《ら》
『嵐電』
2019年の日本作品。
京都造形芸術大学映画学科のプロジェクト“北白川派映画芸術運動”により製作。
このプロジェクトのテーマは、「プロと学生が共同で映画を企画・製作していく」だそうです。
京都を走る市街電車“嵐電(らんでん)”をモチーフにした3組の男女の恋模様。
1組目は夫婦。嵐電にまつわる物語の取材に訪れた平岡(
井浦新)が、
かつて妻(
安部聡子)と京都を訪れたときのことを回想。
2組目は太秦の映画撮影所で出会った男女。
カフェでバイトする嘉子(
大西礼芳)は撮影所に弁当を配達したさい、
俳優の譜雨(金井浩人)に京都弁の指導をしてほしいと頼まれる。
3組目はもっと若い男女。
地元の鉄ヲタ高校生(石田健太)は学校を休んで嵐電の撮影に必死。
青森から修学旅行に来ていた女子高生(窪瀬環)がそんな彼を好きになる。
監督は
鈴木卓爾が務め、不思議感いっぱい。
嵐電を懐かしむには良い作品でしたが、ファンタジーの度合いが高すぎる。
《り》
『リトル・モンスターズ』(原題:Little Monsters)
2019年のイギリス/オーストラリア/アメリカ作品。
“未体験ゾーンの映画たち 2020”で上映。
デスメタルバンドの冴えないギタリスト、デイヴは、
恋人と破局後、
シングルマザーの姉の家に転がり込む。
甥のフェリックスを幼稚園まで送ったさい、キャロライン先生に一目惚れ。
下心満載でお手伝いの名目で遠足について行くが、
目的地の牧場に軍の研究施設から逃げ出した
ゾンビが押し寄せて……。
牧場には子ども番組の人気者テディも来ているのですが、
こいつが腹立たしいほど自己チューのどうしようもない奴。
ゾンビに噛みつかれたときは万々歳。
走らないゾンビだから安心。歌っている間は襲われないのもワラける。
《る》
『LE CHOCOLAT DE H ル ショコラ ドゥ アッシュ』
2018年の日本作品。
Amazonプライムビデオにて有料鑑賞。
世界で評価されている日本人ショコラティエ、辻口博啓氏を追ったドキュメンタリー。
石川県の和菓子屋の息子として生まれた彼が洋菓子職人を目指したのは、
小学生の頃に参加した友人の誕生会でショートケーキを食べたのがきっかけだそうです。
当時はケーキといえばまだバタークリームが主流のなか、
そのショートケーキはとびっきり美味しかったのだそうな。
味噌、味醂、日本茶、上新粉、塩といった和の素材を
チョコレートといかに融合させるかを模索する辻口氏。
1個千円のチョコレートなんて要らんわと思わんこともないけれど(笑)、
その美しい数々のチョコレートと洋菓子に魅了されました。
エクアドルのカカオ農園の人たちがチョコレートを口にしたときの表情がとてもいい。
《れ》
『RECCE レキ:最強特殊部隊』(原題:The Recce)
2018年の南アフリカ作品。
南西アフリカとアンゴラの国境地帯で繰り広げられている戦闘。
世界最強といわれる南アフリカ軍特殊部隊“RECCE(レキ)”の隊員ヘンクは、
偵察と暗殺の任務を果たすため、単身でアンゴラ国境を越えて敵地に潜入。
任務を終えて帰還しようとしたところ、敵陣からの襲撃に遭う。
本部は連絡の途絶えたヘンクを死亡したとみなすが、
ヘンクはなんとか家族のもとへ帰ろうと、敵を倒しつづけ……。
これはつまらないかもという予感が漂い、それが当たりました(笑)。
ようやく戦闘シーンになったかと思いきや、スピード感ゼロ。
ほんとに世界最強の特殊部隊なのかしらん。つまらん!
《ろ》
『ロボット2.0』(原題:2.0)
2018年のインド作品。
ラジニカーント主演の『ロボット』(2012)の続編。
ある日、使用中の
スマホが突然空に浮き上がり、どこかへ飛んで行く。
インド中がこのような現象に見舞われ、
通信業者や通信大臣がスマホに殺されるという怪事件が発生。
スマホの行方を追うバシー博士が美人助手ニラーと共に調査を進めたところ、
無数のスマホが合体して意思を持つ凶暴な巨大怪鳥に変身していることが判明。
バシー博士は伝説の
ロボット“チッティ”を復活させ、対抗するのだが……。
インド映画は大好きだけど、ラジニカーントがタイプじゃない(笑)。
スマホおばけも気持ち悪くて、私はあまり乗れなかった
ボリウッド。