夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『怪物はささやく』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の8本目@なんば)

2017年06月29日 | 映画(か行)
『怪物はささやく』(原題:A Monster Calls)
監督:J・A・バヨナ
出演:ルイス・マクドゥーガル,シガーニー・ウィーヴァー,フェリシティ・ジョーンズ,
   トビー・ケベル,ジェニファー・リム,ジェラルディン・チャップリン他
声の出演:リーアム・ニーソン

ダンナが金曜日に帰国するから、仕事帰りに映画を観られるのは木曜日が最後。
結構眠りが浅いほうなので、睡眠時間は7時間以上確保したいところなのに、
月曜日から映画三昧のうえに、帰宅後はちょっとだけ本も読みたくなって、
ずっと5時間を切っています。だいぶへろへろ。
こんな生活を続けていたら、1月末のようにまたぶっ倒れるかもと思いつつ、
映画を観られるときに観ておかないと後悔しそうでまた映画。

17:15の終業後、なんばで18:10に上映開始の本作に間に合うか。
道路の混みかた次第だけど、チャレンジの価値はあり。
結果、あちこちちょっとずつ混んでいて、18:20に黒門市場近くのタイムズに入庫。
TOHOシネマズなんば別館に到着したのは18:25を少し回った頃。
本編の最初から観られないなんて許しがたいことだけど、まぁいいや、タダだもん(笑)。

2007年に47歳で亡くなったイギリス人作家シヴォーン・ダウドが遺したアイデアを、
同じくイギリス人作家のパトリック・ネスが引き継いで完成させた児童文学。
それをスペイン出身のJ・A・バヨナ監督が映画化。
私はスペイン語圏やポルトガル語圏の映画が大好きで、
同監督の『永遠のこどもたち』(2007)は今も心に残っています。

冒頭を観逃してしまったわけですが、ほぼ問題なくついていけました。

13歳の少年コナー。不治の病に冒された母親と二人暮らし。
母親の余命がわずかであることを受け入れられない。
母親を入院させて祖母がコナーを引き取ると言うが、
しつけの厳しい祖母とはどうしても一緒に住みたくない。

そんなコナーは絵を描くのが得意。
ある晩も机に向かって絵を描いていると、部屋の中がガタガタと揺れはじめる。
窓の外を見ると、教会の墓地に昔からある大木が、怪物となって迫ってきていた。
その怪物は、これからコナーに3つの物語を話すという。
4つめはコナー自身が真実の物語を話すようにと告げられるのだが……。

英語の作品ではありますが、監督がスペイン人なものだから、
スペイン語圏作品のようなちょっぴり暗い雰囲気。

多感な年頃のコナーを演じるルイス・マクドゥーガル、上手いです。
母親役には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のヒロイン、フェリシティ・ジョーンズ
祖母役にはこんな役が意外に珍しく思えるシガニー・ウィーヴァー
怪物の声をリーアム・ニーソンが担当しています。
ついでに、喜劇王チャップリンの長女ジェラルディン・チャップリンが校長先生役で。

コナーが真実から逃げずに向き合えるようになるまで。
自分の気持ちを正直に話すことは簡単なようでむずかしい。

へろへろでも観に行って正解。

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