ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

ちょっと耳隠し&刺繍半襟でちょっとクラシカル

2013-10-15 08:22:43 | きものヘア

このところずっと簡単ヘアに簡単着付けが続いていました。

そうなると、おかしなもので少し手をかけてみたくなるます。

それも秋のせいでしょうか。

先日の「幸田文展」、いつもの輪ゴム一本巻きから、少し変えて、クラシカルヘアを狙ってみました。

展示会のあと、友人と食事をしましたが、

「あれ、どこか違う~~。おしとやかな雰囲気~?」などと(笑)。

そうでしょうとも

Pa134640kouda2_5

右側です。少しだけ耳隠しをしています。

それだけでだいぶ雰囲気変わる?

翡翠の慷慨を挿してみました。

Hear2_4

青いカラーストーンのバレッタ。左側です。

こちらはきりりと。右と左では感じ変わりますね。

このヘアは、着物ヘアではおなじみです。

上下二つに分けて、下の髪を輪ゴムで止めて夜会巻きにし、その上に上のヘアをかぶせるおなじみのスタイルです。

Pa144656_2

きものヘア」(成美堂出版)

イメージはこちら(笑)

しかしこのヘア、作るのにいくつもの面倒なプロセスがあります。

Pa144658_2

それに私がやると、左側の毛が落ちてきて、どうしてもうまくできませんでした。

そこでステップを簡略化。

1 ヘアを上下にわけ、上の毛をゴムで止めておきます。

2 下の毛を夜会巻き(あるいはぐるぐる巻いて土台に)にします。

3 上側の左側のヘアを落ちないようにピンで横に留めつけます。

この3番目をやることでだいぶ易しくなりました。

これからは練習用に作ってみたヘアのアップですので、

ちょっと(だいぶ?)見苦しくなります。

P1070038hea_2

ピンで留めて、上の毛をかぶせるとこうなります

 下の毛をすべて輪ゴムで結び、輪ゴムごと、好きな位置に輪ゴム一本巻の要領で中に押し込みます。

P1070044_2

モデルさんのヘアのように右側の毛をあまり出すと、落ちてくる危険があるのでほどほどにしておきました。

P1070045hea45_2

試しに練習したら、思いのほかうまくいったので「使える」ということでパチリ

次は、もう少しモデルさんのヘアに近いものにチャレンジしてみます。

若い人なら多少の乱れも魅力になるのでしょうが~~。

というわけで手をかけたといっても、15分くらいなものです。

半襟は、麻の生地を友禅染めの染料で染めて、そこに葡萄の刺繍を自分でしてみました。

文さまの刺繍半襟と比較されたくないので、別項にしました

Pa134626_2

素材が麻なので、糸は木綿です。

綿の半襦袢にうそつき袖です。

Pa144648

草履は小紋に合わせて白黒市松

P1060994_2

というわけで、今回は先日の「幸田文」展でのコーディです。

ススキ帯に格子きもので幸田文展」

幸田文さまに逢いに行くのには、紬がふさわしいかと思ったのですが、たまにはしっとり系?もいいかと。

お粗末さまでした。

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クロワッサンのヘアをマネしてみました

応援ありがとうございます。

面倒もまたきものの愉しみ

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ススキ帯に格子きもので幸田文展

2013-10-13 21:59:59 | アート・美術展

京王線の芦花公園医にある世田谷文学館で「会ってみたかった。幸田文」展をやっていたので、観にきました。

世田谷文学館は駅からも近く、周りは閑静な住宅街。とてもいいところにあります。

P1070016

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文学館の入口の前で。

さすがにきもの人口、多かったです

幸田文さんについてはブログでも何度も書かせていただいていますが、とにかく若い頃からの大ファン。

幸田文と沢村貞子の福分」

幸田文の持ったが病と断捨離

逝く夏を送る風情あるきもの?」

「明治三十七年九月一日、嵐のさなかに私が生まれたという。命名の書にはただ文とだけ。~~男子を待ち望んだ心には当外れの淋しさがあったのだろう」(「みそっかす」(岩波文庫)

