夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『非常宣言』

2023年01月17日 | 映画(は行)
『非常宣言』(英題:Emergency Declaration)
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ,イ・ビョンホン,チョン・ドヨン,キム・ナムギル,イム・シワン,
   キム・ソジン,パク・ヘジュン,イ・ヨルム,ムン・スク,ウ・ミファ他
 
このところの常、金曜日は実家に寄って母と晩ごはんを食べてから、帰りに映画を1本。
公開初日に109シネマズ箕面で鑑賞しました。
 
心が躍ります。ソン・ガンホイ・ビョンホンの共演ですもの。
と思ったら、『RRR』並にツッコミどころ満載で笑ってしまいました。
 
パク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)はアトピーに悩む娘スミンを連れて
空気の綺麗なところで療養しようとハワイへ行くことに。
搭乗前、怪しげな男から(イム・シワン)から執拗に行き先を聞かれて追い払うが、
ハワイ行きKI501便に搭乗してみると、その男も乗っていた。嫌な予感。
 
実はその男はかつて製薬会社に勤めていたリュ・ジンソクで、
前日に機内でバイオテロを起こすという予告動画をアップロードしていた。
ジンソクの近所に住む子どもたちからの通報にただの悪戯が疑われたが、
駆けつけたのはベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)。
 
イノには駆けつけずにいられない事情があった。
というのも、仕事に明け暮れるイノは、妻ヘユン(ウ・ミファ)との旅行をキャンセル。
怒ってひとりで出かけた妻がどこに行くつもりだったのかもイノは知らずにいたが、
飛行機に乗るのは確実だったからだ。
 
ジンソクが暮らしていたらしいマンションの一室には毒殺死体が転がっており、
おびただしい数のテープに録画されていたのは毒殺実験の模様。
ウイルスに感染したネズミが体中から血を噴いて死ぬ様子が写っていた。
 
ただちにKI501便の離陸を止めようとするが間に合わず。
連絡を受けた国土交通大臣キム・スッキ(チョン・ドヨン)が対応に乗り出すのだが……。
 
ネタバレ全開ですけれど。
 
驚いたのは、目ぇから血ぃ出して死んだ人がおるっちゅうのに無防備すぎること。
口を覆い始めるのはずいぶん後になってからだから、感染しまくり。
さらに驚いたのは、自身も感染していたジンソクが思いのほか早く死ぬこと。
彼が死ぬと治療の方法がわからなくなって大変という展開。
 
笑ってしまったのは、客室であーだこーだと騒いでいるうちに機長も感染して、
みんなが知らない間に死んでしまう。そうすると当然飛行機は墜落の危機に陥ります
飛行機は揺れに揺れて、客室乗務員なんて天井にぶち当たる勢いなのに、
いつのまにかイ・ビョンホン演じるジェヒョクが操縦室にたどり着いているという。
どないしたらあんな中、最後尾に近いところから先頭まで行けるっちゅうねん。
 
着陸をアメリカに断られ、日本にも断られ、自国韓国にも拒否される。
搭乗者たちが全員で相談して、どこにも着陸しないことに決めるのは感動的ですが、
あれって、エンジンが止まるまで飛び続けた場合、着陸しなければどこに墜ちるんですかね。
 
体を張ってワクチンが効くことを証明したソン・ガンホ演じるイノ刑事。
ここも感動的ではありますけれど、ラスト、麻痺が残って車椅子であわあわ状態って。
 
見応えがあって面白かったのはもちろん。でも私は「なんだかなぁ」でした。(^^;
まぁ、このキャストを見られたらそれで良しとしましょうか。
チーフパーサー役のキム・ソジンが素敵だなぁと改めて思った本作です。

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