サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

THE YELLOW MONKEY「SUPER BIG EGG 2024"SHINE ON"」@東京ドーム 24.4.27

2024-05-02 | LIVE












先週の土曜日にイエローモンキーのライブを東京ドームで観ました。











THE YELLOW MONKEYのライブを観るのは初めて。
THE YELLOW MONKEYの思い出と言えば、
小学生の頃
「BURN」のシングルが出た時にTVのチャート番組とかでよく流れてて
それを気に入ってなんとなく口ずさんでたんです
そしたら、
後日母親が「BURN」の8cmシングルをわざわざ買って来てくれたんですね
その時、
「ただ口ずさんでただけなのに・・・」
母親の優しさというかあまりにも気の利いた行動に感動した記憶があります
振り返って~とかではなく、リアルタイムでいたく感激してました
そういう諸々の事を考えるとやっぱりもっと親を大切にせな。。とは思いますね(笑

話が逸れた。
イエモンは当然世代ですし、
子供の頃から聴いていたバンドの一つだったので
一度は生のライブを観てみたかったこと
それと
個人的に東京ドームに行くのが人生で初めての事(!)でした
自分の過去のブログで検索してみたけど一度も行ってなかったんで
正真正銘これが初めてのドームライブでした
今までで
最大キャパが(たぶん)さいたまスーパーアリーナ辺り?だったと思うんで
何気に観に行ったライブの最大キャパも更新してしまった、また一歩踏み込んだ夜でしたね
っていうか37年間生きて来て一度も東京ドームに行った事無かったのか.....でも、
それがイエモンで(振り返ってみると)良かったと思います
なんか、
小学生の頃ワクワクしながら連れていってもらったコンサートの原風景を思い出した日でもあったので。

















初めての東京ドームはデカかった
デカい上に、入ってみると歴史を感じさせる雰囲気もあって
決して一度も観た事のない場所でもないんで妙な感動がありましたね
それと、
名物の回転ドア、
子供の頃「クレヨンしんちゃん」で読んでた事もあり「おお、これがあの...!」っていう
今更体験出来た事に変に感動したり.....
そう、完全におのぼりさん状態になってた自分に苦笑しつつ(笑
ステージにカウントダウンが設置されていて、
丁度「0」になった瞬間にライブはスタート
この演出も良かった・・・いや、これ非常に分かりやすいし親切なんでもっと流行って欲しいな、と笑


早速登場するメンバー
吉井さん「沢山大きな声で騒ごうぜ Yeah」と呼びかけ、
「バラ色の日々」のフレーズを観客全員でシンガロング
吉井さん「ビューティフル!」と叫んで最高のテンションでライブはスタート!
この辺、
流石百戦錬磨のライブバンドだな~って感銘を受けてました
でっかいドームに、イエモンのシャープで格好良いバンドサウンドが鳴り響く
ドームのライブは初めてでライブハウスやホール、そしてアリーナとも音響は異なる感じがしたけど
元々「そういうもの」と想像して行ったので特に違和感は無かったですね
っていうか普通に格好良かったと思います。
 ペーソスと共に、
拡がっていくロックンロール模様に心酔しつつ、艶のあるギターにも良さを感じていました
続く「SHINE ON」では.....正直、ビックリした
この曲、
最近配信で出たばっかりの曲なんですけど、
まるで往年の定番曲みたいな盛り上がりでした
いやはや、
イエモンは本当老け込まないなぁ・・・という事実を目の前で確認出来て良かったし、
メンバーの立ち振る舞いもナチュラルボーンロックスターだよなあ、、、と兎角感激した一幕でした
ブリッブリのベースラインにギュイーンと突き刺さるギターソロも痺れましたね


MCで吉井さん
「イエローモンキーのロックンロールをぶちかましたいと思ってるんで!」と高らかに発言
そこから初期の楽曲でありメロディラインにウットリする「Romantic Taste」
色気のある歌声で魅せた「Tactics」と続いて行く
この曲は重厚なバンド演奏に、
イエモン流の歌謡ロックの神髄とも言うべき吉井さんの強烈なボーカルが乗って
実にサイコー!!な一幕でした
尚、
隣のカップルのお客が「この曲るろ剣のEDだったんだよね!」と嬉しそうに語っていた
斯く云う管理人も完全にるろ剣世代なので同じ事を思っていました・・・笑
 冒頭で、
エマのダークで渋いギターソロが炸裂した「聖なる海とサンシャイン」
このパートもものっそい刺激的で素晴らしかった
後期のシングル曲であるこの曲
生で聴くと
やはり「イージーゴー!!」の部分の歌唱が非常に気持ち良く、ドームのスケール感にも似合っていました
「燃やしてくれサンシャイン」ってフレーズが哀しくも情熱的でこの曲もまた存在感スゴかったですね

「東京ォー!!バーーーーーーーン!!!!」の合図と共に、
管理人の思い出の一曲でもある「BURN」が鳴らされる
あのサビを聴いた瞬間、
思わずグッと来るものが確かにありました