あの歯切れのいい文章と納得のいかないことにはどんなことにも立ち向かっていく性格に惹かれて夢中で読んだものです。

病気になって心弱ったときには「闘」(新潮文庫)。これは肺病などで入院している人たちをオムニバス形式で描いています。

あまり何度も読んだので、今回の展示会ももう行かなくてもいいかな、などと考えたのは不遜でした。

もう忘れている言葉を思い出したり、こんなこと言ってらしたねと再確認したり~。

なによりの収穫は、彼女の着ていたきものの現物を実際に目にできたことでした。

「粋」という言葉がぴったりの幸田さまですが、帯には菊や牡丹など花の模様が結構多いんですね。

「幸田格子」という彼女の好きな格子のきものと型染の帯は、かの浦野理一さんのもの。浦野さんのきものは映画「東京物語」などで名高い小津安二郎監督の作品では欠かせないものだそうです。

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ご自身で刺繍した半えり。彼女は文筆に携わるまでは

刺繍でも帯でも自分でまかなっていたそうです。

「幸田文」(新潮日本文学アルバム)より。

展示されていたきものは、婚礼衣装、普段のきものなど雑誌うや単行本(「箪笥の引き出し」)などでおなじみのものですが、中に紺色のお召で「振り」の部分だけ紅絹を使っているきものがありました。八掛も袖口も地味な色、「振り」だけが紅絹!

この場所は、襦袢が見えるとことですが、実際に着用したときには襦袢の色と重なりあって、あるいは彼女のことですから地味な色の襦袢に見え隠れする紅絹の色が、そこはかとない色気を出していたのではないでしょうか。

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これがそのお召。

これも「新潮文学アルバム」より。

戦後始めて自分で買ったお召、とありますから、40歳を越えていた頃です。

写真だけでは「フリ」の部分はわかりませんでした。

これはなるほどと新鮮でした。

ある程度年をいっても、どこかに華やかさが欲しい、でも八掛では気が引ける、そんなときに応用できるなと。

戦後初めて購入したきものに、四〇代の女盛りの心が隠れているような気がします。

父露伴から徹底して家事を教わってきた少女時代(「この世学問」「幸田文台所帖」などなど)

「~主婦としての仕事はいやなことの一つだったが、一番嫌なことは、もっとも自分が望んでいることではないか」という意味深い言葉。

そんなこんなで自分のきものを紹介するのは気が引けるのですが、一応~。

格子の好きな幸田様に合わせて?、格子を着用してみました。

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格子の単小紋にすすきの帯。

帯の色に合わせて臙脂の帯揚げ。

ベージュ・緑ふちの帯締め。

P1070022

帯周りです。

臙脂がもう少し欲しくて紅葉の帯留を付けました。

襦袢は山吹。

台所という細かい仕事を徹底して身につけた感受性。それを武器に自分の世界をどんどん広げていき(「崩れ」(講談社文芸文庫)等々)、いつしか自然や宇宙という大きなものとつながっていく。

それを実践した稀な人として、彼女の存在はいまでも大きいと思います。

応援ありがとうございます。

家事、明日からはちゃんとしようかな

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娘のバリ島土産イカット着用、尽くし

2013-10-11 19:02:40 | きものコーディネイト

少し前のことになりますが、娘がバリ島に行き、お土産を買ってきてくれました。

そのなかにあったスンバ島のイカット

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スンバ島はインドネシアでもイカットの産地として名高いところです。

