夜な夜なシネマ

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『LOGAN/ローガン』

2017年06月09日 | 映画(ら行)
『LOGAN/ローガン』(原題:Logan)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン,パトリック・スチュワート,リチャード・E・グラント,
   ボイド・ホルブルック,スティーヴン・マーチャント,ダフネ・キーン他

ちょうどファーストデーにダンナが飲み会。
本作公開もこの日だったから、チャンスを逃してなるものかと、
仕事帰りに109シネマズ箕面にて。

“X-MEN”シリーズでヒュー・ジャックマンが17年間演じてきたウルヴァリン。
もうどないしても続編は無理なラストだから、「完結編」に偽りなし。

ウルヴァリンことローガンは、指先に出し入れ可能な鋭い爪を持つミュータント
高い治癒能力も持ち、自分が負ったどんな傷も治すことができる。

しかし、新たなミュータントが生まれなくなり、絶滅の危機に。
かつてミュータント専門学校を率いていたプロフェッサーXことチャールズは
もはや自分の能力を制御することが困難に。
そのチャールズを匿うローガンも治癒能力が衰えてヨレヨレ。
非ミュータントだが特殊能力を持つキャリバンの手を借り、チャールズを介護している。

素性を隠してタクシー運転手としてひっそり暮らすローガンのもとへ、
どこで聞いたか元看護師のガブリエラという女性が会いにやってくる。
彼女は11歳の少女ローラをノースダコタ州の「エデン」まで送り届けてほしいと言う。
前後してピアースという男がガブリエラとローラの所在を尋ねてくる。

ガブリエラの頼みなど断るつもりだったローガンだが、
嫌な予感にふたりを迎えに行ってみると、ガブリエラは何者かに殺害されていた。
やむをえずローガンはローラとチャールズを連れ、逃避行を始めるのだが……。

全編、絶望感と悲哀に満ちています。
マーベル・コミックが誇るヒーローが終始ズタぼろ。
ズタぼろなのにローラのために力を振り絞るローガン。
らしくないヒーローの姿が人間的で涙を誘います。

序盤はいっさい台詞なしのローラ。
目の動きと表情による演技がお見事です。
最後は彼女に泣かされる。

『X-MEN』や『ウルヴァリン』未見の人でもおそらく話についていけます。
中年層以上がターゲットとおぼしき大人のヒーローもの。
泣いてください。

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