クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

何も知らなかった

2006-05-29 05:36:30 | Weblog
以前にも書いたが、クーが家族になった時僕は猫に付いて何も知らなかった。家と外の往来が自由で、汚いまま家に入り込む動物と言った偏見だけであった。また、街で出会う猫にしても、「おいで」と呼んでも、僕の事を無視して行ってしまう。
クーは違った。息子の後追いを始めた時に抱き上げると、ちっとも嫌がらなかった。そして温かだった。可愛かった。あの数分の事は、僕に大きなインパクトを与えた。その夜帰宅して、クーの姿が見えなかったら、僕は家内と大喧嘩をし、探し回った事だろう。
クーが来ても猫の知識は0だった。グルグルと言う喉を鳴らして喜んでいる事さえ知らず、僕は病気かと怯えた。排泄の事、高い所が好きな事、家族以外にはなつかず心を開かない事等。知らなかった故に、毎日が新鮮だった。それが可愛さに繋がった。
クーは、仏壇の横の箱の上にも、家に来た直後から上がった。そこは亡き両親の写真がある。クーは「おじいちゃん、おばあちゃんクーちゃんです。」と言うように。そこは暗くクーが休むのに心地よい場所なのだ。そんな所をクーは直ぐに見つけた。夕方はここに居る事が多い。また来客があると、この場所に避難して、様子を伺っている。