前に鶴田真由さんの番組を観て、行きたいと思っていた場所です。

鶴田真由とイカット、布のパワー

もちろん娘はスンバ島に行ったわけではなく、たまたまでしょうね。

そんないいものでもないでしょうが、それでも嬉しい。

3メートル30くらい長さがあるので、帯として締めてみました。

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結城の単に。ブルーグレーの帯揚げ。

茶と白の帯締め。

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こちらはベージュの七宝繋ぎ紋の単紬。

しっくりきません

紺のほうがいいですね

お太鼓の部分の形が作れないので、なるべく早くに帯にするつもりです。

もちろん自分で。

これまで何度かバリ島に行きました。

強く美しい夕日は目に焼き付いています。

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娘が撮ったバリの夕日。

P1020586 P1020619

このエネルギーはすごいですね。

きものにはまったく興味がなかった頃でしたが、昔から布類が好きだったのでしょう。

やはりイカットの布を購入しています。

引っ越しもしましたが、始末しきれなくて持って歩いています。

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ベッドカバーにしたり、ソファーカバーになったり~。

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ミラーカバーにしたり。これは東京で購入したジャワ更紗安いプリント。

帯にしたものの、しっくりこなくて~。

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窓にかけてもとてもきれい

もちろん帯もいろいろ~~。

ベッドカバーやソファーカバーになっている布、いつか帯にしようと思っています。

という風にわが家には、至るところにイカットや更紗の布があります。

「ボロ隠しでしょう」と娘。

もちろんですとも。

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一緒にくれたアロマオイル&スティック。

ありがとね

琉球ものにしてもイカットにしても、なぜこんなに南国の布に惹かれるのかわかりません。

前世にはインドネシア辺りで布を織っていたのかもしれません。

その頃のアタシ、シアワセだったかしら~?

イカットは「死への旅立ちの道しるべ」として織られたそうです。

イカットのベッドカバーに包まれて眠る私は、あるいは毎朝生まれかわっているのかな。

応援ありがとうございます。

イカットパワーで現世もシアワセに~

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「こんだけ~!」という軽装旅きものの魔法?

2013-10-09 20:12:31 | 旅・少し遠出

今回の香川・瀬戸内への旅はいろんな意味でいい経験でした。

初めて尽くしの旅のお仕度~台風来るかな

始めて尽くしのなかで一番考えたのは荷物を少なくする工夫でした。

「それならきもの持っていかなきゃいいじゃない」と仰るのは、そういう経験に一段落ついた人かもしれません。

ようやく自由にきものを着れるようになった身としては、なんでも体験してみたくて仕方がありません。

今回の旅、飛行機ですから、荷物の制限があります。

仕事もありますから、あまりオーバーにしたくありません。

あくまでさりげなくいきたい。

直島に行く朝、友人が「わあ、あのなかにきものが入っていたとは思えない。魔法みたい」と言ってくれたバッグです。

ときどき仕事でも使っているバッグです。

直島へ、真夜中のトラブル、それでもきもの

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横45センチ、縦37センチ、マチ20センチ。

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きもの。

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二部式帯&襦袢&着つけの道具。

このバッグに上の二つと化粧道具などが入っています。

では、草履は?

