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『君は彼方』

2020年12月21日 | 映画(か行)
『君は彼方』
監督:瀬名快伸
声の出演:松本穂香,瀬戸利樹,山寺宏一,土屋アンナ,仙道敦子,竹中直人,夏木マリ他
 
貯めた鑑賞ポイントのうち、年内に有効期限が来るものをとっとと使わにゃと思っていたのに、
いつのまにか有効期限また延長されてるやん。
こんな必死のぱっちで使うことを考えなくてもよかったんだわ。
とはいうものの、半年延長になったと安心していたらきっとすぐに半年経つ。
今のうちに使うことにして、何の割引もない日曜日、TOHOシネマズ梅田にて。
 
監督はこれが長編初挑戦となる瀬名快伸。
ヒロインの声を松本穂香、その愛役を瀬戸利樹が担当。
他に土屋アンナ竹中直人夏木マリも声優を務めていて豪華。
緒形直人と結婚した仙道敦子がいつから本格的に女優に復帰していたのか知らなかったので、
ヒロインの母親の声のキャストに彼女の名前を見て懐かしい気がしました。
1990年のTVドラマ『クリスマス・イブ』を思い出す。
 
なんでもかんでも「面倒くさい」、努力が嫌いな高校2年生の澪。
放課後はいつも、幼なじみの新と親友の円佳とつるんでいる。
特に新とは通学も一緒、帰りも映画に行ったりしてずっと一緒。
 
新のことが好きだ、そう気づいた澪が告白しようとしていたとき、
円佳から新への好意を打ち明けられ、思わず応援すると言ってしまう。
以来、新との関係がぎくしゃくして、つい心にもない暴言まで吐く。
 
その晩、自己嫌悪に陥った澪は、悲しげな新の表情を思い出し、
自分の気持ちに素直になって新にそれを伝えようと家を飛び出す。
ところが急ぐあまり自転車で車にぶつかって……。
 
目覚めた澪は自分が夢の中にいると思うのですが、実は生死の境をさまよっている。
あの世に行くか、この世に戻るか、ゆらゆら。
現世に戻るには、現世に残してきた忘れ物を「忘れ物窓口」で申告して、
確かにそれは重要な忘れ物だと認められなければなりません。
でも生死の境では現世のことを段々と忘れてゆくから、
「新に気持ちを伝える」という忘れ物を澪はなかなか思い出せません。
 
青春ファンタジーだと思っていたら、宗教色が濃すぎる。
あっちとこっちとをさまよいすぎて、しつこいぐらい(笑)。
途中まで行ってはまた何だったか忘れ、その繰り返しで、どうよこれ。
睡魔に襲われました。はい。
 
松本穂香ちゃんは最近のお気に入りですが、本作の絶叫は耳に悪い。
耳を覆いたくなっちゃいました。
殯(もがり)役の竹中直人の声はいいんですけどねぇ。
 
まぁ、三途の川を渡るか渡らんかって、こんな感じなのかなと思わなくもない。

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