ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

きものどこで着る、誰に見せる?&衣装比べ

2013-10-22 13:14:31 | きもの仲間


少し年上のお姉さまがた、

ときどき本音というか

意表をついた問いを発して楽しませて、

考えさせてくれます。

いいご身分ですね、と言われたって

亭主の定年とウツとお出かけの関係


「いつも同じ仲間で集まっているけど、

ときどき誰に見せるために

着ているるのかわからなくなるわ」ですって。


ときどき参加の私は、ちょっとよそ者です。

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きもの着る前は興味のなかったのに~~。

能楽堂にて昨年。


いうのはお姉さまがた、

同じ着付け教室で知りあい、

仲よくなりすぎて?

一人がある呉服屋さんで「秘密の部屋」とか

「あの産地の紬が破格のお値段」

という情報を仕入れてくると、

「ええ、じゃあ、みなで行きましょう」

ということになって揃って購入。

「わあ、ステキ」と同じ帯や着物を

購入することもあり、

観劇観劇などでバッティングすることも。

仲がいいので、それはそれ。

「わあ、似合うわ。

その着物に合わせるの。上手だわあ」

と褒めあいはするものの、

ちょっと新鮮味、なくない?

というわけです。

着付けやお茶をやっている人、

仕事に関わっている人はともかく、

我々趣味や気分転換での着物、

着物好きになったあとは、

どこに着ていくのかは

次なる大きな?課題です。

着始めの頃は、仲間を求めて

いろんなオフ会に参加する

着物ジプシー」でした。

 

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ジプシー時代?

で、そのなかの一人、

たまには他流試合がしたい、喝采を浴びたい

と、なんと地中海クルーズに参加。

ランチやらディナーやらで着物着まくり、

「おお、ビューティフル」

と大いに注目を浴びたと大喜び

「ああ、気持ちよかった。

これで着物も浮かばれるわ」ですって。

さぞ、気持ちよかったことでしょうとも。

同じ乗船客のなかには、

「この場で孫に着物デビューさせたい」

と振袖を持参した人もいたとか。

「ワンダフル」の言葉を

シャンパンのごとく浴びて、

「いい思い出になりました」

そうでしょうとも。

 

きもの、どこで着るのか、誰に見せるのか~?

 もう一つは江戸時代のスケールの大きな

「衣装比べ」のお話。

有吉佐和子さんの「真砂屋お峰」は、

それを小説にしています。

よく知られたエピソードですが、

その後日談は意外に知られていないのでは。

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種本はこちら。

「江戸のきものと衣生活」(丸山伸彦・小学館)

江戸の町人六兵衛の妻は、

江戸では並ぶもののない着物道楽。

噂を聞いた京都の町人の妻が戦いを挑んだとさ。

京都は、緋綸子の洛中の絵を縫い取った小袖。

一方の江戸は、黒の羽二重に南天の立ち木。

あまりの地味さに京都の勝利だと思われたが、

よく見ると、

南天は珊瑚が縫い留めてあったとかで、

江戸の大勝。

まあ、ここまではご存じの人も多いとして、

調子に乗った?彼女、

なんと将軍綱吉に勝負を挑んだとか。

将軍の参拝の途中に町屋を借りて、

女中からお付の女性すべてに

華麗な着物を着せて見せびらかしたとさ。

呆れた綱吉、その行き過ぎた奢侈を咎め、

夫婦の財産を没収した上、

江戸追放としてしまったというお話。

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なんとも、スケールの大きな衣装道楽。

追放された彼女は、

そのイベントを後悔したでしょうか。

私には、どこかの長屋でおかみさん相手に、

「私はね、昔、将軍様を相手に~~」

少し得意で話している彼女が

見えるような気がします。

身上潰しても、どこか誇らしく思う女心。

マネしようもありませんが、

そんな女心はわかるような気がします。

着物、どこで着る~?

誰に見せる~?こちらは「福分」、

分相応な着物を楽しむとして、

他流試合もまた楽し。


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コメント (4)
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