洋服で行くわけですから、草履を持っていかなくてはなりませんが、草履が一番かさばります。

そこで履いていくことにしました。

Pa044420_2

旅の草履には動きやすく履きやすいカレン・ブロッソ。

なるべく目立たないようにベージュの靴下を履きましたが、これは失敗でした。

履いているうちに靴下がずれてきて、象の足のようにシワが寄ってくる。

色つきの足袋のほうがかえって目立たなかったかもしれません。

東京を出るときは小雨。

四国方面は台風の影響があるということで、雨の日用の「おとも」なるものを持参。

Pa094583_2

商品用の写真を添付しようとしたら、アフリエイトやっていない人はNGなんですね。

わかりにくいですが~。

使ったことなかったのですが、役に立ちました。

しかし写真でもわかるように、つま先の方までかぶせて履くため、足先を入れると、つま先狭くなり痛くなりました。

仕方がないので、かかとを出して履いていました。

履きやすさを追及というより、とにかく草履を守るためのグッズです。仕方がないですね。

荷物を少なくする、もう一つの工夫は、補正用のタオルをあらかじめお腹に巻いておくことです。

これはチュニックだからできたことです。

小雨の中や飛行機の中では身体を冷やさないですみました。

腹巻代わりということですね。

これまでは長旅や飛行機で遠くに行くときは、日本国内であれば、あらかじめ宅配でホテルなどに荷物を送っていました。

キャリーバッグは、運ぶときのあのガラガラいう音が耳触りで嫌なのです。

キャリーバッグ自体も重いし。

まっ、足元に関しては、仕事のときには少し引け目を感じました。

同行の人はもちろん気づいていましたが、「そういうものと思っていたようです」

草履は楽でいいと、ジーンズのときには積極的に履く人もいますね。

しかし、「足元を見る」とは「相手の弱みに付け込むこと」

今回の旅の同行者は、気心の知れた人

「弱みに付け込む」必要もないので知らん顔してくれたのでしょうね。

箱根で足元を見られた

それにしても今回の旅、洋服からきものへのチェンジ、

「わあ、魔法みたい」と言ってもらえたのが一番の収穫?でした。

旅でも気軽に着れるとわかったことも

「メアリー・ポピンズみたい。こんなバッグにいろんなもの入るんですね」と言われたこともなぜか嬉しかった。

きものへの早変わりは、着ない人にとっては魔法なのかもしれません(もう何度も言ってるって)

きもの旅初心者ですので、ちょっとしたことでも嬉しく思えます。

はしゃぎ過ぎはもう少し続くかもしれませんが、ご容赦を。

応援ありがとうございます。

しばらくはきものマジック、楽しみます

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瀬戸内直島へ。真夜中のトラブル、それでもきもの

2013-10-08 21:08:32 | 旅・少し遠出

本島からホテルに行った夜、真夜中にトラブル発生

携帯電話使いすぎたせいか、翌朝6時に設定しておいたアラームが鳴らず、目が覚めたときには7時10分!

しまった、携帯壊れてしまった

窓の外をそっと眺めると曇り空。

ロビーでの待ち合わせは8時45分。

直島行きのフェリーの時間に間に合わせるためです。

それでも十分間に合うと計算して、シャワーのあと軽くメイクしてゆっくり朝食。

きもの着て~~、ロビーに行ったのは8時40分

なあんだ、まだ誰もいない。一番乗りだ。

友人が降りてきて、「わあ、きものだあ」とびっくり。

仕事も兼ねていたので、あらかじめ次の日「きもの着てもいい?」と告げておいたのですが、荷物あまりに少ないのと雨なので、てっきりきものは止めた思っていたそうです。

「わあ、そんなに簡単にきれるの? 魔法みたい!」と、きもの着ない人は驚いてくれるのが嬉しい

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高松港で記念写真~。

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同行の友人はスケジューリング並びに段どり上手。

こちらは付いていくだけ。

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とにかく美しい海。

目的はベネッセアートの直島。

美術館と地中美術館。

しかし行ってみて驚いたのは、地中美術館、1時間半待ちだって

すぐにパスしてベネッセ美術館に向かいます。

臨時バスが次々に出ているので足はまず大丈夫。

私のきものを待っていたかのような晴れ。とあくまで自己中な思考法

気温どんどん上がっていき、夏きものでもいいくらいです。

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美術館とホテルが一緒になっています。

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中の写真は撮れませんが、外では大丈夫。ここにも仕掛けがあります。

それは~

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こんな風に寝て上をみます。

お見苦しいのは重々承知の上でございます

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空もアート、というわけです

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次はお澄まし?して背景のオブジェと記念撮影。(間に美肌モード代わりにガラス!)

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「写真撮られるの上手になった?」と友人。

ふふ、内緒のブログ効果でございます。

というわけで、あちこち見学して再びのフェリー。

私たちは、高松に用があるため急ぎ足の見学でしたが、夕方になるとフェリーものすごく混むそうです。

次からは拙い紫苑アート

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香川に来たらうどん食べなきゃね、ということで。

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腰があってさすがに美味しい。

というわけで、トラブルはあったものの無事にきもの着用に成功(あくまでそっちですか)

いい思いをしただけに仕事は大変そうだぞ、まっ、いいか。牡羊座だし~~?

