雪の庭

昨日の朝は庭も薄っすらと雪化粧。木々も白い帽子を被っていた。朝食後一眠りしたクーは、目を覚ますと庭が良く見える、小引き出しのうえに上がった。「真っ白ね」とでも言いたげな顔で庭を眺めているのであった。クーが庭を見ている時「チュン・チュン」と元気な声。１羽のスズメがつつじの枝に止まり、雪をついばめ始めた。クーは目が点になり見詰める。体も小さく仔雀のようである。スズメは暫らくの間、雪の庭を遊び回っていた。スズメを追うようにクーの顔が動く。
こんな景色に全く関心を示さず、僕から部屋着を取り上げ、ソファーの上で包まって寝ていたのがココぼんである。屋根から落ちる雪が大きな音を発てる時だけ、チョコっと目を開け「あの音何だ」とキョロキョロし「異常なしぼくは寝る」と、また目を閉じてしまうのだった。部屋着を取り上げられた僕は肩や背中が寒く、外出用の防寒着を着てしまう。昼前に帰宅した家内に「何でこんな物着ているのよ？」とたしなめられたのだった。