ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

色いろいろ・社会色と個人色って?

2014-12-25 08:31:25 | パーソナルカラー・コーディ

 

少し色の勉強をしようと思っています。

最初に届いたのは、この一冊。

基本はかんたん 配色のルール」(視覚デザイン研究所)。
サブタイトルに
「好かれる配色はルールでつくられる」とあります。


これまでどんな色を

身に着けていたのかと思うほど、

目からウロコ状態なのです。

まず面白かったのは、

個人の好みは「十人十色」として、

そこに社会的なメッセージが加わると、

特定な配色に限られてくる、というページ。

わかりやすい例が結婚式やお葬式。

花嫁=純白という社会的な価値観が

ベースになっているので、

ウエディングドレスは純白。

これが社会色。

それだけでは、

その人の個性が出ない

ということで、

ブーケや髪飾りなどに好みの色を持ってくる。

これが個人色。

社会性の純白に個人色を加え、

その人らしさと社会的な共感の表れ、

それを現実色、というそうです。

左から社会色、個人色、現実色となっていきます。

これをきものに当てはめると、

フォーマルを重んじる人と

カジュアルを楽しみ人のきもの=色は

おのずと違ってきますね。

ファッションを社会的なものととらえるか、

個人的なものととらえるかの違いです。

そこでまあ、

論争が生まれるわけですが、

これがわかると、

相手が重んじている立ち位置がわかる。

 学校の先生と生徒、

親と子の攻防みたいなもの?

「そんなもの着て外に出るの?」

「ほっといて」

 まあ、先生(親)も生徒(子)もいろいろ、

生徒(子)には、

またその社会があるわけです。

 

自分の属している「社会色」を重んじる人は、

「似合う、似合わない」の前に、

身に着けない色、あるいは、

身に着けたい色がある。

きもので赤はNG,

なんたって白、

あるいは乙女はピンクでしょう、などなど~~。

 

先に述べた「幸田文の箪笥の引き出し」の

「赤姫」の一文には続きがあります。

「きものと照明」

母親である文さんは、

「嫁さんの親は黒の留袖にするのが決りだけど

黒は何だか着たくない。

向こうのお母さんに許していただいて、

ちょっと外して紫にしよう」

と、紫の着物を注文します。

「向こうの親に許していただいて」と

社会性を重んじながらも、

個人色を重んじるあっぱれさ。

文さんだからこそできること。

式当日、

玉さんが広い会場を見渡すと、

~~会場は暗く感じる。

~~黒の礼服も黒留も喪服に似る。

隅の一点に紫がある。

ああ、母さんはこれを考えて

紫を作ったのかと悟った。

「私はここにいるよ」

 

社会色と個人色が逆転、

けれどラストでほろり、

世間の目より母の愛、

というより大きな社会性を感じさせる

いい話です。

 

わが家のクリスマスの残骸。

サンタさんの赤は、

似合っても似合わなくても社会色。

「赤は似合わないから着たくない」

というサンタさんが出始めて、大混乱~~。

それはそれで面白い。

そして私は、

ようやく少しだけ社会色に目覚めた? 

生涯一生徒、それも劣等生。

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