直島、きもの着用者おおよそ一名(見たところ、たぶん)

しかし、世界はアートに満ちている

芸術祭のバイトを募集していたから、若かったらそっちで島ライフ楽しんでみたかったなあ~。

応援ありがとうございます。

世界は美しい、きものは楽しい

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雨の瀬戸内芸術祭、南果歩「人魚姫」

2013-10-07 17:27:00 | 旅・少し遠出

瀬戸内海国際芸術祭に行きました。

このお祭りは、瀬戸内海の美しい島々を舞台に、いろんなアーティストが作品を発表するという芸術祭です。

10月5日の初日は台風の影響であいにくの雨。

ときおり小雨になったり、また本降りになったりと安定しない天候です。

女優南果歩さんのパフォーマンス「人魚姫」があるというのでそこに行くことにしました。

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この雨のなか、大丈夫だろうか」と思いながら、とにかく本島に渡ります。

このパフォーマンスは、南さんが一般の客として芸術祭を訪れたとき、海を背景に何かやってみたいと始めたそうです。

昼ごろには本降り。

ところが私たちが観る頃には小雨に。

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海を背景にした浜辺の舞台。

南さんは最初、人魚姫の祖母という設定で登場し、王子の命を救うため自ら泡になるという悲しい話を、パントマイムを得意とする小野寺修二さんと組んで演じます。

「フェリーの待ち時間に何かパフォーマンスがあればいいな」ということから始めたそうですが、雨のなか長蛇の列。

夫の渡辺謙さんもいらしてましたよ。

500円ではとても見られない完成度。ちょっと驚きました。

南さんのセリフとパントマイムがかみ合って笑いあり、涙あり~~、30分と短いのですが、短さを感じさせない充実です。

この芸術祭、小豆島、直島、粟島などいたるところにアートが仕掛けられていて、景色を楽しみながら、それをゲームのように探して回る仕組み。

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和太鼓集団鬼太鼓座の公演前の様子.

時間が合わず断念。

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普通の家の壁に掛けられた作品。

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普通の家に張られた蜘蛛の巣(蜘蛛もここではアーティスト?)

「いえ、普通に生きているだけです。都会ではロケーションがないだけで」と蜘蛛?

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突堤の先に設けられたオブジェ。

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浜辺のオブジェ「叫ぶ女

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道端に捨てられた栗のイガ(ゴミという芸術!)

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道端のオブジェ「或る女」(手にしているのはビニール袋アート!?)

写真を撮るときだけ、なぜか雨がやむ不思議。

というわけで、この日は島に渡る前に仕事関係の挨拶、打ち合わせのため洋服、というより「きものではない」

洋服でよかった

台風の影響で時折強い雨。

ちなみにこのチュニック、羽織を解いて自分で作りました。

「菊唐草の羽織とゆかたからチュニックワンピ

Pa074574

ミンサー・バッグと自作のリフォームストール

このあと再び本降りの雨。

観るものすべてアートに変える不思議空間でした。

普通の空間もそう思って観れば立派なアートなんだなあと

つくづく実感しました。

次の日はまた別の島に行きます。

応援ありがとうございます。

海は広い、島はきれい、人は面白い

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琉球紬で始めて尽くしの旅の仕度ー台風来るかな?

