夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『おらおらでひとりいぐも』

2020年12月02日 | 映画(あ行)
『おらおらでひとりいぐも』
監督:沖田修一
出演:田中裕子,蒼井優,東出昌大,濱田岳,青木崇高,宮藤官九郎,田畑智子,
   黒田大輔,山中崇,岡山天音,三浦透子,六角精児,大方斐紗子,鷲尾真知子他
 
109シネマズ大阪エキスポシティで『461個のおべんとう』を観たあと、
109シネマズ箕面へ移動して本作を鑑賞。
 
原作は若竹千佐子の芥川賞受賞作。
読みましたけれど、さっぱりわかりませんでした。レビューはこちら
そもそも原作を読んだのは、映画の予告編が面白かったからです。
沖田修一監督の手にかかれば、難解になることはないでしょう、たぶん。
 
桃子さん(田中裕子)は75歳。
1964年に故郷を飛び出し、たまたま出会った同郷出身の夫・周造に惚れて結婚。
しかしその周造に先立たれ、独りの生活を送ることに。
 
そんな桃子さんの前に3人の男が現れる。
おめえら誰だと驚く桃子さんに、男たちは言う。「おらさ、おめえだ」と。
どうやら男たちは桃子さんの寂しさが形になって現れたらしく……。
 
頭の中の寂しさが体現されたとき、それが男3人で、
しかも演じるのは濱田岳青木崇高クドカンとは、なんというキャスト(笑)。
3人とも実に楽しそうです。
 
おかげで、芥川賞受賞作にも関わらず、わかりにくさは感じなかったのですが、
義母の葬儀後まもないときに観たこともあって、心身ともに疲れていて、
あまりの心地よさに睡魔に襲われてしまいました。(^^;
 
ひとりになったときに頭の中に現れるのが「寂しさ」だと決めつけられるのもどうよと思っていたところ、
「周造に心底惚れていたけれど、ひとりになりたいと思ったことがあるのも事実」というような
桃子さんの台詞があり、決して寂しいばかりではないのだなと思えました。
 
男性は、夫婦仲が良くても悪くても妻を亡くすと一気に元気がなくなると聞きます。
一方、女性はそのときは落ち込んでもみるみる元気を取り戻すと。
皆さんはどうですか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする