『フラッグ・デイ 父を想う日』(原題:Flag Day)
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン,ショーン・ペン,ジョシュ・ブローリン,ノーバート・レオ・バッツ,
エディ・マーサン,ベイリー・ノーブル,ホッパー・ジャック・ペン,キャサリン・ウィニック他
TOHOシネマズなんば別館にて。
仕事終わりにダッシュで向かいましたが本編開始に間に合わず。
こんなことは許しがたいけれど、改めて観に行く時間はなし。
冒頭15分は見逃したまま物語に没入を試みる。
そのロビン・ライトとも別れてしまったけれど、
本作ではふたりの間の実子、ディラン・ペンが長女役、ホッパー・ジャック・ペンが長男役。
これが親子初共演となるそうです。感無量でしょうね。
ジャーナリスト、ジェニファー・ヴォーゲルの回顧録を映画化。
父親のジョン・ヴォーゲルは、アメリカ最大級の贋札事件の犯人です。
ジョンが事件を起こして自殺に至るまでの凄まじい物語。
ヴォーゲル夫妻の間に生まれたジェニファーとニック。
父親のジョンは生来のペテン師で、叶わぬ夢を見て馬鹿なことをしては捕まる、その繰り返し。
母親のパティはそんな夫に愛想を尽かし、別れて再婚する。
ジェニファーとニックもパティと暮らすことに。
……この辺りまで見逃しているのであくまで推測です。(^^;
高校生になったジェニファーはドラッグにハマり、パティは手を焼いていたが、
ある晩、就寝中のジェニファーが継父にレイプされかける。
娘を守ろうとしない母親に嫌気が差したジェニファーは家を出て、ジョンのもとへ。
突然の娘の来訪に戸惑うジョンだったが、父子の同居生活が始まる。
ジェニファーの頭の中には優しかった父親の思い出ばかり。
あの頃と同じ父親像を描くが、ろくでなしのジョンはまともに働くこともできず……。
母親はジョンのことをこきおろすけれど、
馬鹿なことばかりしでかす父親と、娘をレイプしようとする父親とを比べたら、
ゲス度は後者が圧倒的に上だと思います。
しかも幼い頃の良い思い出しかないのだから、前者の実父を頼りますよねぇ。
しかしジョンの情けなさといったら。
娘にいいところを見せたい気持ちはわからなくもないけれど、阿呆です。
悪事を働いての一攫千金ばかりしか考えていない。
ジェニファーが大学に入るときの面接が興味深かった。
強盗犯の父親がいては試験に受からないだろうと隠していた(けどバレてる)ジェニファーに、
学長がジャーナリストの真髄のような言葉をかけます。
あれがあったから今の彼女があるのかなと思う。
嗚呼、昔の劇場なら見逃した冒頭部分だけ次の回で観てから帰ることができたのに。
その時代が懐かしい。