2013-10-05 05:21:46 | 旅・少し遠出

四国方面に出かけます

一日目は仕事なのと、出発が早いので洋服でいきますが、二日目は自由時間なので、きものを着るつもり。

しかし、台風が来るとの予報が

今回の「旅きもの」はいつもと違う点がいくつかあります

① まず一日目は仕事ですので洋服でいきます。

きものは着ていくほうが楽です。

持っていくとなると、きものの他に帯、襦袢、帯揚げなどなど荷物が増えてしまいます。

少しでも軽くと帯は二部式。

襦袢は麻。まだこれで十分。

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二番目は仕事仲間と一緒ということ。

二日目は遊びですが、20年来の友人とはいえ、朝、着つけにゆっくり時間をかけるわけにはいきません。

遊ぶために早起き

それに彼女、あまり化粧に時間をかけないタイプなんです。時間をかけるタイプなら、こちらもゆっくりできるけど~。

そのため、練習しました。

ヘアと化粧に5分(はい、私も化粧に時間をかけないタイプです)

着付けに15分。だいたい20分から25分で終わらせようと、試しに着用してみました。

Pa044413_3 

フリマで買った単琉球紬。こげ茶時にピンクや赤の絣模様が可愛い

フリマ&ショップの戦利品

ヘアは秘密兵器?の髪飾りです。

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いつもは少しクラシカルな雰囲気を出すために使っていますが、今回は実用オンリー。

「林芙美子邸へ」前田邸へ

急いで作った(といってもかぶせただけですが)ので、多少の乱れはご容赦を。

そして最後の難関は、台風23号が来るとの予報が。

そのために用意したのは、もう一つの琉球紬。

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中野フリマからアンティークショップへ買い物三昧

これはもう雨に濡れもいいかなと思っています。

雨に濡れたら洗って再生させましょうか。

困難があればあるほど燃える牡羊座。(いや、困難というより楽しそうだけど~)

さて、初めて尽くし?の今回の旅。

どうなることでしょう、自分でも楽しみだわ。

仕事より気になるきもの~?

応援ありがとうございます。

無事に?きもの着れますように

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山崎豊子氏逝去&「ぼんち」若尾文子の美しさ

2013-10-03 20:39:24 | ドラマのなかの着物

9月29日、作家の山崎豊子さんが

逝去されました。

 89歳。死因は呼吸不全だそうです。

 慎んでお悔み申し上げます。

 

山崎さんといえば、

きもの好きには

ドラマ「華麗なる一族」でしょうか。

原田美枝子さんの大島をはじめ

一族の華麗なる衣装が見どころでした。

13harada






社会派として知られた山崎氏ですが、

私はむしろ初期の大阪ものが好き。

マゾ心を刺激するかつての船場の衣替え

この記事で「菖蒲節句から帷子(かたびら)」

という一文があり、「帷子」ってなんだ?

と浅学で不明だったのですが、

気になって調べたところ麻のきものだそうです。

となると「菖蒲節句」は現在は5月5日の

子どもの日ですが、

旧暦は6月24日だそうです。

船場では単衣は6月1日から

麻は6月24日からということですね

山崎氏原作の映画「ぼんち」(市川昆監督)、

観たいけどレンタル・ショップにないと話したら、

映画好きの友人が貸してくれました


 いや、もうさすが「細雪」の監督!

 市川さん、呉服屋の息子だそうです。

そうだよね~、あれほどのきもの通、

子どもの頃からきものを見て触って

育っていたからこそだったんですね。

 「ぼんち」とは大阪は船場のぼんぼんのこと。

 山崎さんのいうぼんちは、

「男ってしょうもないね。でも可愛いね」

という気持ちが込められているようです。

山崎さんの大阪女はいつもしっかり者。

 しっかり者というより、

したたかというのかもしれません。

 「男は頼りにはなりません」

って言っているみたい

 この映画は男のきものの

見本市と言われていますが、

女性の美しさも際立っています。

なかでも若尾文子さん。

 

「ぼんち」に出演したときは26歳!

(ホント?ともう一回調べて、いやホント)

P1060961

白っぽいきものに黒の羽織。傘と風呂敷のピンクが映えてます。

 

P1060960_2







襟足、うなじの美しさ

建築家の黒川記章さんが

「君はバロックのようだ」

と称えたことが「なるほど」と思われます。

当時(若尾さん50歳くらい?)は

「バロックって何? どういう意味?」

って思っていたけど。

歪んでいる」という意味だそうです

 

P1060965_2

 

 

 

 

 

 

 

 

「不定形な美という意味で、

私にはそういう白とか黒とか

はっきりしない曖昧な余韻を感じる」とか。

ふーん…。

 

P1060959

市川雷蔵さんも色っぽい。28,9歳!