ただ、
この曲は大人になった今の方が歌詞の意味をより深く理解出来ているような気もした
特に、
「飛べない鳥はとり残されて
 胸や背中は大人だけれど」
の部分は聴いてて沁みましたね
強烈な真っ赤な照明も相俟ってこれまた忘れられない一幕でした
 みんなが踊ってるので、
会場が揺れてるのを肌で感じた「ROCK STAR」
文字通りのロックンロール・モードでひたすらに格好良い時間が続く
 ここで一息MC。
「平均年齢58歳のバンドなのにも関わらず(来てくれて)・・・」と吉井さんの自虐ネタが飛ぶ
その後、「ヒーセは興奮し過ぎて一睡もしてない」
「いないだろこんな61歳!笑」
MCの盛り上げも上手かった
「いや~最高だ...」
「(遠い席に向かって)君たちのハートのド真ん中に届けます。」と頼もしく宣言し「楽園」
この曲は音源以上に雄大なアンサンブルの迫力に陶酔していました
そして、
スケールあるサビの歌唱がドームという空間に似合ってましたね
今でも変わらないイエモンの熱情っぷりに感動しつつ、
起爆剤である「SPARK」も投入
のっけから大盛り上がりのオーディエンス
途中ではヒーセとエマのロックバトルも勃発し天井知らずの大盛り上がり
個人的には、
「永遠なんていらないから」の歌唱のあと、
バッチバチのバンド演奏が短めにキマった瞬間にパッと終わってみせた
❝瞬間がすべてだ❞と言わんばかりのクールで熱い締め方に特にグッと来てました・・・!


まだまだ祝祭は続く。
今度は、アニーのドラムソロが炸裂
東京ドームでドラムソロ・・・実に最高でした
バッキバキというよりかはリズミカルで踊れる仕上がり
途中からの疾走感にノリノリになりつつヒーセも加わってリズム隊のワールドを構築
そこから、これまた今年に入ってから出した新曲「ソナタの暗闇」を披露
この曲は、
ビジョンに映し出されたバラバラの歌詞が
歌われる度に補完されていく、、、って演出がまず見事だった
ダークでニューウェーブなこれもまたイエモンらしいロックナンバー
最後に「悲しみ祝いましょう」とネガポジな言葉で終わる感じも個人的に大好きでした
ヒットパレードの中に置いてもパワー不足を感じなかったのも見事でしたね
 そこから、
火花の特効もテンションぶち上がった疾走感溢れる「天道虫」
更に、Aメロの歌唱が特に上手さを感じたヒット曲「太陽が燃えている」と
人気曲を惜しみなく披露していく
生命力を感じるパフォーマンスに、
「太陽が~燃えているぅ~」のフレーズの力もやっぱスゴかった
エマが中央のステージまで来てギターソロかましてたのも燃えましたね。


このライブのハイライトは、個人的には「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」でした。
この曲に入る前に、吉井さんが患った喉頭がんの闘病生活のドキュメントフィルムが流されまして。
その後、
死生観が思いっ切り出ているこの曲を
この日一番滑らかに歌唱していて・・・
正直、聴きながら泣きそうになっていました
それくらいのすごい歌だった...
それを彩る優しいエマのギターフレーズに、
しっかりと支えるリズム隊、、、正にバンド然とした演奏だった様に思う
この曲を聴いていたら、本当に自分の死に方すら深く考えてしまう
だけど、それをナチュラルなメロディで歌っている
この日随一の凄味がそこにはありました。
 多分、
今後映像化したとしても
生で聴いたこの日の感動を超える事は多分無いんじゃないか
だから、一度切りだから、その瞬間でしか味わえないものがあるからライブは素晴らしい。
そんな事を切々と感じてしまった魂の籠った歌唱でございました
これが欲しいから今後も自分はライブに行くんでしょう。


いよいよライブも終盤へ。
イエモンのライブのセトリを眺めていると高確率で入っている「SUCK OF LIFE」
この曲では、吉井さんがマイクでエマさんのギターを弾く異色のパフォーマンスもあって楽しかった
生で聴くと想像以上にすげぇ曲だな。と
そして、
イントロからして拍手の波がスゴかった名曲「LOVE LOVE SHOW」
この曲も世代ど真ん中なので本当嬉しい選曲が続いていました
サビでは観客にマイクを向けシンガロングを促す
「がんばっちゃうもんね」の部分は歌っていて自然にエモい感情になったし、
ブレイクの部分のバンド演奏はブチ上がったし、
「散らない花はないけれども 花は咲き続けるだろう」の部分のクールな歌唱が...
ホントに格好良かったし、
勇気にもなったし、
あのスケール感で歌われると余計にグッと来る部分も確かにあって・・・

誰にでも出来る訳じゃないのを承知で書くけど、ドームだからこそ伝わる感動もやっぱりあるな、と。
行く前からそれは何となく想像してた、それが如実に出てたのが個人的にはこの曲かなぁ、って
この曲は今でも8㎝シングル持ってて聴いたりしてるんでその意味でも感慨深かった。

