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山崎豊子氏逝去&「ぼんち」若尾文子の美しさ

2013-10-03 20:39:24 | ドラマのなかの着物

9月29日、作家の山崎豊子さんが

逝去されました。

 89歳。死因は呼吸不全だそうです。

 慎んでお悔み申し上げます。

 

山崎さんといえば、

きもの好きには

ドラマ「華麗なる一族」でしょうか。

原田美枝子さんの大島をはじめ

一族の華麗なる衣装が見どころでした。

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社会派として知られた山崎氏ですが、

私はむしろ初期の大阪ものが好き。

マゾ心を刺激するかつての船場の衣替え

この記事で「菖蒲節句から帷子(かたびら)」

という一文があり、「帷子」ってなんだ?

と浅学で不明だったのですが、

気になって調べたところ麻のきものだそうです。

となると「菖蒲節句」は現在は5月5日の

子どもの日ですが、

旧暦は6月24日だそうです。

船場では単衣は6月1日から

麻は6月24日からということですね

山崎氏原作の映画「ぼんち」(市川昆監督)、

観たいけどレンタル・ショップにないと話したら、

映画好きの友人が貸してくれました


 いや、もうさすが「細雪」の監督!

 市川さん、呉服屋の息子だそうです。

そうだよね~、あれほどのきもの通、

子どもの頃からきものを見て触って

育っていたからこそだったんですね。

 「ぼんち」とは大阪は船場のぼんぼんのこと。

 山崎さんのいうぼんちは、

「男ってしょうもないね。でも可愛いね」

という気持ちが込められているようです。

山崎さんの大阪女はいつもしっかり者。

 しっかり者というより、

したたかというのかもしれません。

 「男は頼りにはなりません」

って言っているみたい

 この映画は男のきものの

見本市と言われていますが、

女性の美しさも際立っています。

なかでも若尾文子さん。

 

「ぼんち」に出演したときは26歳!

(ホント?ともう一回調べて、いやホント)

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白っぽいきものに黒の羽織。傘と風呂敷のピンクが映えてます。

 

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襟足、うなじの美しさ

建築家の黒川記章さんが

「君はバロックのようだ」

と称えたことが「なるほど」と思われます。

当時(若尾さん50歳くらい?)は

「バロックって何? どういう意味?」

って思っていたけど。

歪んでいる」という意味だそうです

 

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「不定形な美という意味で、

私にはそういう白とか黒とか

はっきりしない曖昧な余韻を感じる」とか。

ふーん…。

 

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市川雷蔵さんも色っぽい。28,9歳!

(1931年生まれ。ホント!と

もう一回調べていやホント)

いまの同年代と比べると

ずっと大人の色気あるね。

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芸者ぽん太。


日本映画のきもの、

若尾文子さん抜きには語れないでしょう。

 「刺青」は観たけど「雁の寺」も観なくちゃ。

 

山崎さんがお亡くなりになって

出版社では、本を増刷するそうです。

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山崎さんの実家は昆布問屋。

大阪商人や家族のきものの描写も面白いです。

足袋のこはぜに金を使ったり。

「女系家族」のきもの描写もなかなか。

読み直ししようとしたら字が小さすぎました

ならば映画界は「ぼんち」のDVD、

もっと普及させてほしいものです。

 これはレンタル・ショップに

お願いすることなのかな?

 昔の日本映画、そのなかのきもの、

いま観ておかないと

どんどん忘れられていくかもしれません。


ふたりの掛け合い、

色気にうっとりするだけで十分

 古い映画ネタ続いて済みません

応援ありがとうございます。

昔の日本映画はきものの宝庫

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コメント (6)
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