(1931年生まれ。ホント!と

もう一回調べていやホント)

いまの同年代と比べると

ずっと大人の色気あるね。

P1060964

芸者ぽん太。


日本映画のきもの、

若尾文子さん抜きには語れないでしょう。

 「刺青」は観たけど「雁の寺」も観なくちゃ。

 

山崎さんがお亡くなりになって

出版社では、本を増刷するそうです。

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山崎さんの実家は昆布問屋。

大阪商人や家族のきものの描写も面白いです。

足袋のこはぜに金を使ったり。

「女系家族」のきもの描写もなかなか。

読み直ししようとしたら字が小さすぎました

ならば映画界は「ぼんち」のDVD、

もっと普及させてほしいものです。

 これはレンタル・ショップに

お願いすることなのかな?

 昔の日本映画、そのなかのきもの、

いま観ておかないと

どんどん忘れられていくかもしれません。


ふたりの掛け合い、

色気にうっとりするだけで十分

 古い映画ネタ続いて済みません

応援ありがとうございます。

昔の日本映画はきものの宝庫

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作家展で彫金の先生とお知り合いに

2013-10-01 08:10:05 | きものでお出かけ

友禅でお世話になっている先生の展示会が行われたのでご挨拶がてら行ってきました。

友禅染め教室に入りました

友禅染め教室二回目は色挿し

P1060808_2

飛鳥山博物館の「人間国宝奥山峰石と北区の工芸作家展」です。

友禅の太田先生は北区にお住まい。

その北区にゆかりのある友禅、彫金、鍛金・鋳金などの工芸作家の方々の展示会です。

この飛鳥山公園では、毎年秋に薪能が行われ、何度か行ったことがあります。

梅若六郎や狂言の野村万作、萬斎親子が出演する豪華なものです。

緑に囲まれた公園のなかの舞台はとても幻想的でした。

 

P1060819asuk4 

こんな吊り橋っぽい場所も

P1060801_2

残念ながら友禅の先生はいらっしゃらず。

今年初めて展示会に種出展した彫金の方がいて、作品の帯留「粟」(台の上に小さな黄金色の粟粒が乗せてあるもの。粟の美に気づかされた気がしました)が素晴らしかった

説明会のあと、同年代という親しみもあり、いろいろお話し

P1060817choukin3_3 ジュエリーから彫金に移って十年。

それで賞を獲るまでになれるなんてすごいですね。

藤江 聖公さんという方です。ネットでは写真を出していらっしゃいますが、許可取っていないので、顔隠し~。

 

来年、日本橋の三越で作品展をやるそうなので、そのときに行く約束をしました。

ちなみに帯留のお値段は、ン十万円。

「教室もやっているのよ」とのことです。

人間国宝の奥山先生、きものが大好きとかで、私のきものに目に留めてくださいました。

「~~もっと身近にこういうものを置いたり、纏ったり、小さなものから楽しんでもらいたい」

「最初は高価なものでなくていいんです。(アッ、それ私のこと?)それが伝統工芸を守ることにつながる」と先生。

きものは、単真綿紬。

P9294379asuka9

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紬の琉球柄の帯。

紅葉の帯揚げは切れ端で。

帯締めは山吹と黒の市松。

帯留はン十万円ならぬフリマで買った樹脂の鳥

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ヘアはいつもの輪ゴム一本留め。

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公園で拾った紅葉。帯留にしたい

小さな展示会ながらレベルの高い逸品揃い、それを作っているかたとの交流~~。友禅の先生のお蔭で、とても素敵な時間を過ごすことができました。

彫金にも興味が出てきて~~。

きものを着ることで、広い遠い世界とつながっているような気がしました

応援ありがとうございます。

きものでどんどん広がるご縁

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コメント (4)
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