電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サクランボの収穫と出荷

2016年06月20日 06時02分14秒 | 週末農業・定年農業
ただいま、サクランボ「佐藤錦」の収穫の最盛期となっております。勤め人の週末農業である我が家では、私と妻の労働だけではとても無理な規模ですので、亡父から経営を受け継いで以来、ずっとお願いしている雇人の人たちに収穫してもらいます。幸いに、あまり雨による実割れの被害も大きくなく、自宅裏の園地のほうはたいへん良好な出来でした。もう一つの園地で、少し離れたところにあるほうは、母屋のリフォームに伴う荷物の引越しや後片付けに時間をとられ、剪定や管理が不充分で、あまり良い出来ではありません。実がつきすぎて粒が小さく、葉が混みすぎて色づきも充分でないために、ジュースにするしかないものが多い状態です。今日は、収穫から出荷までの過程をこっそりとご紹介(^o^)/




収穫したサクランボは、軽トラックで作業場に運び、粒の大きさでS,M,L,LLに分類し、Sを除き、手作業でパック詰めします。



上の写真は、パック詰めの必需品。実割れ果などを取り除いた後で、規格毎にパック詰めをします。
下の写真は、2kgパック詰用の500gパック。実を三段に詰めます。



左が 2kgバラ詰、右が 2kgパック詰。


こちらは、手詰フードパック。実を二段に詰めます。200g 用ですが、実際は 230gくらい詰めています。残念ながら、こちらは共同選果用で、箱のフタがないので他に流用はできない仕組みとなっております(^o^;)>



これが、意外に手間がかかります。労力の半分はこれだな(^o^;)>



小玉のSは、ジュースになります。Lを主体に、LLとM規格のものを箱詰めして、フタがない状態で共同選果場に運び込みます。




ここで着色の状況から、特秀、秀、○秀などに評価され、フタをしてから出荷されていきます。出荷価格からこの共同選果の手数料が差し引かれ、これが農協の取り分になると同時に、残りが後で農家の手元に入る仕組みです。

正直言って、雨避けテントの掛け外しの費用や収穫・箱詰めの人件費、肥料や消毒の経費、出荷資材等の支出を積算すると、結構な額の経費がかかります。私(本人)の労賃まで考えれば赤字になってしまうのですが、そこは半分は楽しみでもある週末農業です。収穫物をお送りする親戚・知人・ブログの常連読者の皆さん等の喜びの声が励みになって続けているようなものです。

年齢的な体力・気力と、健康状態とを勘案して、はたして経営規模が適正なのかどうか、とくにスピードスプレーヤが壊れて動力噴霧器での防除作業になっていますので、二ヶ所ある果樹園の面積(本数)を見直す必要を感じながら、もう少し工夫してみようかと考えている昨今です。

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