大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

今までで最高の”花畑と花”

2011年02月22日 | 山その他
何といっても大雪で見た”花畑”を凌駕したのを見ていない。

北アルプスの白馬岳周辺や南アルプスの荒川岳南面のが
どの程度か分らないが、恐らく規模的に超えることは無かろう。

去年見た「クモマユキノシタ」の大群落は単一種の花畑としては
日本一の規模だろう。
北海岳の先から白雲岳手前まで埋め尽くしているんだから
もう空前絶後のスケールだった。
花自体がすこぶる目立たないから「チングルマ」などと違って
話題にならないのが可哀想だが。

いわゆる「花畑」という規模のなら大雪は何処にでもある。
黒岳の「チシマツガザクラ」の群落も凄かったし、「アオノツガザクラ」
「エゾノツガザクラ」「ウルップソウ」「エゾコザクラ」など百花繚乱だ。
しかし「チングルマ」はいたるところで見かけるが、歩く時期の関係で
「エゾノハクサンイチゲ」の大群落に出合わないのが残念ではある。

単体の花でのNO.1は富士見ベンチで寝て周遊した北燕岳の時に
見た「ウサギギク」の一株だった。
北燕の先の稜線下で出合ったのだが、あまりの瑞々しさに度肝を抜かれた。
以前書いたこの記録の中で、「ローマの休日」のヘプバーンみたいだったと
書いたがそれ以上だったかも。
とにかくジャストの1日にぶつかったとしか思えない透き通った黄色には
本当にまいってしまった。
あれほどの透明感のある黄色には今後も出合えないだろう。

これ以外で強烈な印象として残っているのは

1.浅草岳で見た「ヒメサユリ」「シラネアオイ」

  カーブの先に見えたピンクの花とその後に出てきた紫の花に
  山に似つかわしくなく派手だなあと感じたが、さすがに綺麗で
  今でも好きな花。
  まあこの二つのお陰で花に目覚めてしまったんだ。

2.伊豆「万三郎岳」の「シャクナゲ」のトンネル

  ピンクのトンネルの中を歩いてビックリしてしまったのを
  思い出す。
  これ以上の規模のは大雪などで見たが、なにせ初めての
  「花のトンネル」だったので忘れられない。


3.二つ池先の「チングルマ」の原

  羅臼岳から硫黄山への縦走の時に巡り合ったんだが、緑の中に
  白いチングルマが広がる原に幅30cm位の一本道が延びていて
  何とも言えぬ寂寥感に包まれたが、それが不思議と心地良く、
  何とかもう一度歩いてみたいと思っている。
  規模自体は何処にでもある原なんだが、知床の縦走路という
  思い入れのせいだろうか、とにかく感激してしまったんだ。  


花だけは偶然に左右されるが、何かしら旬の花に出会えるのが楽しいよなあ。


コメント
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