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『嘘八百 なにわ夢の陣』

2023年01月19日 | 映画(あ行)
『嘘八百 なにわ夢の陣』
監督:武正晴
出演:中井貴一,佐々木蔵之介,安田章大,中村ゆり,友近,森川葵,前野朋哉,
   宇野祥平,塚地武雅,吹越満,松尾諭,酒井敏也,芦屋小雁,升毅,笹野高史他
 
イオンシネマ茨木にて、2本ハシゴの2本目。
中井貴一佐々木蔵之介の共演なのに、前週封切られたところなのに、
なんと今年早くも初の“おひとりさま”でした。えーっ。
 
『嘘八百』(2017)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020)に続く第3弾。
監督は前2作と同じ武正晴で、脇役陣もなじみのある顔ぶれ。
 
古美術店“獺(かわうそ)”を営む小池則夫(中井貴一)のもとへ、
ある日、“大坂秀吉博”の実行委員会からプロデューサー就任の話が舞い込む。
博覧会の目玉となるものを探している実行委員会としては、
太閤秀吉の縁起物“秀吉七品”の中で唯一所在不明の幻の茶碗“鳳凰”が出てくるとありがたい。
則夫はふと、腐れ縁の陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)にその茶碗を焼かせることを思いつく。
 
ところが佐輔は則夫を見て逃げ出す。
佐輔は佐輔でとある財団から“鳳凰”を焼いてほしいと頼まれていたのだ。
その財団は、謎のアーティスト・TAIKOH(安田章大)を使って霊感商法まがいのことをしている。
財団を仕切るのはTAIKOHのビジネスパートナーだという美女・山根寧々(中村ゆり)。
寧々もまた“TAIKOH秀吉博”なるイベントを計画していることがわかり……。
 
普通に楽しいし、観て損はないと思うのですが、何故に客は私ひとり?
 
そりゃまぁマンネリ感はあります。
でも、塚地武雅の台詞じゃないけれど、千利休、古田織部と来て、次は太閤秀吉、嬉しいやおまへんか。
 
序盤はこんな怪しげな話に易々と騙される佐輔や、
TAIKOHの作品を百万円払って買う佐輔の妻・康子(友近)にイライラ。
霊感商法ネタは、旧統一教会の話題を意識してのことでしょう。
 
則夫の娘のいまり(森川葵)の存在がいいですよね。
森川葵が高橋一生と噂になったときは違和感がありましたが、
深夜番組で何にでもチャレンジして何でもやってのける彼女に驚いています。カッケー。
それぞれに得意分野を持つ面々の仕事ぶりも最高。
前野朋哉宇野祥平酒井敏也、芦屋小雁、みんな笑わせてくれます。
 
で、次は台湾なんですか、ニュージーランドなんですか。
こんなにも客入ってないのに!?

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