夜な夜なシネマ

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『劇場版 おっさんずラブ LOVE or DEAD』

2019年08月29日 | 映画(あ行)
『劇場版 おっさんずラブ LOVE or DEAD』
監督:瑠東東一郎
出演:田中圭,林遣都,志尊淳,沢村一樹,吉田鋼太郎,内田理央,
   金子大地,伊藤修子,児嶋一哉,ゆいP,眞島秀和,大塚寧々他
 
封切り日だった金曜日の晩、TOHOシネマズ伊丹へ。
なんかやたら客が多いと思ったら、公開初日の舞台挨拶中継付きの回
こういうのはたいてい図らずも鑑賞ということになっている私。
この日もそんな回だとはつゆ知らず、行ってみて驚く。
 
主要フルメンバーによる舞台挨拶は、テレ朝のアナウンサーがいるにもかかわらず、
田中圭がほぼすべて仕切っていました。圭くん、MCも上手です。
 
気になったといえば、今というのかずいぶん前から流行りの(笑)、
「〜させていただく」の多用。
こう言っておけば丁寧だという風潮があるけれど、本当に丁寧ですか。
「頑張らさせていただきました」なんてのがなかっただけマシですが、
どの出演者も「何々役を演じさせていただきました」と言うんだなぁ。
2名だけそう言わなかった俳優がいて、
「栗林歌麻呂を演じました金子大地です」、「黒澤武蔵役の吉田鋼太郎」です。
吉田さんは昔から知っているとして、金子くんを知らなかった私は、
彼のイメージめちゃめちゃUPしました。
 
さて、実はTVドラマ版『おっさんずラブ』も一度を観たことがありません。
そりゃもう噂には聞き続けていましたから、観てみたかった。
しかし毎週ドラマを観る時間はどうにもつくれず、いきなり劇場版。
初心者用の親切な説明はないけど、話にはついて行けます。
 
上海香港の駐在を経て東京へ戻ってきた春田創一(田中圭)。
天空不動産東京第二営業所では部長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)をはじめ、
武川政宗(眞島秀和)、栗林歌麻呂(金子大地)、瀬川舞香(伊藤修子)、
そして新入社員の山田正義(志尊淳)から温かく迎え入れられる。
しかしそこに牧凌太(林遣都)の姿がない。
牧は本社の狸穴迅(沢村一樹)率いるプロジェクトチームに引き抜かれたという。
 
同棲中の春田と牧なのに、牧は何も相談してくれない。
毎日仕事に忙殺されてろくに話す時間もない牧を春田は不満に思うが、
口を開けばすぐ喧嘩になってしまう。
 
そんな折り、黒澤がうっかり足を滑らせて転倒、頭を強打する。
部下と共に元妻の西園寺蝶子(大塚寧々)も黒澤の様子を見守り、
やがて目を覚ました黒澤にひと安心。
 
ところが、退院した黒澤は春田のことだけを忘れている。
なんとか記憶を呼び戻そうとする春田と黒澤自身だったが、
春田と初対面のように感じている黒澤は、
ふたたび春田に心をときめかせるようになってしまい……。

これはあくまでもTVドラマ版ファンだった人のための映画です。
「ドラマを観ていなくても絶対楽しいよ」などと薦めている人がいるとしたら、
それは相当な贔屓目が入っています(笑)。
 
みんな芸達者だし、確かにそこそこは笑えますが、
周囲の大ウケと涙止まらぬようで鼻をすする音に私は苦笑い。
TVドラマ版を観たことのない者が初めて本作を観た場合、
くどすぎるシーンがいっぱいです。
 
春田と牧が火の中で語り合うシーン、長いよ。
もう少し巻きでお願いしたいところだけど、大いに涙を誘っていました。
きっとこんなに冷めていたのは私だけ。(^^;
 
いずれTVドラマ版は観ようと思います。
全巻観てからもう一度この劇場版を観たら、私も泣けるかも。
 
こうして同性同士のカップルも普通に手を繋いで歩ける世の中になるといいね。

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