夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『猫忍』

2017年06月11日 | 映画(な行)
『猫忍』
監督:渡辺武
出演:大野拓朗,佐藤江梨子,藤本泉,渋川清彦,鈴木福,
   ふせえり,永澤俊矢,柄本明,麿赤兒,船越英一郎他

『LOGAN/ローガン』を観た翌日、有休を取って夙川でランチ
その前に観られそうな時間帯だったのが本作。
上映終了間近で観られないかと思っていた1本だったので嬉しい。

知りませんでした、「東名阪ネット6」と「5いっしょ3ちゃんねる」。
どちらも全国独立放送協議会の加盟局による共同制作機構。
阪神ファンならばなくなると困るサンテレビも前者の参加局だそうで。

で、本作はその両者で放映されていたTVドラマの劇場版。
猫好きにはたまらんでしょう。

霧生の里に生まれ育った忍者・久世陽炎太(大野拓朗)。
幼き日の陽炎太(鈴木福)の目の前で、父親の久世剣山(船越英一郎)が消える。
陽炎太は父親が「変化(へんげ)の術」を使って猫に化けたにちがいないと考える。

十数年が経ち、抜け忍(所属する集団を脱退した忍者)となった陽炎太は、
たまたま見かけた猫に父親の面影を感じ取り、これは父親だと確信。
その猫に「父上」と名付けて片時も離れぬようになる。

一方、霧生の当主・桂木(麿赤兒)は、
陽炎太の幼なじみの忍者・燕(藤本泉)を呼びつけると、
昔、剣山によって秘伝の巻物が奪われたことを明かす。
剣山が巻物に書かれた秘術を使えば、何が起こるかわからない。
陽炎太を捕らえて剣山の居場所を突き止めるよう、燕に言い渡す。

桂木の命令は燕以外の者にも下され、
陽炎太は青目(渋川清彦)が率いる忍者一行から追われ、なんとか逃げおおせる。
ところが、身を寄せた宿には、仲居になりすました女忍者・紅葉(佐藤江梨子)が。
紅葉は陽炎太から剣山の居場所を聞き出すため、猫好きを装って近づくのだが……

ローカルなTVドラマだと思っていたら、なかなかに豪勢なキャスト。
笑ったのは麿赤兒。この人、後ろから見ても麿赤兒だとすぐにわかりますね(笑)。
猫グッズを売る店「猫見屋」のうさんくさい店主役に柄本明
紅葉が勤める旅館の仲居役にふせえり、剣山の級友役には永澤俊矢

ぼてっとしていて、美しいとはいえない猫なのに、可愛い。
いろいろと合成っぽかった『メン・イン・キャット』(2016)と比較して、
猫の動きが普通なのも嬉しいです。

スベリ気味のギャグは気になるけれど、笑えないこともない。
オッサンたちが頑張って笑わそうとしてくれているのもなんだかケナゲで、
好感度は高い作品です。猫好きならば観て損はありません。

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