは結構マジで鍛錬の山をやる必要だあるぞ。
もしこなせないようだったら全て一泊二食の小屋泊まりに
するしかないだろうが、何とかテント泊まりにしたい。







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机上登山 ① 鳥倉林道から三伏峠

2011年02月03日 | 南アルプス
この夏の一大イベントの南アルプス縦走を机上でやってみることにした。

なにせ昨日からやっと少し春めいたが、あまりの寒さに山なんてとてもやる気にならない。
しかし、この暖かさで梅が一気に開花しているかも知れず、明後日は下曽我から国府津までか、
渋沢から下曽我までかのどちらかを歩いてみるか。

今年の海の日の連休は7月16日-18日とちと微妙だぞ。
これだと下手するとまだ梅雨が明けていない可能性がある。
おまけに梅雨末期だから大雨の確率が高いときている。
それはそれとして楽しんでみる事にしよう。

電車は当然あの高尾6:14発松本行きだ。
これに乗ると上諏訪で9:19発豊橋行きに乗れる。
待ち時間で上手くいけば足湯を楽しめるかも。

伊那大島には11:37に着くから、12:25発の鳥倉登山口行きに
余裕で間に合う。
約2時間かけてやっと登山口に着くがトイレもあるし、ゆっくり準備を
してから歩き出そう。
タクシーの相乗りができれば時間的に助かるんだが、電車の中で捜しておこう。

登山道は適度な傾斜の歩き易い道だが、ほとんど花も無く、黙々と
歩くしかないのがちと辛い。
まあ、これが南アルプス登山の通過儀礼と諦めて、ゆっくり、のんびりと
マイペースで歩くべし。
針葉樹の薄暗い道を3時間も歩けば今日の宿の三伏峠小屋に到着だ。

テントの申し込みをしたら小屋の傍のテント場で、ゆっくりと
食事の支度でもしよう。
明日からの長丁場に備えて結構豪華な食事にしてみるか。
ここと兎岳避難小屋の食事と、縦走中の昼飯だけは背負わなければならない。
せめて初日の晩飯くらいは水物を持って行く事にしようか。
昼飯と兎の小屋ではフリーズドライの食事だもんなあ。
それとアミノバイタルを飲んでみよう。
07年夏のトムラウシの時にヒサゴ沼の小屋で同宿した横浜の山岳会のオヤジが
結構効くと言っていた。
その後一回ぐらいは試してみようと思っていたが、結局今まで使っていない。
6月までにどこかで試してみる事にしよう。
あまりこういうサプリメント類は使っていないから案外と効くかもなあ。
疲れがとれて翌日の歩きが楽になるなら使わぬ手は無いからなあ。

2日目からは長丁場の歩きが手ぐすね引いて待っている。




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北岳とマークスの山

2011年01月10日 | 南アルプス
今日録画した「容疑者Xの献身」を見た。

本自体もよさそうだったが、ドラマ自体もまあまあだった。
堤のストーカーっぽさも良かったし、あの松雪のはかなげさもピッタシだった。
その中に福山と堤が冬山をやるシーンが出てきたが、八方尾根みたいだった。

映画は見なかったが高村薫の「マークスの山」は面白かったなあ。
その中の重要な場所が「北岳」なんだが、小説の中では2-3箇所山関係で
変だなあというところがあったが忘れた。

これも冬山の話で「池山吊尾根」が重要な場所なんだが、俺は冬やってないから
実際どうなのか分らない。
しかしよくこんな場所を選んだよなあ、少しは山をやっていたんだろうか?
風貌からすると案外やっていそうな雰囲気の女性ではあるが。
なかなかいい山に目をつけたもんだと感心する。
北岳以外ではあのテーマには負けるだろう。
山の格とか重さとか、ちょっと大袈裟にいえば荘厳さみたいなものかなあ。
それと冷たさ、恐ろしさ、山の厳しさ。
やっぱり山を齧っていたとしか思えないなあ。

この頃は山関係の映画が多いなあ。
「剣岳 点の記」が結構入ったみたいだし、漫画の「岳」というのも映画化
されるらしい。
これは小栗旬が主人公らしいからまた山に雪崩れ込むのが増えるだろう。

これだけ山をやる人間が増えるといろんなところに影響が出るなあ。
いろんな人間が「山」でメシを食うことができるわけだ。
少しはというか、結構な経済効果ではあるが、その分遭難にともなっての
社会的出費も増えることになる。

個人的に山岳保険に入っておけば少しは税金を使わずに済むぞ。


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