更に、イエモンは余裕で新しい沸点を刻んでゆく。
ここで今年の1月に配信リリースされた「ホテルニュートリノ」を披露
この曲が本編では最後の曲でした
今まででも随一に軽快なアレンジのこの曲、
「それでもまた
 朝が来れば仕方なく 目覚め」
・・・と
低賃金ハードワーカーの自分には物凄く響くフレーズの歌唱にえらい感動
こんなにも社会的弱者の気持ちに寄り添った曲が作れるのスゴいなあ、、、と感じつつ、
そのペーソスを包み込む包容力のある歌と、
ラストの
「ホテルニュートリノ!」の哀愁も含んだ歌唱にすっかりヤラれていました
それと、
二番目のAメロのドラムがドラムンベースみたいで格好良かったのと、
ギターソロがキレッキレだったのも記述しておきたい
そして全体的に踊れる仕上がりでした!







毎度長くて申し訳ない。
コーヒーでも飲みながら休憩入れつつ読んで下さい、、、苦笑
 で、
アンコールも敢行。
「こんばんわ~
 東京ですよ~
 東京のドームですよ~」
とおとぼけ気味に発言
そこから、
笠置シヅ子の「東京ブギウギ」のカバーをアコギを持って披露
吉井和哉さんは確かに笠置シヅ子さんの影響を受けてそうな感じはする。
 そこから、
ノリの良いロックンロール「アバンギャルドで行こうよ」を演奏
サビのポップなメロディに心酔しつつ、
吉井さんがライブステージではなく
中央に設置されたステージまで駆け抜けて来て歌った「ALRIGHT」と更なる高まりを刻んでゆく
とどめは、火炎の特効も飛び出した「悲しきASIAN BOY」と
どの年代の楽曲でも観客をアゲてみせたイエモン
フロントマン3人で肩を組むシーンもあり、
それも微笑ましく...
アンコール最後は紅白でも披露した大ヒット曲「JAM」でフィナーレでした。
この曲、ドームという場所に似合うなあ、、、ってしみじみと感じつつ、
「好きな歌を歌う」みたいな素朴なフレーズもまた響いた
最後の畳み掛ける部分も、
これを生で聴けたのは良かった。と心から想える出来で
儚さと優しさと衝撃性を叩き付けて堂々とステージは終わった…..かのように思えました。

「JAM」が終わった直後、
即座に5月末の新譜から「復活の日」のMVが流れ出し、
それに見入る/聴き入るオーディエンス
シンプルなメロディ
だからこそ滲み出る深み
吉井さんが一人で淡々と歌唱している潔いビデオ・・・
正に、
これからのイエモンの船出には相応しい内容に仕上がっていて拍手のボリュームも凄かった
そして、まさかのダブルアンコールも敢行!!し、
吉井さん
「我がイエローモンキーは永久に不滅です!!」と場所にも絡めた力強い宣言が飛び出し感動
そこから最初期の楽曲「WELCOME TO MY DOGHOUSE」という選曲もアツかった
みずみずしい疾走感と共に最後まで駆け抜けたイエモンの東京ドーム
個人的に、
イエモンのライブも
東京ドームも両方初めてでしたけど、
だからこそ新鮮な感動を十二分に受け取れて本当に行った甲斐ありまくりの一夜でした
こんな風に「好きだけどライブは観た事無い。」ってバンドや歌手の公演に
今後はより積極的に行ってみたい
ですね
すべてに於いて、
永遠なんてものは有り得ないですから。
それと行ったからこそ分かった/得れたものが大きすぎる
時間も有限ではないので、今後もガンガン一瞬にすべてを懸け続ける所存です。
初めてのドーム、初めてのイエモンと初めて尽くしの一夜でした
ありがとうございました!!!!











1.バラ色の日々
2.SHINE ON
3.Romantic Taste
4.Tactics
5.聖なる海とサンシャイン
6.BURN
7.ROCK STAR
8.楽園
9.SPARK
10.DRUM SOLO&BASS
11.ソナタの暗闇
12.天道虫
13.太陽が燃えている
14.人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)
15.SUCK OF LIFE
16.LOVE LOVE SHOW
17.ホテルニュートリノ

18.東京ブギウギ(COVER)
19.アバンギャルドで行こうよ
20.ALRIGHT
21.悲しきASIAN BOY
22.JAM

23.WELCOME TO MY DOGHOUSE
















という訳で、
色々な想いが重なって今回も長いレポになってしまいました
子供の頃から聴いてたイエモン、そして初めての東京ドームという場所...が合わさって
まるで初めて歌手のコンサートに参加したかのような気分で観れていました
めっちゃ新鮮でした
ライブ、
慣れない方が良いな。
って思いました(笑
なんかこれからも常連みたいな雰囲気は必要ないな。とか胸に誓いつつ、
今後のイエモンは5月29日に10枚目のアルバムをリリース
今回披露された楽曲も多数収録・・・って事で
非常に楽しみです
イエモン、
やっぱり生粋のロックスター集団だわ。と今回改めて感じたので、
その生ける伝説っぷりをまた是非この目で確認しにゆきたい...と思っております。
青春はまだまだ終わらない。